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探偵コラム

個人で探偵業はできる?探偵のなり方と個人での稼ぎ方

探偵といえば、探偵会社に入りチームを組んで仕事に当たるイメージが強いかと思います。

確かに、探偵会社に入って仕事を学び、実力をつけていくのが探偵としての普通のキャリアだと言えます。

ですが、個人でも探偵業を行うことはできます。自ら探偵としての手順を踏めば個人でも探偵を名乗ることができ、探偵としてのキャリアのスタートです。

とはいえ、探偵になることがゴールではありません。仕事として成り立たせなければ、探偵になった意味がありません。

個人で探偵業を営む場合、どのように稼ぐのでしょうか?

探偵のなり方から個人での稼ぎ方、仕事を有利にすすめるために身に着けておくべきことを調べてみました。

探偵のなり方

探偵業を営むことは意外とすぐにできます。

探偵になれない者に該当しないかを確認し、必要書類を用意して提出するだけで翌日から探偵を名乗れます。

まずはその方法を見ていきましょう。

公安委員会への届出の提出

探偵業を始める前に、公安委員会へ開始届出を提出しなければいけません。

必要なものは、探偵業開始届出書、手数料3600円、添付書類です。

個人で必要な添付書類は、履歴書、住民票の写し、誓約書、身分証明書が必要になってきます。

これらを揃えて都道府県公安委員会に提出すれば、個人探偵としての始まりです。

この時に、公安委員会から探偵業届出証明書が交付されるので、事務所や営業所の見やすい場所に掲示してください。

探偵になれない人

以下の欠格事由に当てはまる人は探偵になることができません。

(1) 破産手続開始の決定を受けて復権を得ない者

(2) 禁錮以上の刑に処せられ、又は探偵業法の規定に違反して罰金の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から起算して5年を経過しない者

(3) 最近5年間に営業停止命令・営業廃止命令に違反した者

(4) 暴力団員又は暴力団員でなくなった日から5年を経過しない者

(5) 心身の故障により探偵業務を適正に行うことができない者として内閣府令で定める者

(6) 営業に関し成年者と同一の能力を有しない未成年者でその法定代理人が(1)から(5)又は(7)のいずれかに該当するもの

(7) 法人でその役員のうち(1)から(5)までのいずれかに該当する者があるもの

引用:警視庁

公安委員会への届出の提出をせずに探偵業を行うと?

届出をせずに探偵業を行った場合、探偵業法に違反しているとされ、懲役または罰金を科されることになります。

探偵業法が成立されたのは、依頼者とのトラブルを防ぐためと一部の悪徳業者を取り締まるためです。

依頼者は交付された探偵業届出証明書番号を調べることができるので、怪しい業者かどうかをここで判断します。

届出を行っているのに、探偵業届出証明書をわかりやすいところに出していないと怪しまれてしまいますので、交付されたものはわかりやすいところへ掲示しましょう。

個人での稼ぎ方

届出を出したら探偵としての仕事の始まりです。

とはいえ、いきなり仕事が入ってくることはコネや他の探偵との繋がりが無い限り難しいでしょう。

個人で稼ぐためにできることを見ていきましょう。

まずは集客と信用を得ること

まずは依頼者がきてくれないことには仕事ができません。

そのためにはここなら任せられるという信用と安心感を与える必要があります。

現代はホームページで探偵を探すのが主流です。簡単なものでもホームページを作っておくと良いでしょう。

そこに何の調査ができるのか、無料相談ができること、事務所の強みを記載しておくと、依頼しようとしている人がここは大丈夫そうだと思う要因になります。

実績が一番の集客ですが、実績がないなりに集客を工夫しなければいけません。

1人でもできる調査業務

依頼を受けるところまで漕ぎつけたらいよいよ仕事です。

個人で行う場合は、成功できる仕事を引き受けましょう。実績がほしいからと言って、自分のスキルに見合わない仕事を無理に引き受けると、失敗してさらに信用を失うことになります。

探偵の調査は、素行調査、浮気調査、行方調査、身元調査、いじめの有無に関する調査、行方不明のペット探しなどと多岐にわたります。

調査はどれも体力と神経を使う仕事ですが、資料や情報をどれだけ集められるかが鍵となってきます。

個人であれば地域に密着した仕事が情報を集めやすいでしょう。ペット探しや行方調査など、探す対象がいる調査であれば情報も集めやすく仕事を成功させられる確立が高いです。

大掛かりな調査は1人では難しい

逆に1人では難しい調査は、素行調査、浮気調査です。これは決定的瞬間の現場をおさえるためには人数がいないと厳しいからです。

情報を集める、証拠をおさえる、調査報告書を作成する、これらの作業は分担しなければ時間が足りません。

情報が豊富にあり、証拠をおさえることが容易そうでない限り、引き受けないほうが無難です。

調査を有利に進めるために身に着けておくべきこと

調査をスムーズに進めるためには資格や知識を蓄えておく必要があります。

あらかじめ勉強しておくことで、後々調査の役に立つでしょう。

運転免許と運転技術

張り込みや長距離の移動には車の運転ができることは必須です。

また、小回りのきくバイクの免許も取得しておくと移動も捜索も楽になります。

夜間の移動ができることや調査に必要な荷物の積み込みができるなどのメリットを考えると、免許と車は必須でしょう。

法律に関する士業資格

探偵が弁護士のように法律に関する業務は行なえませんが、知識を身に着けておくことで業務の幅が広がります。

依頼の内容が弁護士の業務に発展しそうな場合、引き継ぎの手続きや資料作成を仕事として受けることができます。

士業資格を持つまではいかなくとも、法律の知識を身に着けておくと役に立つことは多いでしょう。

カメラなどの機器に詳しくなる

探偵が証拠を抑えるために必須なのがカメラです。どの探偵でも1台以上は必ず持っています。

証拠を確実にかつ捜査対象にバレないよう撮影するためには、技術と知識が必要です。

カメラの設定、最適なレンズなど考えることは多岐にわたります。

その他にもボイスレコーダーやビデオカメラなど、機材を必要な時にすぐに操作できるように詳しくなる必要があります。

少なくとも、一眼レフカメラの操作には慣れるようにしましょう。

まとめ

探偵は意外と、始める届出の多い職業です。ですが、同時に廃業の届出の多い業務でもあります。

それだけ稼ぐのには大変ですし、続けるのも難しいです。

個人で稼ぐのは最初はとても大変ですが、実績を積み、信用を得ることで仕事が回ってくる様になるでしょう。

探偵として稼ぐために近道はありません。地道に仕事をこなしていくことが大切です。

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投稿者プロフィール

この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。

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