反社が事件を起こしたときに一般人にとってどのような影響がでるか
反社会勢力は一般人に対して暴力や威力や詐欺的な行為で経済的な利益を得ようとする集団ですが、その行為のほとんどが犯罪に関わっていて事件性があるものばかりです。ここではどのような反社の行為が犯罪で事件性があるかを解説します。
反社とは
反社とは反社会的勢力の略で、暴力団や半グレ集団がこれに該当します。これらの集団はあらゆる手を使って不当に利益を得ようとする過程で事件を起こしています。一般人に紛れ込んで生活していますが、個人も企業も反社と関係を持たないようにすることが求められています。
今の反社の集団は利益を得ることに対しての活動が巧妙化しています。直接ではなく間接的に反社の勢力と関わってしまったがために、事件に巻き込まれてしまうことがあるからこそ、断じて関わらないという確かな信念を持って生活しなければいけませんし、会社を運営していかなければいけません。
暴力団
反社の代表格の暴力団は全国各地に点在していて、規模が大きい組織を指定暴力団と言います。トップの5団体で日本の暴力団の約7割を占めていると言われていて、主要暴力団として警察も常にマークしていて、暴力団専用の取り締まり部署もあります。直接暴力団に加入していなくても、間接的に関わっている人物を関係者としてマークしています。
暴力団が事件に関わる原因としてシノギと呼ばれる資金獲得活動があります。これは昔から犯罪をしてでも稼ぎを作り上納しなければいけない組織の仕組みが構築されていて、今でも規模が違いますが同じような流れでシノギが暴力団の幹部に流れていきます。今全国各地で自治体単位で暴力団を規制する条例が制定されてから暴力団の勢力が縮小していると言われていますが、それでも様々な手法で資金獲得のために活動をしています。
半グレ集団
半グレ集団は暴力団に属さずに様々な犯罪をする集団を指していて、条例で取り締まることができないということもあって勢力が拡大していることも問題が表面化している要因の1つです。半グレ集団のメンバーは暴走族で活動していた人が多く、暴力団に所属をしないまま独自に様々な犯罪を手掛ける傾向があります。
暴力団とは異なる手段で犯罪をする傾向があり暴力団と対峙する形で活動しています。同じ集団同士の傷害事件だけでなく、一般市民を巻き込んで詐欺事件に発展したことは、ニュースにも取り上げられるほど社会問題になりました。特徴として暴力団よりも若い年齢層で組織が構成されていて、暴力団とは全く関係が無いと言い切れず、暴力団に上納している集団もあると言われています。
暴力団の事件
暴力団は様々な違法行為で犯罪を繰り返し資金を得ていますが、それが事件となり警察に逮捕されることもあります。暴力団に関係する事件でどのようなものがあるか解説します。
抗争事件
暴力団同士の抗争事件に発展することがあり、今まで様々な規模の事件が発生しました。暴力団組織の派閥争いや分裂問題などが絡み暴力団同士の殺人事件に発展することもあります。組員だけなら自業自得で済まされますが、厄介なのは暴力団の抗争が一般市民を巻き込んでしまうことです。
規模が小さい抗争事件であれば被害を最小限に抑えることができますが、指定暴力団が起こす抗争事件は被害が大きく拡大することがあります。事件の火種が全国に飛び散ってしまうと一般市民の負傷者も出て最悪犠牲者まで出してしまう事件もあります。暴力団には派閥や利権争いがあるからこそ、それが話し合いで解決しないときに抗争事件に発展します。
違法薬物売買事件
昔から違法薬物は暴力団の資金源になることが多く、覚せい剤や大麻やマリファナなど、日本で流通している薬物の多くが暴力団が関わっていると言われています。薬物を違法に輸入していることが税関に見つかったら事件として暴力団が逮捕されてしまいます。
それでも違法薬物売買が無くならないのは、日本で利用する人が多いからです。仕入れ価格を知らないまま言い値で販売することができる旨味があるので、今の時代も積極的に違法薬物を扱う暴力団がいます。
反社の事件
暴力団とは一線を置く立場の半グレ集団も様々な事件を起こしています。暴力団の条例が適用外ということも事件の被害者が増えている要因と言われています。半グレ集団の事件の中でも特に知られている事例を紹介します。
振り込め詐欺
半グレ集団が起こした事件の中で最も知られているのが振り込め詐欺です。これは一般市民が騙されてお金を支払ってしまう厄介な事件で、判断能力が鈍っている高齢者をターゲットにし、言葉巧みに自分のお金を指定の口座に振り込ませる手口の事件です。
冷静に考えれば振り込みを指定されること自体が不思議ですし怪しいと思うはずですが、そう思われないために高齢者ばかりターゲットにして多額のお金を詐欺行為をして獲得したことが事件となり社会問題に発展しました。
コピー商品の販売
振り込め詐欺の事件が問題になり資金を獲得することができなくなった半グレ集団は、違う犯罪で新たな資金源の確保に動きました。その1つにコピー商品を仕入れてネットで販売する手口です。主に中国から大量に様々なコピー商品を仕入れて販売する手口で、これは振り込め詐欺の被害者で多かった高齢者だけでなく、ブランド物を安く購入したいと思っている若者が騙されて被害者となるケースもありました。
コピー商品の販売は事件にならないように、小さい規模でネットショップを運営したり、一定の期間でネットショップの店名を変えてコピー商品を販売するなどして大きな利益を出しています。しかしインターネットは誰がどこでどの時間にインターネットに接続していたか分かるので、警察が事件として捜査をすることで逮捕に繋がるケースも多いです。
まとめ
基本的に一般人は反社と関わらないことです。もし関わってしまうと自分が事件に巻き込まれてしまう可能性があるからです。被害者になる可能性もありますし、厄介なのは自分が反社のせいで加害者になり、事件に巻き込まれて逮捕されてしまうかもしれません。それほど反社はあらゆる手を使って利益を得ようとするので注意してください。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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