証拠の取れる興信所探偵社 「まごころの調査」でお客様へ安心をお届けします。

探偵コラム

指紋鑑定は紙類はやりやすいのは本当?環境によって変わってくる

指紋の採取は何に付着しているか、対象の材質によって難易度は変わってくると言われています。特にしっかりした指紋が取れると言われているのが、紙類です。紙に付着した指紋はどの程度保存されるかなど、紙と指紋の関係についてここではいろいろと見ていきます。

紙に指紋は残りやすい

指紋採取しやすいものとしてガラス製品やプラスチック類とともによく紹介されるのが、紙類です。紙類に付着した指紋は、かなりの確率で検出できると言います。しかも比較的しっかりした状況で検出できるので、鑑定の精度も高いとされます。もし指紋鑑定をプロにお願いしたいと思っているのなら、対象の人物の触った紙を検体として持っていくといい結果も出やすいです。

髪の中でも比較的凹凸のない材質のものがさらに好ましいです。凸凹になっていると、指紋情報が途切れ途切れになってしまうからです。和紙や半紙のような表面がざらついているような紙だと、指紋の検出の難易度が上がってしまいます。一方コピー用紙のような表面がツルツルした紙であれば、しっかりした指紋が残されている可能性も高いです。

検出できるかどうかは人次第

ただし指紋を採取できるかどうかは、鑑定人によってだいぶ変わってきます。別のところで鑑定の依頼をしたけれども採取できなかったということで断られたとしても、ほかのところにお願いしたら取れたというケースも珍しくありません。他社で断られたから無理だとあきらめるのではなく、ほかのところでも鑑定の相談をしてみるといいでしょう。

種類や環境によっても異なる

指紋が検出できるのは、指から皮脂が分泌されているからです。物を触ったとき指の表面を構成している皮脂がそちらに移ります。そして指紋の出っ張っているところの紋様が付着するので、後々指紋が取れるわけです。ただし当初は指紋が残っていても、時間が経過すればするほど、油もどんどん失われてしまいます。その結果、紙は紙でも時間がたっていると採取が難しくなってしまうこともあり得ます。ただし紙類の場合、状態が良ければ、何年も前に付着したものでも採取できる可能性は高いです。中には10年くらい前の書類についていた指紋が検出できた事例もあるほどです。

ただしこれはどんな環境で保管されていたかによってだいぶ変わってきます。密封状態で、汚染がほとんどなければ、何年経過しても残っている可能性が高いです。一方机の引き出しの中で他の書類と一緒に保管されていた、棚の上に乗っかったままになっていると難しくなります。引き出しから書類を取り出すときにほかの紙と擦れて、皮脂が取れてしまう恐れがあります。棚の上位に置きっぱなしにしていると空気に触れて、それで皮脂が乾燥してしまって検出できなくなるかもしれません。

ただ対象の人物が手に取ってすぐに鑑定を依頼すれば、残っている可能性は高まります。もし鑑定をお願いしたければ、できるだけ新しい資料を提出したほうがいいでしょう。指紋全体をはっきりした状態で検出できるからです。

紙幣からの検出は可能か?

紙幣に付着している指紋も検出できる可能性は高いでしょう。紙製のものですし、比較的表面もつるつるしているので完全形に近い状態で検出できるかもしれないです。しかし例えば裁判所で争うにあたっての証拠として活用する場合少し厳しいものがあります。紙幣の場合、流通しているので不特定多数が触っています。そうなるとどの時点で付着したものなのか、いろいろな指紋に混ざって角度の高い鑑定なのか、疑問符を付けられる恐れがあるからです。実際鑑定の結果が完璧で説得力のある内容でも、覆された事例もあるようです。

ただし同じ紙幣でも真剣でその人しか触れていない可能性の高いものであれば、証拠能力ありと判断されます。また各国や時代ごとの紙幣のコレクターの場合も証拠能力は高いです。この場合、その人しか触れていない可能性が高いですし、保管方法も厳重なため、長期にわたって指紋が保存されている可能性が高いと評価されるためです。

指紋の付着を防ぐ方法

パンフレットなどの紙を手に取ると、指紋が付着しやすいです。しかも黒などの濃い色を使ったパンフレットの場合、光の反射によっては指紋がはっきりと見えてしまいます。指紋が見えるとどうしても汚らしくなってしまうので、付着しないような方法があるか気になるでしょう。

まず加工の方法を工夫することで、紙に指紋が付着しにくくする手法があります。例えばPP加工といって、ビニールのフィルムを紙の表面に貼り付ける加工方法があります。こうすれば、指紋が付きにくくはっきりした形でも残りにくいです。表紙の指紋が気になる場合に活用してみるといいでしょう。しかしPP加工の場合、紙にある程度の厚みが必要になります。髪が薄すぎるとフィルムに負けてしまって、沿ったような形状になってしまうからです。また気持ち表紙に使用する色は薄めにした方がいいでしょう。フィルムを張ることで、若干色が濃い目に見える効果があるからです。

紙質を上質なものに変更する

もう一つのアプローチとして、質の良い紙に変更する方法もあります。特に従来の塗工紙を使っているのなら、上質な紙に変えるだけでも指紋対策は可能です。上質な紙の中には表面が少しざらざらしているものも少なくありません。和紙などは表面に凹凸があるので指紋が付着しにくいと前に紹介した通りです。この場合、少し色が沈んだ感じになってしまうのでそのことも視野に入れてカラー調整する必要があります。

まとめ

紙に付着した指紋を採取するのは、ほかの材質と比較すると難しくはありません。しかし保存状況が悪くて付着してから長時間経過していると、すでになくなっている可能性もあります。鑑定をお願いしたければ、指紋がついてからあまり時間の経過していない紙を用意しましょう。また紙に指紋が付きやすいので、見た目の印象が悪くなることもあり得ます。指紋がべたべたつかないような加工の方法もあります。きれいな状態でキープしたいと思っているのであれば、上で紹介した加工や紙質のものを活用するといいでしょう。

⇒【探偵興信所】株式会社ピ・アイ・オの詳細はこちら

⇒筆跡・指紋鑑定の詳細ページはこちら

投稿者プロフィール

この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。

お気軽にご相談ください。

PIO探偵事務所では、様々なお悩みに対応しております。

お気軽にご相談ください。

探偵コラムColumn