浮気調査で携帯の履歴は見られる?探偵が調査できる範囲について
浮気調査で携帯の履歴が見られるかどうかについて、まとめてみました。携帯の通話履歴・LINE・メールの履歴は、2021年時点で探偵や調査員が勝手に見ると、法律に違反する可能性が高いです。依頼主自身も罪に問われる可能性もあるので、実際にどんなケースが問題になるのか、逆に法に触れない場合についても解説していきます。
浮気調査で携帯の履歴は探偵でも見られない?
プライバシーの侵害に当たる
たとえ浮気調査であっても、携帯の履歴は探偵でも見ることはできません。
基本的に第三者である探偵は、浮気調査を依頼された人物のパートナー(夫・妻)の携帯履歴は、個人情報に当たり、プライバシーを侵害する可能性があるため、探偵自身は浮気調査の一環としても、携帯の履歴を確認することはできないのです。
通話履歴も不可能
また、携帯の通話履歴も探偵が調べることはできないようになっています。通話履歴を調べるためには、携帯電話会社に問い合わせる必要がありますが、このときの情報は本人でない限り、情報を聞き出せないほど、最近の個人情報の保護は厳しくなっています。
以前は、携帯電話の通話履歴は、弁護士が依頼した場合で、さらに裁判で使用することがわかっている場合だけ、聞き出すことができるとされていました。しかし、2021年には、大きな犯罪に関与していることが分かっている場合を除き、照会できなくなっています。
LINE・メールを見るのも犯罪行為に該当
携帯の通話履歴だけでなく、LINEやメールの履歴を勝手に見るのも、犯罪行為に該当する可能性があります。通話履歴と同じく、プライバシーの侵害や、『不正アクセス禁止法』に抵触する恐れがあります。
プライバシーの侵害だけだと、民法上の不法行為に当たって損害賠償だけで済むかもしれません。しかし、『不正アクセス禁止法』に抵触すると、「3年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金」に処される可能性も。
不正アクセス禁止法は、他人の携帯を勝手に開いて、中身を見たときなどに問題になるので、探偵だけでなく、依頼主自身も罪に問われる場合があります。
浮気調査で携帯の履歴を法律に違反せず見るには?
依頼主がパートナーの携帯の契約者である場合
依頼主自身がパートナーの携帯の契約者(名義人)になっている場合、携帯の通話履歴などを照会することができます。探偵や依頼主本人が履歴を見るのが問題になるのは、第三者に該当するためで、契約者本人ならば問題にはなりません。
携帯の通話履歴を見るには、携帯の契約者が本人であることを証明する物が必要になります。運転免許証やマイナンバーカードなどの身分証明書、あと印鑑があれば問題ありません。
パートナーが会社名義の携帯電話を使用している場合
パートナーの使用している携帯が会社から貸し出されている会社名義のもので、これが浮気に使われている可能性がある場合、通話履歴を調べられることがあります。
しかし、会社名義なので自由に見ることができる・調べられるわけではないので、気をつけましょう。社員一人ひとりにもプライバシーが保証されているからです。
そのため、携帯の通話履歴を調べようと思ったときは、会社のルールである就業規則・携帯電話の貸与証明書を入手し、事前に確認しておく必要があります。
この時、貸し出した携帯電話で浮気相手に電話をかけるといったプライベートな通話が禁止されている、メールや通話履歴を見てもよいと記されていた場合、会社名義の携帯の履歴を見ることが可能です。
同意がない場合は、会社に問い合わせる必要があります。
浮気調査で携帯の履歴を見る前にやってほしいこと
違法調査を推奨していないか?
「浮気調査で携帯の履歴を見ることができます!」と広告を出している探偵事務所・興信所を見たことがあるかもしれません。しかし、実際に携帯の通話履歴を探偵が見ることはできないので、このような広告を出しているところは信用できない可能性が高いです。
違法行為を推奨している探偵事務所を、それと知っていながら利用した場合は、依頼主も罪の問われる危険性があるので、十分に注意してください。
通話履歴=浮気の証拠ではないことを認識しておく
もし通話履歴で浮気相手の女性の名前が見つかる、不審な相手と連絡を取り合っていることが発覚しても、浮気をしていた事実が確定して証拠として使えるわけではないことを覚えておきましょう。
通話・着信履歴がわかっても、これは「誰に何時何分に電話をかけた」という記録でしかありません。つまり、会話の内容まで特定できたわけではないので、浮気の証拠にするのは難しいのです。
「怪しいと思われる相手と電話をしていた」という事実のみで、パートナーを問いつめても、浮気をしていたと認めさせるのは困難だと思っておいてください。
通話履歴を元にして調査を依頼するのは可能
そもそも、携帯の履歴を見ようと思っていたのはなぜでしょうか? 浮気の証拠を見つけるため、怪しい人物の名前を発見するためだったはずです。
つまり、浮気調査のために携帯の履歴を確認していたわけなので、怪しい相手の名前がわかったのであれ、この情報を使って、探偵事務所・興信所に調査を依頼すればいいのです。
パートナーに浮気を認めさせて、離婚や慰謝料の請求までも考えているのであれば、「不貞を証明できるか」が大きな鍵になってきます。電話をしていただけでは不貞を証明することは難しいので、プロの調査が必要になります。
不貞行為を行っている証拠は、ラブホテルに出入りしていた写真や、不倫相手の自宅を出入りしている写真、不貞を行っていたと本人の口から言わせて録音・書面で記録といったものが必要です。
そして、上記の証拠は、一般人が集めて裁判所に提出できる形にするのは、非常に難しいと考えてください。探偵事務所・興信所に調査を依頼して、証拠を集めた方が確実に目的を達成できます。
まとめ
パートナーを浮気相手と別れさせたい、離婚したい、慰謝料を請求したいと考えている場合は、浮気調査を確実なものにするためにも、手に入れた携帯の履歴を元にして、プロの探偵・興信所に調査を依頼しましょう。
通話履歴が残っているのであれば、直接的な浮気の証拠にはできないかもしれませんが、それを足掛かりにして、もっと確実な浮気の証拠を入手できる確率が高まります。お近くの探偵事務所・興信所に依頼することをおすすめします。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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