当事者同士で話し合い不倫の示談金を決めるにはどうすれば良いか
もし不倫をされたら加害者から示談金を受け取ることができます。これは被害者に対して精神的な苦痛を与えてしまった責任があるからです。示談金には決められた相場が無いので、被害者と加害者が交渉をして話し合いで金額が決まります。お互いが納得して支払われた示談金を受け取ることができるようにスムーズな対応が求められます。
示談金の意味を知る
基本的に示談金と慰謝料は異なります。被害者の希望通りに受け取るためにも、示談金と慰謝料の違いを理解してください。
示談金とは
示談金とは現在発生している不倫問題を解決するために必要なお金のことで、被害者とそのパートナーと加害者の当事者同士で話し合うのが基本的な流れになります。不倫をすることで様々な問題が発生します。例えば不倫をされたせいで世間体が気になって引越しをする際の費用、探偵に調査依頼をしたときの調査費用など、不倫をされなければ発生しなかった様々な金銭を示談金として請求することができます。
慰謝料とは
慰謝料は不貞行為が原因で被害者が被ってしまった「精神的な損害を賠償してくれる」金銭のことを言います。不倫は想像以上に被害者の精神的なダメージが大きい行為です。精神的に追い込まれた被害者が慰謝料をもらいながら病院に通ったりして普通の生活に戻る努力をします。
示談金の中に慰謝料が含まれるケースもありますが、支払い能力が高ければ示談金とは別に様々な損害に応じて慰謝料を支払ってくれるケースもあります。様々な要因が加害者の経済状況によっても慰謝料の金額が変わってきます。
納得できる示談金をもらうために
被害者が納得できる示談金の支払いに応じてもらうために、加害者の逃げ道を作らせないことが重要です。これは言い訳をさせないために可能な限り不倫現場の証拠を掴む必要があります。確かな証拠を揃えるために探偵に依頼をして不貞行為の現場を写真や動画で記録に残してもらうことで、示談金交渉のカードとして使うことができます。
もし当事者同士の話し合いが決裂してしまったときに、証拠を裁判所に提出して優位に話を進めるためにも確実な証拠を準備しておくことがメリットになることを覚えておきましょう。探偵に依頼した際に発生した調査費用も示談金から請求することができます。
いくら示談金を請求できるか
被害者は精神的な苦痛を受けているので、少しでも多くの示談金を請求したいという思いがありますが、決められた相場が無いので、実際にどのくらいの不倫期間があったのか、その不倫の状況がどうだったのかによって変わってきます。さらに加害者がどのような仕事をしていて、収入がいくらあるかによっても示談金が変わってきます。
不倫の期間
不貞行為というのは1回だけでも不倫になります。被害者がいるのにも関わらず何度も不貞行為に及び、さらにその関係が長くなれば高い金額設定で示談金を請求することができます。肉体関係に陥った回数と不倫していた期間がどのくらいなのかをしっかり見極めて証拠として記録しておくことをおすすめします。
正確な情報を自分で調べるのが困難であれば探偵に依頼をすることをおすすめします。探偵事務所や調査会社などを通じて不倫現場の確かな証拠を掴んでもらうことで、資料を加害者に突き付けてより多くの示談金を請求してください。
状況を見極める
最初から加害者が被害者を離婚させる気持ちがあって不倫をした場合、悪質と判断されて示談金が高くなる可能性があります。回数や期間も示談金の金額が変わる基準になりますが、不倫内容も金額が高くなる可能性があります。
加害者やパートナーが嘘をついている場合も悪質と判断されて示談金の金額を高めに請求することができます。一度問題が解決しても再度密会して肉体関係に陥るケースもあるからこそ、不倫をしたときと現在の状況をしっかり見極めて判断してください。
示談金を支払える能力の有無
不倫をした人とその不倫相手がどのくらいの地位や収入があるかによって示談金の金額が変わってきます。経済的に収入が少ない人から予想以上の示談金を請求するのが難しいのが現実です。しかし収入が多い人だと支払い能力があると見なされて高めの金額の示談金を請求しても成立する可能性が高いです。
不倫をしたパートナーから納得できる示談金を支払う能力がなければ加害者に請求することも可能です。可能な限り納得できる示談金を請求しなければいけませんが、加害者の収入も含めた経済的地位によって金額が変動するのが難しいところです。
弁護士に依頼をする
不倫をしたパートナーとその不倫相手が反省をしてすぐに示談金の話し合いに応じてくれれば問題ありません。しかし反省をしないで話に応じない場合は弁護士に相談することをおすすめします。不倫問題に詳しい弁護士に依頼をすることで、被害者の代わりに示談金交渉をしてくれます。
不倫相手が難色を示した場合
話し合いはしてくれるのに、いざ確信の部分を突っ込むと示談金の金額に対して難色を示したり、被害者が希望する示談金の支払いが難しい場合も、弁護士が間に入って双方が納得する形で示談金の金額をまとめてくれます。
弁護士に仲介してもらうことで適正な金額を割り出してもらうことができます。感情が入ってしまうと被害者は少しでも多くのお金が欲しいという気持ちが強くなってしまいます。逆に加害者は余計なお金は支払いたくないという気持ちがあれば、提示された示談金の金額に対して難色を示します。
最初から自信が無いとき
パートナーのほうが立場が上で被害者の立場が弱いときは、最初から自分で交渉せずに弁護士に依頼をして任せたほうが良いです。特に知識が無い人が示談金交渉をしても言いくるめられたらそこで終わってしまいます。
そうならないために交渉の自信がなければ無理をせずに最初から弁護士に相談をしてください。不倫をさせて精神的に落ち込んでいる状況ではうまく交渉することが難しいです。不倫をされて精神的に追い込まれている状況であれば、無理をせずに最初から自分に代わって示談金交渉をしてもらいましょう。
まとめ
このように不倫をした加害者がすぐに反省し態度で示してくれれば示談金問題もすぐに解決します。しかし加害者が開き直ったり、パートナーも被害者に気持ちが無ければ泥沼化してしまう可能性もあります。状況が深刻になる前に不倫の示談金問題は弁護士に解決してもらったほうが、問題を長引かせずに済みます。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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