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探偵コラム

指紋鑑定にかかる期間は?どのくらい現場に残っているものなの?

指紋というのは物質の表面に分泌物が付着しているから採取できます。ですから長期間そのまま放置していれば、徐々に消えてなくなってしまうものです。どのくらいの期間残り続けるものなのか、また鑑定にはどのくらい時間がかかるかなど気になる疑問点についてまとめました。

指紋はどのくらい残るもの?

鑑定を行っている事務所には、いろいろな質問が寄せられます。その中で多く寄せられる質問として、「指紋はどのくらい残り続けるものなのか?」というものがあります。結論から言うと、なにに付着しているのか、どんな環境にあるのかによって変わってきます。ただし基本的には数か月単位でどんなものでも残り続けると言われています。1日2日で消えることはまず考えにくいでしょう。

例えばプラスチックや金属、ガラスであればだいたい2~3カ月は残る可能性が大です。ただしこれは屋内という条件です。もし屋外になってしまうと、外気によってより早く失われる可能性が高いです。例えば紫外線や乾燥などで数週間で消えてしまうかもしれません。もし雨が降ってしまうと、さらに期間は短縮化されます。雨水によって指紋がきれいに洗い流されてしまうからです。

もっとも長期にわたって検出可能なのが、紙類です。紙に付着した指紋は数年単位で残り続けると言われています。保存状況が良ければ、10年以上の長きにわたって残ることもあるほどです。ただしこちらもどのような環境で保存されていたかで残存期間も変わってきます。直射日光の当たる場所や湿気のあるようなところであれば、1年ちょっとで消えてしまうこともあるでしょう。コンディションが悪い中でも1年以上は残り続けます。ですからもし鑑定をお願いしたければ、紙類に付着している検体を用意しておくのがおすすめです。より精密な鑑定が可能でしょう。

採取の技術も進化している

指紋採取の技術ですが、進化しています。例えばこれまでは布から検出するのは難しいとされていました。網目になっているので、皮脂などがうまく付着しないからです。これが従来の常識でした。しかしこのセオリーが今後覆される可能性があります。2012年に静岡県にある掛川署で、布から指紋を採取する方法が編み出されたというのです。

採取の方法にはいろいろなスタイルがあります。その中でもシアノアクリレート法であれば、効果的ということがわかりました。シアノアクリレートとは瞬間接着剤に使われている成分で、私たちにもなじみのある成分です。もともと木やビニールなどから採取する方法として知られていました。シアノアクリレート法であれば、布でも採取は可能であることがわかりました。

その方法ですが、気化させたシアノアクリレートを布に当てます。すると指紋の皮脂と化学反応を起こすことがわかりました。すると指紋の紋様が浮かび上がってきます。あとは粉を振りかけて、その情報を記録として取る従来の方法で対処できます。

布から採取できるようになれば、痴漢案件の解決も期待できます。痴漢の中には、被害者と容疑者の言い分が食い違ってしまうこともしばしばあります。しかも痴漢の場合、証拠がなかなか残らないので触った触らないの水掛け論になってしまいがちです。冤罪でやっと無罪が証明されても数年後で、社会的な制裁をそれまでに受けてしまうという不幸な話もありました。しかし布から指紋が採取できるようになれば、誰が触ったのかの証明もしやすくなります。警察庁でも関心を寄せている技術だと言います。布の種類や材質などいろいろなサンプルをとって検証する必要はあります。しかしこのように鑑識の技術も進んでいるので、指紋の採取も今まで以上にやりやすくなるかもしれません。

鑑定にはどのくらいの期間がかかるのか?

現在では民間で指紋鑑定を受け付けているところもあります。このようなところに個人が依頼して、指紋鑑定をお願いすることも可能です。ここで問題になるのは、依頼した場合結果が出るまでどのくらい時間がかかるかです。事務所や検体の状態などによって変わってきます。しかし目安と言われているのが、サンプルが事務所に届き検出するまでに1週間程度かかります。そこから鑑定を行うのですが、もう1週間程度かかります。つまり最短でも2週間程度結果が判明するまでに時間がかかると思ったほうがいいです。

しかしこの期間も条件によって前後するかもしれません。例えば対象の事務所が多くの案件を抱えている場合、どうしても後から舞い込んできたものは後回しにされます。そうなるとさらに時間がかかってしまうかもしれません。もし心配であれば、申し込む前に電話などで期間を問い合わせておきましょう。事務所によっては「できるだけ早く結果を出してほしい」と言えば、優先して鑑定してくれるところもあるようです。

スムーズに手続きするために

できるだけ早く鑑定結果を出してほしいと思っているのであれば、検体の取り扱いに注意しましょう。もし素手で触ってしまうと自分自身の指紋がついてしまいます。そこで手袋で持つように心がけましょう。さらに表面が擦れるとせっかくの指紋も削れてなくなってしまうかもしれません。そこで表面がツルツルのビニール袋の中に入れて、依頼することが大事です。検体を保護しようとして、ティッシュや布でカバーするとかえって情報が失われる恐れもあります。ビニールの中に入れて保護するように心がけましょう。このような提出方法についても問い合わせれば、専門家が指導してくれます。心配であれば、前もって相談するのがおすすめです。

まとめ

指紋はどの材質に付着しているかによって、採取できる期間は変わってきます。紙類であれば年単位、そのほかでも月単位で残ります。多少時間が経過しても現場から指紋が検出できるかもしれません。また民間でも鑑定作業を受け付けています。もし鑑定してほしい指紋があれば、一度相談してみるといいでしょう。だいたい検体を提出してから2週間もすれば、結果が判明する可能性が高いです。ただしシーズンによって異なりますので、気になるなら前もって問い合わせして確認するといいです。

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投稿者プロフィール

この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。

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