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指紋の紋様鑑定をすればすべてバレてしまうの?指紋の紋様が一致した場合はどうする?

指紋の紋様鑑定をすればすべてバレてしまうの?指紋の紋様が一致した場合はどうする?

刑事もののドラマなどを見てみると、現場に残された指紋の紋様が一致したらその人は犯人に特定されがちです。ところで指紋の紋様鑑定をすれば、いずれのケースでも犯人であるとバレるのかについてまとめました。

逮捕の決め手になる可能性は高い

指紋の紋様で逮捕は、何もフィクションの世界に限った話ではありません。実際の事件でも指紋の紋様が一致すると犯人特定の決め手になるでしょう。実際平成29年に発表された警察白書を見てみると、指紋の紋様や掌紋は個人を識別するために極めて重要な資料であると認識しています。実際現場から逃走した犯人を追跡するにあたって、指紋の紋様鑑定をすることはしばしばあります。鑑識の人が入って粉を振りかけて皮脂のついている部分は粉が残ります。それをフィルムのようなものに移し替えて保管する手法がとられます。この辺のところは、ドラマや映画で見られるような方式に近いです。

「指紋の鑑定は盗難事件の時に取られる」というコメントもネットではしばしば見られます。しかし何も指紋の紋様をとられるのは盗難事件に限った話ではありません。実際に逮捕された人の体験談について書かれたブログやSNSも最近では散見されます。それらを見ると、詐欺事件や痴漢などで捕まった人の指紋の紋様もしっかり採取されるようです。

犠牲者でも採取されるケースも

指紋の紋様をとられるのは犯人だけと思っていませんか?しかし事件の関係者の指紋の紋様をとることも少なくありません。なぜこのようなことをするのか、それは犯人の指紋の紋様を特定するためです。例えば盗難事件の場合、犠牲者の指紋の紋様も自分の持ち物ですから着いているはずです。また部屋で行われた犯罪の場合、住民の指紋の紋様が至る所に付着しているはずです。犯人とは関係ない可能性の高い指紋の紋様をはずして、どれが犯人のものか識別するために関係者の指紋の紋様をすべて取っておく必要があるわけです。ですから犠牲者のほかにも落とし物を拾得して交番に届けに行った人や犯行現場の隣人の紋様なども取っておくわけです。

指紋の紋様の特性を理解しよう

なぜ指紋の紋様鑑定が犯罪捜査で重視されるのか、それは紋様の持つ特性が関係しています。指紋の紋様には万人不同と終生不変という原則があるからです。前者は人によってそれぞれ異なる模様を有していること、後者はその模様について人生の中で一切変わらないということです。つまり一人ひとりそれぞれ異なる紋様を持っていて、しかもその特徴は一生涯変化しないわけです。ということは、紋様が一致すればその持ち主は一人、すなわち特定できるわけです。かなりの有力な裏付けになりうるので、犯行現場の捜査を行う際に重視しているわけです。

指を傷つけても意味がない

犯人の中には指を傷つければ指紋の紋様がなくなる、模様が変わるからバレないと思う人もいるようです。確かに一時的に指に傷が入ることで指紋の紋様はなくなるかもしれません。しかしいずれ指紋の紋様は再生すると考えられています。つまりいくら傷つけても指紋の紋様鑑定ができなくなるわけではありません。余計なことを考えないほうがよさそうです。

その他にも犯人の中には、指紋の紋様をきれいに拭き取ったり、手袋をしてモノを持ったりして対処することもあります。ドラマなどでもそのようなシーンがよく見られますが、実際の犯行でもこのような裏付け隠滅行動をする人もいます。

指紋を消す方法はあるか?

「指紋をとられると犯行がバレる…何とかして消して鑑定をスルーする方法はないものか?」と考える人は過去にはいました。実は生まれつき指紋を持っていない人がまれにいます。そこで後天的に指紋を消せばバレることはないのでは、と考える人がいました。実際に過去に取られた手法として、指の皮膚を切り取るという方法です。先ほど紹介した傷つけるよりももっと進んだ方式といえます。しかしこのように皮膚ごと切り取ると、一時的には紋様がなくなったそうです。ところが時間の経過とともに結局元通りになってしまったそうです。紋様が出てくればまた削り取って、を繰り返せば紋様がなくなるかもしれません。しかし聞いているだけでもいたそうですし、続ける自信のある人はまずいないでしょう。

薬液を使った方法

もう一つは薬剤を使って紋様を消してしまう方法です。具体的には強力な酸性やアルカリ性を使って消そうという方法です。消すというよりも皮膚を溶かすという方法の方が厳密に言えば適切かもしれません。しかしこの方法についても、限定的であれば紋様を消せるかもしれません。ただ結局しばらく時間が経過すると再生してしまって、元の状態に戻ってしまうようです。もし何の紋様もないフラットな状態にすると特に微小な物体をつまんだ時に周辺もへこんでしまいます。すると微妙なところの大きさや強さが把握できなくなって、力加減がわからなくなってしまいます。さらに指紋にはスパイクのような役割もあります。凸凹にすることで、物に触れたときの摩擦がフラットな状態と比較して大きくなります。結局滑り止めのような役割を果たし、指の機能を生かすために必要だから、何度消しても再生されるわけです。

こんなにいろいろな方法で紋様を消しても読みがってくるのにはきちんとした理由があります。指紋に刃物を掴みやすくしたり、指先を敏感にしたりするために必要だからです。

まとめ

指紋はまずまったく模様が一緒な人というのはいないです。ですから一致すれば、それは同一人物ということができます。しかし弁護士からしてみると、それが正しい手段で採取されたものか、本当に犯行現場から採取されたものかなどいろいろな疑義を挟むことで被告人を擁護できるかもしれません。そこで鑑定する側として見れば、どのような方法で指紋の紋様が採取されたのかを写真などで記録に残します。また検体が混ざるようなミスのないように細心の注意を払って鑑定し、間違いなく犯行を行ったのは被告人と証明する必要があるわけです。

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投稿者プロフィール

この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。

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