家出人と連絡がつかない 音信不通の時の対処法とは
突然家族や知人が家出し、取り残された人は精神的に追い込まれます。「事故や事件、災害に巻き込まれていないか」、「何が原因なんだろう」と自分を追い込んでいるかもしれません。
家出の対処は、スピード感が最も重要になります。いなくなってから1週間で、発見率が10%以下になってしまいます。本記事では、冷静にいち早く家出人を見つけるための対処法や準備をご紹介します。
家出捜索の方法
知人や友人に連絡する
家出の原因は、認知症に次いで家庭関係が動機です(令和元年警察庁調べhttps://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/fumei/R01yukuefumeisha.pdf)。また、家出したときは、友人や親戚宅、落ち着く場所に行くケースが多くみられます。友人とは直近の話(恋愛や金銭問題)をしている可能性もあるので、緊急性があるかどうかの判断にも繋がります。
さらに、複数人が知ることで情報の拡散や収集も大きくなっていきます。一人で不安を抱えながら探すより、多くの人とするほうが精神的にも楽です。連絡する際は、必ずメモを取るようにしましょう。
警察署に行方不明者届を出す
警察に行方不明者届を出すのが、家出人調査では非常に重要になります。届出する理由は、家出した人がもしかすると「不受理届」を出している可能性があるからです。家出人が「行方不明者届を受理しないでほしい」と届け出のことを「不受理届」といいます。例えば、「家庭内暴力やストーカー行為から逃げ出すために意図的に家出した」のような場合です。
しかし、警察は民事不介入で、時と場合によって行動が制限されます。事故や事件など危険だと判断できる可能性が高くないとすぐに動けません。それでも携帯で相手の位置情報を調査するような便宜を図らってもらえます。緊急性が高くないと判断されたとしても、家出人を早く見つけるための材料になります。届け出をすると全国の警察署に情報が共有され、情報提供が増えるので、迅速に近くの警察署に向かいましょう。
探偵事務所か興信所に依頼する
家出人を探すことにおいて、素人とプロでは時間と労力の差が歴然です。「何がヒントになるかわからない」と、全てのものが怪しく見えてしまうと思います。
しかし、プロは些細な情報からきっかけを作り、解決の糸口を探し出します。素人が気付かないことから、見つける可能性も高いです。家出した当日から早ければ早いほど、調査は見つかり易くなります。無料で相談できる事務所もあり、今の状況や些細なことでも親身に考えてくれるので、不安があれば相談してみましょう。
SNSやチラシで情報拡散
SNSやチラシに家出人の詳細や今の状況を記すことで、捜索の範囲が広げられます。詳細を書く際に「情報提供をしてくれた方には報酬を出す」などのメリットを追加すると、より見つけやすくなるかもしれません。
しかし、スマホの場合は便利なので、安易に使えそうと考えがちですが、注意点が3つあります。
まず、「報酬を出す」と詳細に書いた場合、お金目当てにうその供述や情報提供をする方もいます。「確実な証拠が必要です」や「事実確認後に支払う」などの部分もしっかり書いてから、発信するようにしましょう。
次に「正確性の問題」です。ネットに上げるだけなので、費用が通信料だけで低コストなのは確かなメリットです。そのかわりに「正確性」が書けることもあります。SNSでは、ほとんど何でもつぶやくことができます。そのため、第三者の誹謗中傷やネタにされることもあり、精神的に堪えることが大切です。
最後に「個人情報の漏洩」に注意しましょう。調査として利用したSNSが漏洩により、悪用されるリスクが出てきてしまいます。また、プライバシーの侵害に該当し、意図していない家出人から訴訟を受ける可能性もあるので、必要以上に個人情報を流すことはやめましょう。
家出人を早く見つけるための準備
家出人の特徴や傾向をリスト化しておく
調査を円滑にさせるためには、複数人で調査し、前もって準備するほうが早いです。先ほども言ったように、プロは些細なことから解決の糸口を発見します。
詳しければ詳しいほど調査が捗るので、わかる範囲で準備しておきましょう。
・名前と生年月日
・身長体重と顔の特徴(ほくろや目が大きいなど)
・趣味、仕事
・人間関係
・性格
・携帯番号や個人情報が載っているもの
・普段の移動手段
これらはあくまでも例ですので、調査によっては不要なものもあります。また、曖昧な情報だと余計に調査が難航する恐れがあるので、具体的に伝えるようにしましょう。
無くなっているものがないか確認する
実際、本当に家出したかどうか定かではありませんが、持ち出したモノによって所在が分かる可能性があります。パスポートや旅行バッグであれば、長期の旅行や長居、印鑑やキャッシュカード・保険証など重要なものであれば、戻る気はないかもしれません。
モノによって所在地が明らかになるわけではないですが、家出人の調査に必ず役立つでしょう。
家出人が未成年か成人の違いで緊急性が変わる
13歳以下(特異行方不明者)の場合
家出人が「特異行方不明者」か「一般行方不明者」によって、警察の対応が変わります。「特異行方不明者」に無条件で該当するのは、13歳以下の未成年で、14歳以上は特殊な状況を除いて、成人と同じ扱いになります。
未成年は、自分の意思で行動できる範囲を知っていることが少ないです。なので、未成年の家出は、誘拐や何かしらの事件に巻き込まれた可能性が高く、命の危険にかかわり緊急を要します。そのため、全国規模で積極的に調査を開始するのが原則です。
成人(一般行方不明者)の場合
成人(この場合は14歳以上)は、「家族トラブル」や「ストレスからくる悩み」のような民事問題の可能性があります。そうなると、民事不介入な警察は積極的に調査することができません。なので、全国のデータベースに共有され、ほかの捜索で見つかった場合や職務質問で見つかった時のみ届人に連絡されます。
しかし、不自然な状況の場合は別です。「連絡が繋がらない」や「誰に聞いても居場所がわからない」、「貴重品や荷物が全て残っている」などだと緊急性があるので、一概に成人だからといって捜索されないわけではありません。なので、家出人を見つけたい場合には必ず警察署に連絡しましょう。
まとめ
家出調査はスピード感が命です。不安になるのもわかりますが、家出人の安否は、取り残された人の行動が大きくかかわってきます。まずは落ち着いて、本記事で紹介したものを参考にしてください。早く見つけ出すことが、何よりもしなければならないことです。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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