結婚するときに必要になる戸籍謄本とは?入手方法について解説

結婚することになったら、式の計画や新居の確保などいろいろな準備を進めないといけません。その他にも婚姻届を市区町村役場に提出しなければなりません。また婚姻届を提出するにあたって、戸籍謄本と俗にと言われる全部事項証明書が必要になります。ここでは全部事項についてくわしく見ていきます。
結婚するときに戸籍謄本は必要か?
婚姻届を提出するにあたって、全部事項が必要かというと必要ないケースもあります。もし結婚するカップルの本籍地が同じ市区町村で、その市区町村役場に婚姻届を提出する場合です。役場の中で2人の戸籍を確認できるからです。ただしこのような事例はあまり多くないでしょう。もし本籍が別々であれば、全部事項が必要です。もしどちらかの本籍の役所に婚姻届を提出する場合には、別の本籍の人の全部事項だけを準備すればいいです。カップルがいずれも実家を出ていて、2人の本籍とは別の役所で婚姻届を提出する場合、両方の全部事項を取り寄せる必要があります。
戸籍抄本とは異なる
結婚するときに全部事項を提出しなければならない可能性が高いです。ここで注意が必要なのは、誤って戸籍抄本を入手しないことです。2つは非常に似通っていますが、両者は別物です。両者の違いは簡単に言うと、記載されている情報の範囲です。戸籍謄本は戸籍に記載されている人全員の情報が掲載されています。一方戸籍抄本は該当する個人だけの情報しか記載されていません。戸籍の内容を一部抜粋しているような形になるので、個人事項証明と呼ばれることもあります。
婚姻届を提出する場合、全部事項が必要です。誤って戸籍抄本を入手しないように注意しましょう。もしどちらが必要かわからなくなってしまったのであれば、「婚姻届を提出するために必要な戸籍の書類を入手したいのですが…」と役所の人に尋ねてみるといいでしょう。そうすれば、全部事項を入手するための申請書類の場所まで案内してくれるはずです。
全部事項の入手方法

全部事項の入手方法は原則、戸籍のある市区町村役場で手続きをします。本籍地以外の役所に行ってお願いしても調達することはできません。自治体によっては役所のほかに行政サービスセンターや市民センターなどほかの行政施設でも入手できる場合があります。役所が住んでいるところから遠い場合、近くにこのような受付可能な施設があるか確認しておくといいでしょう。
役所などに行くと交付申請書がありますので、本籍地と戸籍の筆頭者氏名、必要枚数など必要事項を記入します。筆頭者は通常父親である場合が多いです。全部事項を入手する場合には、手数料が必要です。1通450円になるので理解しておきましょう。ちなみに全部事項は申請したその日に交付されるはずです。どの程度混んでいるかで多少変わってきますが、だいたい30分もあれば発行されるでしょう。
原則当人が申請手続きをしなければなりません。ただし親や子供、未婚の兄弟のような申請者と同じ戸籍に記載のある人であれば、委任状なしでも代理申請できます。役所は平日しか開いていないので、仕事をしている人はなかなか申請する時間が取れないという人もいるでしょう。その場合、家族の誰かに代理で申請してもらう方法も検討してみるといいです。
ちなみに申請手続きをする場合、必要なものがいくつかあるので忘れずに持参しましょう。それは印鑑と本人確認書類です。印鑑については実印ではなく、認印でも可能です。本人確認書類は公的機関の発行する顔写真付きのものです。運転免許証やパスポート、マイナンバーカードのいずれかを準備しておきましょう。
郵送で入手する方法も
諸事情で本籍地から遠く離れた場所で生活している人もいるでしょう。この場合、本籍のある役所まで出向いて申請手続きをするのが難しいでしょう。この時、郵送で請求手続きをして全部事項を取り寄せる方法があるので活用しましょう。申請書と本人確認書と現住所確認書類のコピー、手数料を定額小為替で用意して同封します。また全部事項を返送してもらうための返信用封筒も入れてください。自分の住所・氏名を記入して、切っても貼り付けた状態のものを入れます。申請書については各自治体のホームページにアクセスするとダウンロードできるページがあるはずです。こちらで準備しましょう。
本人確認書に現住所が記載されているようであれば、そのコピーだけ同封するだけで構いません。ただし現住所が記載されていないのであれば、公共料金の領収書など現住所を確認できる書類のコピーを別途用意してください。
探偵に結婚調査を依頼する事例も

結婚するにあたって、相手の身辺調査を探偵にお願いする事例も少なからず見られます。これは当人がお願いすることもあれば、親が自分の子供の結婚相手を疑って結婚調査を探偵に依頼する場合も考えられます。結婚調査を依頼する人を見ると、相手に何か不信感を抱かせる何かがある場合が多いです。例えば結婚式の計画を立てているけれども、はっきりしない理由でたびたび式の日取りを延期されている場合です。その他には家族や友人に会わせてくれないということから結婚調査をお願いするというケースも見られます。両親が結婚を認めてくれていない、経歴詐称や重婚で友人に紹介するわけにはいかないという可能性も疑われるからです。
探偵は戸籍を閲覧できる?
結婚調査するにあたって、探偵であれば戸籍を閲覧できるものと思っている人は少なくないようです。しかし現在探偵はもちろんのこと、弁護士の方でも他人の戸籍を請求するのは難しいと言われています。ですから探偵を使って、第三者の全部事項を取得する方法は取れないと思ってください。ただし探偵は尾行その他の方法を駆使して、いろいろな調査ができるのでそちらで知りたい情報を収集しましょう。
まとめ

結婚するにあたって、自分の全部事項を取り寄せることはほとんどのケースで必要です。全部事項は基本自分の本籍のある役所に行って取り寄せなければなりません。ただし遠方の場合、郵送でお願いすることも可能です。郵送の場合、手元に全部事項が届くまでに1~2週間程度かかります。結婚の手続きをスムーズに進めるために、早めに申請手続きを済ませておきましょう。
投稿者プロフィール

- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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