「探偵」の独立方法は?独立後の年収についても紹介!
「探偵」と聞いてシャーロック・ホームズや名探偵コナンを思い浮かべる人は多いでしょう。彼らに代表されるように探偵という仕事には華やかなイメージがあります。「探偵になりたい」と憧れを抱く人もいるのではないでしょうか。しかし、実際には探偵として独立する方法が分からない人も多いと思います。そこで今回は、探偵として独立・開業を目指す人に向けて、参考になる情報をご紹介します。
独立方法
探偵の独立にはどのような方法があるのでしょうか。2通りの主な方法についてご紹介します。
未経験から始める
1つ目が、いきなり未経験から始めるという方法です。探偵には特別な技術や専門知識が要求されるイメージがありますが、独立・開業にあたって必須の資格は特にありません。公安委員会に届出を提出すれば、誰でも探偵として開業することができます。届出を提出して「探偵業届出証明書」が交付されると、探偵として営業することが許可されます。もし届出をせずに開業した場合、違反営業とみなされ処罰の対象になるので注意しましょう。個人で開業する場合は、他にも市町村発行の身分証明書や履歴書、誓約書、住民票の写しなどが必要です。一方、開業が許可されない場合もあります。未成年者は開業できませんし、また破産宣告を受けた成人被後見人や暴力団を辞めて5年以上経過していない人なども開業が認められません。
探偵として経験を積む
2つ目が、いったん探偵事務所などに就職して、経験を積んでから独立するという方法です。独立するなら、こちらの方法がおすすめです。探偵業も顧客から依頼を受けて行うビジネスの1つなので、他のサービス業と同様、顧客を得る必要があります。探偵としての知識もノウハウもないまま「かっこいいから!」という安易な理由だけで探偵業を始めるのはあまりおすすめできません。探偵としての経験ゼロの状態で顧客を獲得することは至難の業ですし、依頼が来る可能性も低いからです。未経験でいきなり始めるのではなく、まずは探偵事務所などに就職しましょう。ノウハウを学び、人脈作りにも力を注ぐようにすると、独立してから有利です。
独立のメリット・デメリット
独立方法が分かったところで、独立するメリットとデメリットを知りたい人もいるでしょう。探偵として独立することのメリットとデメリットについてご紹介します。
メリット
独立して働くメリットの1つは、比較的自由な働き方ができる点です。依頼内容も自分の裁量で選択できるため、会社員時代と比べて時間やスケジュールを自分で調整できるようになるでしょう。また、自分の経験を活かして得意分野に特化した働き方も可能です。さらに、探偵業界というのは不況の影響を受けにくい業界です。浮気調査や子供のいじめ調査など、探偵という仕事は人を対象にすることが多く、人と人との間に起こるトラブルは、景気の善し悪しに関係なく起こるものだからです。人が存在する以上、探偵という仕事は必要とされます。
デメリット
一方、デメリットは、独立して事務所や会社を経営することは簡単ではないという点です。一経営者としての経営能力が求められますし、センスも物を言います。個性も出す必要があります。たとえば、以前勤めていた関連会社での経験を活かしてクレジット関係の信用調査に特化した事務所にしたり、警備や警察関係の仕事に従事していた人なら警護を重視した事務所にしたりするなど、独自のカラーを出すことが大切です。個性を出し、他社との差別化を図りましょう。また、開業時のトラブルにも注意が必要です。現在は大手探偵社による全国フランチャイズ方式が主流になっています。中には楽な開業とフランチャイズ方式をうたって独立を促してくる悪徳業者がおり、高額な契約料やフランチャイズ料でトラブルが発生するという事例が発生しています。開業時には、そのような悪徳業者に引っかからないよう十分注意しましょう。
準備することや年収
独立・開業するにあたり何を用意すればいいのか、また年収はどのぐらいなのか気になる人もいるでしょう。独立に際して準備することと年収についてご紹介します。
準備すること
まずは事務所についてですが、一人暮らしの人であれば、その部屋を事務所として使用することが可能です。自宅と仕事場を分けたい方は別途事務所を賃貸する必要があります。また、基本的に車は用意しておいた方がいいでしょう。調査を行う探偵業には移動がつきものだからです。他には、ビデオカメラや盗聴発見器なども依頼内容によっては必要になるので準備しておきましょう。また、開業した自分の探偵事務所を認知してもらうという目的で、SNSやホームページなども用意しておくといいでしょう。
年収
探偵事務所では設定される依頼1件あたりの料金が高めなので、「探偵業=高年収」と考える人もいるようです。しかし、探偵業界は実力主義の世界です。年収は300万円から400万円が相場で、高収入を実現できるのはごく一部の人に限られます。ただ、集客や営業が順調に進み、経営が軌道に乗れば、年収1000万円から2000万円も目指せるでしょう。事務所の経費や営業経費にどの程度割くのかでも、だいぶ年収は左右されます。年収を上げるポイントは、成功報酬を上げることです。依頼人から高額の報酬が支払われるためには、調査の成功が不可欠です。調査の成功を積み上げていくと、自然と年収も上がっていきます。調査を成功させるために、日頃から探偵に必要な探求心や調査力を鍛える努力が欠かせません。また、年収の高い探偵の人とペアを組み、その人の探偵技術や捜査技術を盗んで吸収しようという心がけも年収アップに繋がります。
まとめ
探偵業は特別な資格を必要としないため、起業しやすい職業と言えます。届出を提出して証明書をもらいさえすれば、誰でも「探偵」と名乗っての活動が可能です。しかし、活躍するためには、まずは探偵事務所などに就職してスキルと経験を身に付けてから独立するようにしましょう。独立し、実績とスキルを磨いていけば年収1000万円超えも夢ではありません。探偵業に興味が湧いた人はぜひ挑戦してみてください。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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