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探偵コラム

失踪癖と病気の関係は?失踪癖がある人への寄り添い方と探し方

家出や行方不明は普段テレビでも取り上げられることは稀で、身近な事件ではないかと思います。

しかし、警視庁による行方不明者の届出受理数は、年間8万人を超えています。

毎年これだけの人数が失踪して、行方不明者として捜索されているのです。

8万人の中の原因の2割が疾病関係による行方不明者として記録されています。

病気による失踪はなぜ起こるのでしょうか。

病気によって失踪癖が起こる理由と、失踪癖のある人へどう接してあげるとよいか解説していきます。

失踪癖とは?失踪の原因となるサインを見逃さない

失踪癖とは漢字の通り「疾走する癖」がある人のことです。

ですが、「失踪癖」という病名はなく、統合失調症や認知症などの心の病の症状の一種としてみられています。

病気以外にも、人は失踪する前に原因となるサインを少なからず発信しています。

失踪を防ぐために、どんなサインがあるかを知ることが重要です。

統合失調症、うつ病などの病気

精神的な病を患っている方は、病気により正常な判断ができなくなり、突然いなくなったり、徘徊を繰り返したりすることがあります。

これは自分の意思ではなく、病による症状が現れた結果です。

統合失調症、うつ病は、投薬治療やカウンセリングでの治療を主に行いますが、精神疾患の周囲の理解も大切です。

いつも疲れているように見える、生気がない

責任感が強い人、周りに気を使いすぎる人はストレスを溜め込みやすく、うつ病などの精神疾患を患う可能性があります。

さらにこのような人は、パワハラや残業も耐える癖があるので、我慢の限界が来てある日突然糸が切れたように失踪してしまいます。

最悪の場合はそのまま自殺をしてしまうかもしれません。

周りが早めに気づいてあげることが重要です。

家庭関係による失踪

2番目に多い失踪の原因であり、女性に多くみられます。

産後すぐの女性はメンタルが不安定で、うまくいかない育児に疲れ、産後うつになってしまうことがあります。

家庭や育児からは逃げることができず、誰にも助けを求めることができずに心が押しつぶされて、一人失踪してしまいます。

ほとんどが心の病に繋がる

失踪の理由は上記以外にも、遊び癖や犯罪に巻き込まれたなどの理由もありますが、ほとんどが日頃の生活で精神的に追い詰められ、心の病を発症した結果になります。

逃げたいという気持ちだけが強くなり、正常な判断ができず、気づいたら徘徊していたというパターンもあるのです。

原因を解決しない限り繰り返すことになり、失踪癖となってしまいます。

失踪癖がある人への接し方

失踪癖がついてしまった人へはどう向き合って行くべきなのでしょうか。

相手を理解するためにして良いことと、やってはいけないことがあります。

失踪者を探す立場の人は気内容に気をつけてコミュニケーションをとってみてください。

否定しない、共感してあげる

精神が不安定な状態だと、怒りやすくなったり突然泣き出したりと感情が爆発したようになります。

その時も感情的にならずに話を聞いて、訴えたい内容に共感する、理解する姿勢をとることが大切です。

そうすることで、自分に味方がいるのだと感じさせて、失踪を防ぐことができます。

失踪者を責めない

失踪者を強く責めることは、さらに精神を追い詰める行為になるので絶対にしてはいけません。

突発的に失踪したり、感情の整理がつかずに周りに危害を与える行為に出たりします。

悩みを共有するために、コミュニケーションを増やすことが大切です。

考え方を押し付けない

失踪者を探し出す立場の人が、失踪者の立場や悩みを考えず一方的な考えを押し付けると、自分は大事にされていないんだ、帰らないほうがいいんだ、と逃げるようになってしまいます。

大事なのは、理解と共感、その上で失踪者が抱えている悩みを解決していきましょう。

もしも失踪してしまったら

何度も失踪しては見つかることがあっても、放っておくことはせず警察、探偵に探してもらうようにしましょう。

万が一があってからでは遅いのです。無事に戻ってきてくれるために、できることはすぐに行動してください。

初動が大事

失踪した人が帰ってくる確率は初動が早いほど高くなります。

初動が早ければ、捜索範囲も広くならず捜索しやすいです。

また、認知症の人はケガなどで身動きが取れない状態になっていることもあります。

早めの捜索をしないと命に関わることもあるので、すぐに相談するようにしましょう。

警察に行方不明届を出す

連絡がつかない、1日探しても見つからない場合は、迷わずに警察に行方不明届を出しましょう。

行方不明者は、自分の意思で失踪をした「一般行方不明者」と、精神疾患や事件などで人命に関わる可能性がある失踪の「特異行方不明者」に分けられます。

一般行方不明者であれば、本格的な捜査にまで踏み込めないケースがあります。

特異行方不明者であれば、自殺、他殺などの被害が及ぶ可能性があるので速やかに捜査を行ってくれます。

警察が捜査を積極的に行ってくれない場合は、費用がかかりますが、探偵に依頼すればすぐに調査、捜索を始めてくれますので手段の一つとして覚えておきましょう。

失踪者を探しやすくするために

失踪者がどのような身体的特徴があるのかをあらかじめまとめておくと、警察も探しやすくなり、近所の方の目撃情報も集めやすくなります。

身長と性別、失踪時の服装や普段身につけているものをまとめておくと、探しやすくなると思います。

再発防止のために

失踪する癖がついているので、再発の可能性はとても高いです。

再発防止のためにできることは、コミュニケーションを増やすことです。

根本的な解決のためには、失踪者が何に対し悩んでいるのかという情報が必要になります。

本人が話してくれなくとも、日頃の会話で何か気になる点が出てくるかもしれません。

失踪する前のサインを感じ取れるようにしましょう。

まとめ

失踪癖は心の病気の症状の一つです。心の病気の改善は本人だけでは難しいです。周りの協力もあって始めて改善に向かうことができます。

失踪者と向き合って、解決を目指しましょう。

投稿者プロフィール

この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。

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