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筆跡鑑定のプロとは?筆跡鑑定人を選ぶ際の注意点について解説

「契約書(または遺言書など)に関するトラブルで他者と揉めていて、対応に困っている。」

「筆跡鑑定の依頼先を選ぶ際の基準や注意点などがあれば教えて欲しい!」

この記事は、そのような方に向けて書いています。

今の世の中では、仕事や生活上の重要な取り引きをする際に契約書や請求書などの書類を交わすことが日常的です。

ですが、その書類上で記載したサインを改ざんしたり、サインの筆跡は誰のものか言い争いになるなどのトラブルが数多く発生しています。

そのような際に、筆跡鑑定人として誰を選べばいいのか、どのような基準で選べば悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?

そこで、今回は筆跡鑑定の専門家について、筆跡鑑定を依頼する際の注意点について解説いたします。

この記事を読めば、経験・知識が豊富な筆跡鑑定のプロを選ぶための知識が身に付くでしょう!

そもそも筆跡鑑定とは何か?

筆跡鑑定とは、複数の人の手によって直接書かれた文字(筆跡)を見比べて、その文字が誰によって書かれたものかを識別するものを指します。

誰かによって書かれた文字には、筆圧・筆順・筆勢などに必ずその人の特徴が現れます。

その文字に現れた特徴などを総合的に判定する誰の筆跡なのかを考察することが筆跡鑑定の基本です。

「この遺言書が本当に本人直筆のものなのかを知りたい」、「差出人不明の嫌がらせの手紙が度々送られてくる」。

このようなトラブルを自力で解決することは極めて困難と言えます。

そのような時に、専門の組織や業者による筆跡鑑定が解決の糸口となるのです。

筆跡鑑定の目的

筆跡鑑定を行う目的は、扱う事例や状況によって変わってきます。

その目的は大きく分けて以下の3つです。

◯容疑者、容疑事実を特定すること

◯広範囲の対象から範囲を絞ること

◯裁判の証拠資料とすること

この3つの目的の中から、自分がどの目的で鑑定を依頼するのかをはっきりさせておかないと、鑑定書の内容が的外れになってしまう可能性がるので注意が必要です。

筆跡鑑定を依頼する際の手順

筆跡鑑定は業者に依頼さえできれば一安心ではなく、業者に依頼する前の準備が重要となります。

まずは、「裁判の証拠資料を作りたい」などの明確な目的を設定することから始めましょう。

筆跡鑑定を依頼する際にその目的を具体的に伝えておけば、その後のやりとりもスムーズになり、鑑定書の内容も目的に沿った内容になるでしょう。

目的を設定したら、次は鑑定の対象となる文書の準備及びチェックを行います。

特に裁判の証拠となるような文書は、間違いなく容疑者のものかどうか、文書の保存状態は良好であるかよく確認しなければなりません。

また、問題となっている文書と比較対象の文書は、なるべく書式が近く比べやすいものを準備しておくことが重要です。

筆跡鑑定を行っている組織・業者

実は、筆跡鑑定人になるための公的資格はなく、専門的な知識や道具などがあれば誰でも筆跡鑑定人になることができます。

その中でも、筆跡鑑定人として代表的な組織・業者は以下の通りです。

警察の鑑識係経験者

公務として鑑識や筆跡鑑定を行っていた経歴を持つ元警察署員が、個人または集団で筆跡鑑定の団体に加盟して研究を行っている場合があります。

しかし、警察官の幅広い業務の中で筆跡鑑定の事案を扱うケースは少ないため、筆跡鑑定を専門に扱っている民間の業者に比べると経験や知識が浅い傾向にあるようです。

民間の研究者

個人で筆跡鑑定の協会や団体に加盟し、その検証データを応用して活動している研究者です。

筆跡鑑定を主に行っている民間の研究者の中には、科学的解析法や数値解析法など専門性の高い筆跡鑑定を行っている業者が数多く存在しています。

そんな民間の研究者についての情報は個人のホームページなどで確認することができますが、中には他のホームページをコピペしている悪質な業者もいるため注意が必要です。

書道の専門家

書道教室の講師や書道の師範などが本来の業務に附帯して筆跡鑑定を行っている場合があります。

筆跡鑑定業務に関しては依頼があれば行う程度で、主に伝統的筆跡鑑定法を用いて鑑定を実施します。

探偵事務所や興信所

身辺調査や企業の信用調査など調査に関すること全般を扱っている探偵事務所・興信所でも筆跡鑑定を行っている場合があります。

しかし、探偵事務所や興信所のほとんどが筆跡鑑定を専業としていないため、鑑定の専門性や鑑定の手法に関しては不明な点が多いです。

筆跡鑑定人を選ぶ際の注意点

筆跡鑑定を業者に依頼する際に最も避けなければならないことは、悪徳な筆跡鑑定人を依頼人として選定してしまうことです。

今の日本には、筆跡鑑定人になるための公的資格がありません。

ですので、筆跡鑑定人の中には質の低い鑑定しか行えなかったり、法外な鑑定量を請求する業者も少なからず存在しています。

そんな数多くの鑑定人の中から優良な筆跡鑑定人のみを選別するためには、筆跡鑑定人に対する入念な下調べをしておかなければならないのです。

筆跡鑑定人を選ぶ際のポイント

数多く存在する鑑定人の中から信頼できる筆跡鑑定人を選ぶための基準はいくつかあります。

その基準や確認すべき項目は以下の通りです。

鑑定所で直接会うことができる

鑑定人を選ぶ際には、近隣の鑑定所の中でも直接会って話ができる鑑定人を選びましょう。

筆跡鑑定を依頼する上で、重要情報を直接する意識はとても大切なことです。

依頼人と鑑定人が同じ目的に向かって鑑定を進めていくためには、鑑定所で顔を合わせて直接情報共有することが最も効果的です。

裁判所から鑑定を委嘱されている

裁判所から筆跡鑑定を委嘱されている鑑定人は、世間的に見てかなり信憑性が高いです。

国家の機関から筆跡鑑定を依頼されているということは、知識や技術の高さが公に認められている証拠と言えるからです。

裁判所お墨付きの筆跡鑑定人であれば身元もしっかりしていますし、安心して鑑定を依頼することができます。

営業年数が長く実績もある

筆跡鑑定人としての営業年数の長さは、これまでに個人情報漏洩などの大きな事故がなく仕事を続けてこられた証です。

それに加え、多くの事案をこなした経歴を持ち、依頼人から良い評価や口コミを得ている鑑定人は客観的に見ても信頼できます。

筆跡鑑定人を選ぶ際には、営業年数・実績・口コミなどを選定材料として加味しても良いでしょう。

まとめ

・筆跡鑑定とは、人の手で書かれた複数の文字や文書を見比べて、誰の筆跡であるかを識別する方法

・筆跡鑑定を依頼する際には、容疑事実の特定や裁判の証拠資料作成などの目的を明確にする

・筆跡鑑定を行っている組織や業者は、警察の鑑識係経験者、民間の研究者、書道の専門家、探偵事務所、興信所など

・筆跡鑑定の団体等に所属している民間の研究者はより専門的な知識や技術を持っている傾向にある

・直接顔を合わせて情報共有が可能、裁判所から鑑定を委嘱されている、営業年数が長い鑑定人は、信憑性が高い

以上が、専門性のある筆跡鑑定人を選ぶ際の注意点に関する情報のまとめです。

筆跡鑑定を依頼するような事件が起きることは稀ですので、この記事をご覧いただいている方のほとんどがこれまでに鑑定を依頼した経験がないのではないかと思われます。

プロの筆跡鑑定人を選んでいただく上で、この記事が少しでも参考になれば幸いです。

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