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探偵コラム

左手で書いても筆跡鑑定はできるのか?右手の文字との比べ方とは

筆跡鑑定とは、いくつかの文字を比較して、その文字を書いた人が同じであるかそうでないかを鑑定することをいいます。普通は左右どちらの手で書くかは固定されていますが、普段右手で文字を書いている人が、何か理由があって左手で書かなければいけない場合もあるかも知れません。その場合にも、同じ人が書いた文字であると証明することはできるのでしょうか?

ここでは、右手が利き手という前提でお読みください。

1.左手で書いた文字は筆跡鑑定をすることができるのか?

左手での筆跡を右手で書いたものと比較して筆跡鑑定をすることは、可能です。左右の手の違いはあっても、その人特有の書き方のクセが文字に表れるためです。どういった理由があり、どこを見ていけば鑑定ができるのかをお話ししていきます。

文字を書く、という動作は脳が命令するもの

文字とは、手が直接考えて書いているものではありません。脳によって体の動きが命令され、その命令を受けた手が、「文字を書く」という動作を行うのです。文字を書く時は、まず脳が文字を想像し、手にその文字を書くように伝えるために人は手を使って文字を書くことができるということです。

そして、文字を書くとき、「どの文字を書くか」は意識しますが、「どのような筆跡で書くか」は意識しません。そのため、筆跡とは無意識のうちに表れるものということになります。

今まで書いてきた文字は、脳が覚えているものです。さらに、右手も左手も、動くときは脳に命令されるということに違いはないので、どちらの手で書いても同じ特徴が文字に表れるということになるのです。左右の手の違いといえば、文字を書き慣れているかそうではないかの1つだけになります。普段右手で書いていれば、右手で文字を書くことが自然と得意になり、書き慣れていない左手はまだ不得意ということです。不得意な方の手で書いても、「こういう特徴の文字を書こう」とは思わないため、無意識のうちにその人の筆跡の特徴が表れるということです。

左手で書いた文字も、右手の筆跡と比べることになる

右利きである人は、今まで文字を左手で書いたことより右手で書いたことの方が圧倒的に多くなります。問題なく右手を使える状態であれば、わざわざ書きにくい方の左手で文字を書く必要がありません。そのため、左手で書いた文字を同じく左手で書いた過去の筆跡によって鑑定することは、比較できる例が少なすぎるために不可能に近いです。ですので、左手で書いた文字は、右手で書いた参考資料によって鑑定することになります。


2.右手と左手の比べ方は、その人の特徴の探し方がポイント

右手と左手では、同じ人が書いても別の特徴が出る場所がある

左手で書かれた文字の鑑定には、右手と左手で書く場合の書きやすさの違いを考えることも大切になってきます。その例をいくつかご紹介します。

①右手で書いた文字にはハネがあるのに、左手にはない

左手で書く場合、ハネは手前に弾かないとうまく書くことができません。左手で文字を書くことに慣れていないと、しっかりとハネることは難しいでしょう。そのため、同一人物が書いたとしても、左手の文字には全くハネがないということはあり得ます。

②横棒が右手では一直線なのに、左手では上下にぶれている

右手で横棒を書くとき、右手を紙に置いて支えにしながら線を引くだけで真っ直ぐな横棒を書くことができます。左手の場合は、支えと反対の方向に押し出すように書かないと、線を引くことができません。支えから離れていくことでバランスが不安定になり、線がぶれてしまう可能性もあります。

③右手では角があったのに、左手では丸くなっている

「口」や「日」、「目」といった漢字の2画目は、一度描き始めた線を止めてからほぼ直線に下ろす書き方になります。左手で書く場合、押すように書き始めなければならないため、横線から縦線への切り替えが難しいのです。そのため、その煩わしさを省略するため、一度止めることをせずに丸く方向転換して下ろす、という書き方にもなり得ます。

文字は、右手での方が書きやすいように発達してきました。日本人の9割が右利きと言われているので、文字が右手用に作られていくのは不思議なことではありません。右手では自然に書くことができるのに、左手だと書きにくい箇所が生まれてしまうのはそのためなのです。

根本的な文字の特徴は、左右どちらであっても同じものになる

右手と左手の筆跡は、ペンの使い慣れや、文字の左右での書きやすさの違いから、実際に書かれたものは全体的に見ると全く違う人が書いたように見えます。しかし、1箇所ずつ調べていくと、右手の筆跡と同じ人が書いたものであると判断できるところがいくつもあるのです。

①文字の大きさ

普段右手では大きい文字を書く人なのに、左手になった途端に小さくなる、という可能性は低いです。書きやすい文字とそうでないもので大きさにばらつきは出てきますが、全体的に見ると右手の時と同じくらいの大きさをしています。

②書き出し方

左手だから書き出し方を変える、ということは考えにくいです。右手の時と同じように文字を書こうと無意識のうちに考えているので、書き出しは左右の手の違い関係なく、特にその人の特徴が表れやすいものになります。

③力の入れ方の程度

文字を書くのに慣れていない方の手を使うため、当然筆圧は変わってきます。ですが、その中でも力を入れる場所と抜く場所が分かれていて、その場所の違いは人によって変わるものです。その人の力の入れ具合を見ることで、同じ人が書いたかどうかを判断する材料にすることができます。

④文字の終わり方

文字を終える時も、書き出し方と同じようにその人の特徴がよく出てきます。脳のイメージによって文字を書くため、書き順は右手の時と変わらず、どこで終わるかは同じだからです。

同一人物の筆跡だと判断する手がかりはこのようにたくさんありますが、右手の時と左手の時での書きやすさの違いは大きいです。上記の特徴は全ての文字に当てはまるものではないことに注意して、文字ごとに臨機応変に考えて判断していかなければなりません。

3.まとめ

左手で書かれた文字に対しても、筆跡鑑定ができるということが分かりました。書く手が違うのに全く違う筆跡になってしまわないことは驚きですが、左右どちらの手であっても、脳が手の動きを命令するということを考えたら、鑑定できてしまうことに納得がいきますね。

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