実際のストーカー事件の4つ事例をご紹介!
皆さんは、ストーカーと聞いて思い浮かぶのは『つきまとい行為』ではないでしょうか?しかし、ストーカー規制法によると全部で8つのパターンがあり、その内容は様々です。
ストーカー被害による相談の男女比率は女性が8割、残り2割が男性と圧倒的に女性被害者が多い事がわかります。年々、減少傾向にあるストーカー行為ですが、今回は『実際に起きたストーカー事件の事例4つ』を紹介していきたいと思います。自分の身は自分で守るために、まずは事例を知ることも重要です。
事例1 無料通信アプリの連続送信
電子メールでの連続送信など、相手が嫌がっているのにも関わらずメールを送りつける行為を規制対象として含まれます。しかし、皆さんがよく使うLINE(ライン)やSNSに関しては、未だに取り締まるのが難しいと言われています。
東京都である無職の男性が逮捕されました。その男性は元交際相手の女性に1日1589件ものメッセージをLINEで送りつけていました。他の日にも1600件近くのメッセージを送っており『今日そっちに行くから』『電話に出てよ』という内容とともに、女性の自宅まで押しかけたそうです。
もちろん女性は警察に相談し、この事実を警察側も確認します。しかし、文章の内容に『行動の監視を告げる行為』『復縁の要求』などが含まれて居ないという理由でつきまとい行為とはみなされず、ストーカー規制法が適用できなかったのです。
そこで警察は男性が携帯で女性の頭を殴ったという点に注目し、暴行容疑で逮捕しました。こういったSNSなどでのやり取りは次第にエスカレートする可能性が高く非常に危険だとされています。
事例2 男性からの一方的な好意
ストーカー被害を受けた際、警察へするのは普通のことです。しかし、時にはそれが犯人を刺激してしまう事があります。
大阪市に住む女性Aさん(38歳)は飲食店で働くごく普通の女性です。事件は、男性HがAさんの働く飲食店に来た事で事件が起きてしまいます。その男性は頻繁にお店に来ていたようで、Aさんとも顔なじみでした。しかし、Aさんは特に恋愛感情などはなく、1人のお客様として認識している程度だったそうです。
次第に男性HはAさんに好意を抱くようになり、しつこく電話やメールなどを送るようになっていました。この行為があってからは、お店側の対応として男性Hへの入店を拒否、Aさんはすぐに警察に相談をすることにします。この事で警察は男性Hへ直接電話で注意するも、止める気配はなくストーカー規制法に基づいて再度『警告』を男性Hに対して出したと言います。
警察の確認によりAさんはその後何もストーカー行為を受けていないと確認が取れていたそうです。しかし、この電話の直後、仕事終わりのAさんが自転車で帰宅していたところに男性Hが現れます。近所の人の証言では男女の言い争う声がすると110番通報が入り、警察が現場に駆けつけると、そこには刃物が刺さった状態のAさんが倒れているのを発見します。すぐに救急車で運ばれるも亡くなってしまいました。その後すぐに犯人捜査が始まり1キロ離れた場所で男性Hの身柄を拘束し逮捕します。犯行動機について『Aさんのことが好きだったので殺した。それで自分も死ねばあの世で一緒に居られると思った』と話したそうです。
事例3 早朝の電話
ストーカーといっても女性被害がよく目立ちますが、実際には家族を巻き込むような事例もあります。
ある男性Tさんは家庭を持っており、妻と子供1人と暮らしていました。特に平穏な生活多くっておりトラブルに巻き込まれるような気配は一切ありませんでした。
ある日を境に、早朝の4時頃になると自宅の固定電話が鳴り響くようになり、多い時で週に4、少ない時でも週に1回はかかってきたそうです。
NTTの迷惑電話お断りサービスを使用することで、初めのうちは早朝の電話がかかってこなくなります。しかし、少し日にちが経つと今度は公衆電話からかかってくるようになり、再び悩まされる生活を送ることになりました。妻や子供に対するストーカー被害とは考えられなかった事と唯一犯人と思われる目星をつけていたTさん。それは既に退職をしている同じ会社の元社員でした。
以前からTさんのことを目の敵にしていたので怪しいと思い、探偵に依頼して調べてもらうことにします。探偵も、「さすがに早朝4時に外出して、わざわざ公衆電話を使って電話なんてするのか?」と思ったそうですが、張り込みをしていると早朝4時頃に同じ会社で働いていたその人物がバイクへ乗って移動し、公衆電話を利用して電話し帰宅してきたそうなのです。わずか数十分の出来事ではあったものの確認が取れ、さらなる証拠を集めるために衆電話に小型カメラを取り付けます。
Tさん宅に電話している瞬間の証拠を録画したことで、事件の犯人を突き止めることに成功しました。万が一、無言電話がかかってきた場合には警察に報告することを相手に伝えたり、電話会社に相談するのもいいでしょう。またナンバーディスプレイ機能付きの電話も効果的です。
事例4 お風呂場の天井裏
最近では、非常に報告が多い室内への侵入例。その中でもよく言われるのがお風呂場の天井裏です。
男性Bさんは、恋愛経験も豊富ではなく、イケメンでもないごく普通の大学生でした。ある日、BさんはSNSを見ていると自分のとった行動の詳細が投稿されていることを知ります。それ以来、常に誰かから見られているような感覚に陥り落着けず、調査を依頼しました。
調べてみると、ユニットバスの天井部分の換気ファンがついている付近に、何やら小さな穴を発見します。それは明らかに誰かが開けた穴だったようで、天井の板を持ち上げ天井裏を覗くと、そこには人が1人が入れるような空間と毛布があったのです。確実に天井裏が怪しいと確信した調査員は、Bさんにいつも通りお風呂へ入るように指示し、タイミングを見計らって調査員がお風呂場に入り天井の板を持ち上げたのです。
するとそこには20代の女性が覗き見をしていたのでした。女性の動機は『男性がタイプだったから』という単純な理由で起きてしまった事件です。この時は、裁判で有罪になっても刑が軽いこと、それによる逆恨みも考えられたため警察には届けなかったようです。
まとめ
実際にあったストーカー事件を4つご紹介して来ました。ストーカーといっても本当にタイプが違い、いつ自分に起きてもおかしくない事例ばかりです。
最近ではネットやSNSによるストーカー被害が多く、対処方法も難しくなっているのが事実です。皆さんも、身の回りで少しで気になることが起きたらすぐに警察へ相談するか、探偵などに調査を依頼することをお勧めします。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
最新の投稿
- 浮気調査11月 6, 2024浮気を隠すために使われる言い訳10選
- 素行調査11月 6, 2024探偵による素行調査の方法とは?
- 採用調査11月 5, 2024採用前のバックグラウンドチェックとは?その目的や確認できる内容を簡単に解説
- 採用調査10月 22, 2024採用調査は本当に必要?企業の損失を防ぐための適切な活用法