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探偵コラム

SNSを駆使したネットストーカーに注意!対策方法などを解説

現代社会において、SNSは日常生活になくてはならない存在となっています。そんなSNSによるストーカー被害は、年々増加の一途をたどっています。
そこで今回は、今話題となっている『ネットストーカー』とは一体なんのか、そして実際にあった『ネットストーカーの事例』を交えて紹介していきます。皆さんの身の回りでも起こりえることなので、ぜひ多くの人に知ってもらえたら嬉しいです。

1.ネットストーカーとは?

ストーカーと聞くと、誰かに付きまといやまちぶせ、押しかけられるなどがイメージできます。一方で、サイバーストーカーとも言われているネットストーカーは、SNSやメール、さらにはブログなどを利用することで、特定の人物をストーキングするストーカーのことを指します。
一般的な手口としては、特定の人物の行動を逐一追跡・把握しメールアドレスや電話番号、顔写真などの個人情報を不当に手に入れたり、ネットを通じて誹謗中傷を行ったりと様々です。

芸能人やアイドルなど、非現実的な人物を対象に好意や恋愛感情を抱いたことがきっかけで犯行に及ぶこともあれば、ネットの掲示板でのトラブルやブログなどでの過激な発言によるアンチからのストーカー被害などもあります。
さらに最近では、SNSに投稿した写真から住所を特定されてしまい事件に発展するなど、ネットストーカー被害は後を絶ちません。私たちが思っている以上に、ネットストーカーというものは近くにあるものなのです。

2.SNSでのストーカーの行動パターン

先ほども少し触れましたが、SNSがきっかけでストーカー被害に遭うケースはよくあります。

ここでは、SNSでのストーカーがとる行動パターンを3つほど、詳しく紹介していきたいと思います。

1.相手からの一方的な好意

SNSで便利なのは、実際に会ったことがなくても相手のプロフィールや趣味、何に興味があるのかなどを容易に知ることが出来るところです。しかし、それはあくまでイメージをしているに過ぎず、実際に相手がどんな人物なのかを知るには、直接会ったりしないと分からないものです。次第に相手の存在が近くにいるような錯覚に陥り、一方的に好意を寄せるようになっていきます。

そして次の行動では、相手の細かい情報を調べ上げストーカー行為をすることでより恋愛感情を膨らませていきます。結果、現実世界とネット世界の両方でストーカー好意をしてしまうパターンです。

2.ネットへの誹謗中傷や情報の無断公開

これらは一般人の方も芸能人にも言えることですが、SNSを利用することで、自分の意見や考えを多くの人に伝えることが簡単に出来てしまいます。それに対して賛同する人もいれば、批判的に捉える人もいるためSNSだけに止まらず、ブログや掲示板といった場所で誹謗中傷を書かれてしまうことがあります。それがエスカレートしてしまうと、攻撃する側の人数は数を増していき、様々な手法で入手した個人情報を無断で一般に公開されてしまうこともあるのです。

3.位置情報の特定

SNSでは、自分がその時にどこにいるのかを表示することができる機能が一般的となっています。普通であれば『ここに行けばこんな物があるのか!』という有益な情報を得るための便利なツールとなるものです。しかし、この機能を使うことで相手の行動を探り、身元やよく行く場所などが特定されてしまうケースが近年多発しています。

投稿した写真や動画の背景に映り込んだ建物や風景を調べ、ある程度の場所を特定した後にSNSで拡散することでより正確な場所を得ることができるのも事実です。
様々なケースの中には、自撮りをした女性の目に反射した風景を拡大して解析し、住所を特定したという事例もあります。本来であれば警察やその道のプロしか出来なさそうな事でも、一般の人ができてしまう世の中なのです。

3.SNS上で実際に起きたストーカー被害

SNSでのストーカー被害者は、圧倒的に女性の方が多いので注意が必要です。ある女性は自分の写真や行った場所などを全てSNSに投稿していました。ある日、知らない男性から『私と付き合ってください』というメッセージが届き始めのうちは適当に返信を返していたそうです。
しかし、次第にエスカレートしていき、『迷惑なのでメッセージを送るのやめてください』と相手に伝えると態度が急変します。女性が投稿する内容全てに対して、誹謗中傷コメントを残し、さらには脅迫するようなメッセージまで送られてくるようになったのです。その中には『お前の住所は特定してる』といったものまであったそうです。

また、アイドルとして活動していた女性は、SNSに誹謗中傷コメントされ、その後に刃物で襲われ重体となってしまったケースまであり、この事件はメディアで大きく取り上げられたこともありました。

4.ストーカー被害に対しての対処法

それでは、ストーカー被害を事前に防ぐには、また実際に被害を受けてしまったらどのような対処法があるのかをご紹介します。

被害を未然に防ぐのに一番重要なのは、自分の個人情報や行動を公に公開しない事です。さらに、怪しいと思う人が現れた場合はブロックをするか、不安であればすぐに自分のアカウントを消してしまうのが最善策となります。気になってはいるが、特に気にせず無視をし続けているだけで、その間にも相手はあなたの情報を入手しているかもしれません。

またSNSでは、メッセージのやりとりで簡単に知らない人と会うことができます。しかし、可能な限り直接会うことは避けましょう。また、どうしても会う場合には自宅付近は避け、なるべく知っている人を交えて会うようにするのが良いでしょう。

被害に遭ってしまった場合は、すぐに警察へ相談をしましょう。2017年からネットストーカーに対しての取り締まりが厳しくなっています。直接警察に電話をするのにためらってしまうのであれば、被害者用のホットラインがあるのでそちらに相談するのも良いかもしれません。

この時に覚えておきたいことがあります。それは、証拠となる物を必ず集めておくということです。

ストーカー規制法が適用されるのは大きく分けて3つあります。

  1. 1.相手に恋愛感情があるか?
  2. 2.相手に対して拒否をしたのに、その後何度もメールなどが届いていないか?
  3. 3.交際の強制や監視していることを告げる行為がないか?

実は、これらのうち1つでも該当していると、ストーカー規制法に触れていることになる為、警察もすぐに事件として動くことができるのです。

まとめ

SNSによるストーカーについてご紹介してきました。ここ数年でSNSの利用者が増加し、ストーカー被害も増え続けています。最近では、被害者の中に未成年者が多く見られるようになってきたのも事実です。
まずは自分の情報を安易にSNSへ公開せず、何かあったら警察へ相談をするようにしましょう。またネットストーカーの存在をまず明らかにしたいという方は、探偵などの調査会社に依頼を検討してみてください。

投稿者プロフィール

この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。

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