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筆跡鑑定をする場合どれくらい時間がかかるの?筆跡鑑定の詳細や所要時間について解説!

人間の「文字を書く」という行為は残るものでもあり、また文字一つ一つにその人の「癖」というものがあります。
遺言書の真偽を調べるときや、貸借契約書、連帯保証人等の筆跡の異同鑑定などを調べる際に必要となってくるのが筆跡鑑定です。
日本では、この「筆跡鑑定」というものを平安時代から行っております。

筆跡鑑定を行う際、専門家に頼むとどのくらいの費用がかかり、どのくらいの時間を要するのでしょうか。 本記事では、筆跡鑑定について、また費用や所要時間について解説していきます。

筆跡鑑定とは

筆跡鑑定とは、「鑑定の対象となる文書の文字が、比較する別の文書の文字と同じ人物によるものかどうか」を判別するものとなっております。

この筆跡鑑定は、遺言書や契約書などのトラブルを文字から解析し、同一人物が記入したものかどうかということを解決する方法となっています。このトラブルを解決するのは「筆跡鑑定」しかありません。
筆跡鑑定の歴史や特徴、分類について解説していきます。

筆跡鑑定の歴史

筆跡鑑定の起源は平安時代です。当時は美術品などの真偽鑑定が中心となっており、専門の鑑定人の権威と眼力といった主観的なものでした。
時は進み、明治以降近代化が進むにつれ、民事・刑事等の裁判で筆跡鑑定が必要になってきました。そのため、鑑定結果は鑑定人の主観によるものでは済まされなくなりました。
現代の筆跡鑑定では、鑑定結果とともに必ず鑑定理由を明記し、その鑑定理由には鑑定資料を科学的に分析した上、客観的に納得ができるようにすることを必須となっています。

筆跡にみられる特徴

筆跡鑑定を行う際に、筆跡に見られる特徴がいくつかあります。
主に、文字を書く順序の筆順、文字ごとの点の位置を見極める点画の構成、書き記した個性を発見する文字形態、筆勢、筆圧などなど、点と線の集合及び組み合わせによって構成されているものなので、そこから筆跡鑑定を行っています。
また、文字の特徴だけでなく、筆者の国語能力に着目する方法もあります。

筆跡鑑定ができる書類について

筆跡鑑定は、主に以下の書類で行われていることが多いです。
・遺言書の真偽鑑定(本人が記載したかどうかの判断)
・怪文書の筆者特定(差出人が不明の場合、その人物を特定する際に必要となるケース)
・犯罪に関係した筆跡と被疑者の筆跡の異同鑑定(犯人を特定するケース)
・養子縁組・離婚届等の文書の筆跡の異同鑑定(詐欺などを未然に防ぐケース)
・古文書・美術品等の真偽鑑定(歴史上の人物の本人であるかどうかの判断)
・貸借契約書・連帯保証人等の筆跡の異同鑑定(署名名義人本人の筆跡であるかどうか真偽)
・その他のあらゆる手書き文字について、その真正性が疑われる場合の鑑定
これらのケースの場合、筆跡鑑定を行うケースが多いです。

筆跡鑑定の流れや費用について

筆跡鑑定を行う際、流れや費用はどのくらいかかってしまうのでしょうか。

筆跡鑑定の流れ

筆跡鑑定を申し込みたい、という際には、まず鑑定事前検査が入ります。この鑑定事前検査はおおよそ5日程度かかります。
この鑑定事前検査をする前に、「費用を払ったのに希望通りの結果が出なかった」というミスマッチを避けるため、初期検査を無料で実施している会社もあります。
鑑定事前調査の結果が出た後に、本鑑定へ進みます。
本鑑定が終わったあと、その報告所が届き、結果がそこで出ます。
もし、別の業者でも筆跡鑑定を行い、別の答えが出たりなどした場合や裁判事などになった場合、反論書や意見書を作成しなければならないケースも考えられます。

初期鑑定

初期鑑定は業者によってそれぞれ変わりますが、それを行うことにより大まかな筆跡鑑定の結果予測、鑑定における方向性を決定据えることができます。
早めに結果が予測できれば説得の際に有利に立てる可能性もあり、まずはここからという人が大体です。
時間は鑑定開始してから長くても1週間程度で終えるでしょう。

本鑑定

初期鑑定の時点で本鑑定に移行すると考えの人だけ、本鑑定に移行します。
筆跡鑑定は多くの証明書、報告書を要するものとなっており、簡易鑑定報告書や筆跡鑑定報告書を製作する際には多くの費用がかかります。
なお、かかる日数は依頼をしてから1カ月程度となります。

反論書や意見書について

主に裁判など、相手側に反論するために作成されます。
大体20~30万円程度の費用が掛かると考えておきましょう。

筆跡鑑定人の選び方について

筆跡鑑定の難易度は年々困難なものとなっており、なおかつ筆跡鑑定を依頼する探偵人や専門家を信用して選択することも安易ではありません。
どのような判断基準で筆跡鑑定人を選べばいのか、解説していきます。

筆跡鑑定の実情

民間で活動している筆跡鑑定人には、公的資格はありません。そのため、筆跡鑑定人は誰でも簡単に名乗ることが可能となっています。
「筆跡鑑定」というワードで検索を掛けると表示される「筆跡鑑定人」の内訳は、警察の鑑識係退職者や、民間の研究者、また書道に精通した者、探偵業者等が検索結果に表れることが多いです。
どの鑑定人も資格があるというわけではないので、判断が非常に困ります。

どのような選び方が良いのか

筆跡鑑定は今後の人生にも関わってくる可能性があるものもあるので、鑑定人の選択は迂闊に決定してはいけません。
主な判断基準として、裁判所から鑑定委嘱される鑑定人や、近隣の鑑定人の中から、鑑定所で直接会うことができる鑑定人といった人物などがおすすめです。
また営業年数と依頼実績などは一つの判断材料として取り入れることができます。

筆跡鑑定は個人情報や他人のプライバシー、遺産などの情報が関わってくるケースもあるので、それが狙いで近づいてくる可能性もあり、しっかりと注意も必要です。
ネットなどに「裁判所で勝てる!」といった宣伝文句も信用してはいけないということも注意して選択してください。

まとめ

筆跡鑑定はあまり周知されていないもので、どのくらいの時間や費用がかかるかなどをこの記事を通して知れることができたのならば幸いです。
もしあなたが持っている契約書や証書の文字に違和感がある場合、専門家にご相談することをおすすめします。
ぜひこの記事も参考に筆跡鑑定をご検討下さい。

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