証拠の取れる興信所探偵社 「まごころの調査」でお客様へ安心をお届けします。

探偵コラム

企業防衛のために必要な反社チェック・ところで反社の範囲とは?

コンプライアンスが重視されるようになった現在、反社勢力と何らかの付き合いがあると企業は大きなダメージを受けかねません。
そのために取引を始める前に反社チェックを行うのが一般的です。
ところでここで問題になるのは「反社」とは具体的にどこまでなのかです。
ここでは反社の一般的な範囲について、解説します。

1.反社=暴力団ではない

一般的なイメージとして、反社というと暴力団のことと思う人も多いでしょう。
確かに暴力団は反社の一種ですが、暴力団だけがすべてではありません。
反社の定義について、まずは理解しましょう。

暴力団そのものは減少傾向

警察庁は平成26年に暴力団情勢について公表しました。
その結果を見てみると、暴力団の構成員数は減少傾向にあることがわかりました。
暴力団対策法や日本各地の自治体で制定されている暴排条例などの影響といわれています。

しかしこれはあくまでも暴排条例で規制している暴力団の構成員が統計上減少しているだけだとも指摘されています。
暴力団の枠が形骸化してしまって、反社の範囲が広がってきているといいます。
暴力団的な存在が増えてきていて、その範囲がグレーゾーン化しているので企業としても今まで以上に慎重な見極めが要求されるようになっています。

反社の定義とは

反社、正式名称は反社会的勢力といいますが、簡単にいうと不当な行為によって経済的利益を追求する集団や個人の総称です。
暴力や威力もありますし、詐欺的な手法も該当します。暴力団の中には近年そのような看板を掲げずに活動しているところも多いです。
例えば表向きは普通の企業や社会運動団体を装い、その裏では不当な活動で資金獲得を行っている、実質的には暴力団というところもあります。
このような外見上は問題なくても実は反社という企業を、フロント企業と呼びます。
また最近では暴力団とかかわりはないけれども、犯罪を繰り返しているような集団も出てきていて、多様化してきています。

闇営業騒動問題が教えてくれたもの

近年反社の問題としてメディアで広く取り上げられたのが、闇営業騒動です。
これは吉本興業に所属する芸人がとあるイベントに出席しました。
そのイベントの主催者などを見てみると、実は反社勢力が関係していることが発覚しました。
事務所に内緒で仕事を受けていたことも相まって、イベントに出た芸人は当面の間活動自粛のペナルティを受けてしまいました。
この問題で、反社勢力の見極めの難しさが広く知られました。

闇営業をしていた芸人さんの中には「某ビジネス雑誌のインタビューを受けていたので大丈夫だと思った」と言っている人もいます。
巧妙な事業運営によって、一見すると暴力団とは思えない、しかも経済誌のインタビューを受けていればこれは大丈夫と思ってしまっても無理はないでしょう。
このように今の反社チェックは自力で行うのは、なかなか難しいのが実情です。

2.反社勢力にはどのような人がいる?

反社勢力といいますが、その中に含まれる人物や団体は多様化しています。
反社チェックをするためには、どのような人物や団体が該当するのか把握しておかなければなりません。

暴力団

反社勢力の中でも代表的な存在は暴力団です。
暴力団対策法に基づき各都道府県が認定した指定暴力団は、2018年6月現在24団体あります。
こちらに所属している構成員は警察も把握しているといわれています。
暴追センターなどに問い合わせれば、構成員かどうか見極めることは可能でしょう。
また注意しなければならないのは、暴力団から足を洗った元構成員の中にも反社に該当する人物がいる点です。
暴排条例の中で、暴力団を離脱してもそこから5年以内であれば、暴力団関係者とみなされると書かれています。
銀行口座を自分名義で解説したり、家を借りたりできず組員と同じ扱いを受けます。

反グレ

反社勢力の中で近年増加傾向にあるといわれているのが、反グレです。
反グレは先ほど紹介した闇営業問題の時にもしばしば取り上げられていたので、名前は知っている方も多いでしょう。
しかしでは反グレとはどのような人物なのかといわれると定義が難しいです。
ネットで紹介されていたのは「暴力団が狼であれば、反グレは野良犬」という表現です。
野良犬はオオカミと違って外見もいろいろといます。
雑種犬もいれば、秋田県などの有名な種が野犬化するケースもあります。
多種多様な種類の考えられる野良犬を反グレ、ひいては野良犬として縛ろうとしているわけです。

反グレの出自を見てもいろいろです。
暴走族から反グレになっていくパターンもあれば、暴力団と連携しているところもあります。
また暴力団とは一切関係を持たず、犯罪を繰り返すような反グレも見られます。
さらに暴力団離脱者の中にも反グレはいます。暴力団から足は洗ったけれども、中には構成の意志のない人もいます。
そして彼らの中には反グレと合流して、非合法なシノギをしているような人も見受けられます。

プロでも見分けるのが難しい

暴力団員になるためには、ある程度の儀式を経ていかなければなりません。
ところが反グレの場合、「今日から自分は反グレだ」と言ってしまえばできてしまいます。
反グレ集団に属してもいいですし、自分一人で活動しても反グレと言えば反グレです。
また今まで反グレでなかった複数の人間が群れて反グレ集団を構成することもあり得ます。
さらにただの不良だと思っていたのに、いつの間にか反グレの一員にされているような若者もいます。
このように定義がはっきりしないので、特に反グレについてはプロでも見分けるのは至難の業といわれています。

3.まとめ

反社チェックといわれると、暴力団に指定されているかどうか調べればいいと思っている人もいるかもしれません。
しかしここで見てきたように、反社勢力の範囲が広がりを見せています。
一見すると何も問題ないように見えるけれども実は反社勢力とつながっていた、もしくは当人が反社そのものだったということも十分起こりえます。
自分たちで反社かどうか見極めるのはかなりむずかしくなってきています。
確実に反社との付き合いを排除したければ、探偵事務所や調査会社のようなプロに反社チェックをお願いするのがおすすめです。

投稿者プロフィール

この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。

お気軽にご相談ください。

PIO探偵事務所では、様々なお悩みに対応しております。

お気軽にご相談ください。

探偵コラムColumn