指紋鑑定の精度について!どのくらいの精度で調べることが可能?
指紋鑑定の精度についてはどのように考えておくことが望ましいのでしょうか?
テレビのドラマを観ていると指紋は大きな意味を持つようなイメージを与えますが、指紋さえ照合できればほぼ100%であると言って果たしていいのでしょうか?
鑑定の精度については、実際のところどのように考えておくのが望ましいのでしょうか?
ここではその点について解説します。
指紋照合は大きな意味をもつのか?
裁判や契約書の作成において、指紋の意味は従来大きなもの意味を持ってきました。
そのために指紋の照合が裁判の証拠としてしばしば採用されています。
指紋を正確に照合することができる鑑定人がいて、そのような方の作成した鑑定書は重要な証拠として取り扱われて来ました。
鑑定の信頼性を揚げるポイントとしては、指紋をできるだけ正確に取得することにあります。
そうでなければ、指紋の照合をハッキリと行うことができなくなってしまいます。
また、長年の経験も照合の精度を上げるものであると言えます。
指紋は個人を特定するに足るものであるか?
しかしながら、近年の研究結果によると、指紋の特定さえすれば個人を特定できるという考え方は間違ったものであるということが示唆されるようになってきています。
なぜならば、指紋の形状を定量的に行うことができないからです。
一部の指紋からの照合の場合には、鑑定人の経験が大きな意味を持ってくることもあるからです。
今後は、指紋の一致度を鑑定人の経験によらず、定量的に行う方法の開発が必要であると言われています。
その際に人工知能などの方法を活用することも考えられています。
指紋の状態の変化
指紋が付着してから、指紋の採取までに時間がかかってしまうと、指紋の状態が劣化してしまうことが考えられます。
劣化する前に、指紋を採取することがおすすめなのは言うまでもありません。
しかし仮に劣化した状態の指紋から、元の状態の指紋を推定する方法が開発されればより精度良く指紋の照合を行うことが可能になります。
現状では、出来るだけ良い状態で指紋を採取するしかないと言えます。
パソコンの間違いを修正する方法の確率
指紋の照合は、パソコンのソフトを用いて行われるようになってきています。
これは人間のうっかりミスを排除することができるので、非常に便利な方法でありますが、パソコンの判定は100%正しいものであると信じてもいいのかという問題点が出てきます。
仮にパソコンが誤った判定をしてしまった場合には、それを修正するための方法が今後必要になって来るともいえます。
かなり難しい問題ですが、さらなる信頼性を高めるためには何らかの工夫が必要になってくるといえます。
現状ではベテランの鑑定人による再確認に頼るしかありませんが、それにも限界があります。
鑑定人の思い込みを排除することは可能か?
どんなに経験を積んだ鑑定人であっても、思い込みを完全に排除することはできません。
人間は感情を持っていますので、思い込みによって、鑑定の結果が一部左右されてしまうことも考えられます。
鑑定の方法をマニュアル化することも必要ではあるが、それでも完全に思い込みを排除することはできない部分が存在しています。
ダブルブラインドテストを用いるなどして、思い込みを排除する方法を今後考案することも求められます。
鑑定人の能力を客観的に示す指標はあるのか?
鑑定人の経験が重要な要素であると言われていますが、その経験がどのように鑑定の精度に関わってくるのかについて、客観的な指標を決めることが今後必要になってくることも考えられます。
例えば、相反する鑑定結果が出た場合に、精度の高い鑑定人の結果の方が裁判などで採用されることになれば、より高い公平性が保たれると言えます。
客観的に能力を示すことはかなり難しいことではありますが、工夫をしていく必要はあります。
鑑定結果の表現の統一
鑑定結果について、断定的な表現が用いられることも多いのですが、それを定量的に数値化して記載するようにしていくことも必要であるといえます。
100%間違いなく断定できるのと、70%の可能性で断定できるのでは意味が違ってきます。
これまで、数字で示されることはあまり行われてはいませんでしたが、今後は、それをすることが求めるようになることも予想されます。
指紋鑑定の結果が科学的な証拠であることの意味をもっと追究していくことが必要になるはずです。
経験値の多い鑑定人であれば100%に限りなく近い信頼度がある
指紋鑑定の結果の精度については100%のものではありませんし、今後改善仕掛ければならない部分がたくさんあるのですが、裁判などの証拠として大きな意味を持っていることは紛れもないことです。
できるだけ良い状態の鑑定結果となる様にする努力は必要です。
指紋鑑定は迅速に行うことをして、指紋が劣化してしまうことを防ぐべきです。
また、裁判などで多くの証拠をこれまで提示してきたという、実績を持った鑑定人に依頼をすることもおすすめです。
人間であるため100%と言い切ることはできないものの、限りなく100%に近い信頼度の鑑定を行ってくれることでしょう。
まとめ
指紋鑑定の方法は、日進月歩の部分があります。
裁判などの証拠としての意味合いを考えるのであれば、更に鑑定の精度をもっとあげる努力が必要になります。
指紋の照合の判定は鑑定人の経験に頼る部分もいまだにありますので、出来るだけ客観性を保つために、鑑定人の思い込みの要素は排除すべきです。
マニュアル化などの方法の導入は急務といえます。
鑑定人の能力を示す指標が導入されることも今後必要になるはずです。
現状では、経験値がなるべく高い鑑定人に鑑定を依頼することが鑑定の精度を高める最大の方法です。
探偵などの調査会社に依頼することで、より経験値の高い鑑定人に依頼することができるでしょう。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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