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探偵コラム

中途採用者に対して行う採用調査はどこまで可能なの?

中途採用するにあたって、どの人の身辺について調べる採用調査というのがあります。
探偵事務所や調査会社に依頼して行うのが一般的ですが、どこまで行うことができるのか気になりませんか?
具体的にどのような調査が実施されるかについてまとめました。

1.採用調査の問題性

採用調査を行うにあたって懸念されるのは、違法性に問われることはないのかという問題です。
近年では個人情報保護に対する意識も高くなっているので、不安に感じる人もいるでしょう。

一定の条件を満たせば問題なし

採用調査を行うこと自体、違法性はないです。ただし条件付きです。
当人に身辺調査を行うと通告する、収集した情報の利用目的を伝え、その目的以外に使用しないことなどです。
個人情報保護法の中では人種や信条、家柄、病歴、犯歴などの取り扱いには注意が必要とされています。
いずれも差別や偏見につながってしまう可能性があるからです。
このような情報にかかわる質問は面接の場でもすべきではないといわれているので、採用調査をする際には一定の配慮が必要です。

自力で調査できるもの

採用調査を行う目的として大きいのは、履歴書やエントリーシートに書かれている情報が嘘偽りのないものかどうかです。
信用調査を自力で行う場合、これらの項目の確認程度は可能でしょう。
履歴書やエントリーシートに記載されている情報は本人の同意を得て受け取っているはずです。
ですから氏名と住所、電話番号などに虚偽がないかどうかは自分で調べられます。
しかしこれ以上自分たちで信用調査をするのは難しいでしょう。
無理にやろうとすると、法律に抵触する行為が出てくるかもしれないからです。

中途採用者に不利益になるような調査はNG

中途採用者に不利益になるような調査を行うことが禁じられています。
具体的には全職場に電話をかけて尋ねる、職場に出向き調査する、同僚を買収するといった行為です。
また採用調査の中で出てくる情報の中には噂レベルのものもあります。
情報の真偽を確かめずに採用の可否を判断することもダメです。
もしやってはいけない調査を行い中途採用者に知られた場合、訴訟を起こされる可能性もあります。
十分に中途採用者の利益に配慮して調査を行わないといけません。

探偵に依頼したほうがいいもの

自力での調査が難しければ、探偵事務所などプロにお願いするのも一考です。
採用調査を第三者の探偵にお願いすること自体、違法性はないです。
さらに本人に不利益になるような調査をはずせます。
探偵は基本的にクライアントの希望の通りに採用調査を実施します。
ただし違法性を問われかねない、もしくは社会的な差別につながるような調査は行いません。
その部分を理解したうえで、依頼するかどうか判断しましょう。

2.採用調査で企業が知りたいと思っている内容

採用調査を行いたいと思っている企業は、中途採用者について何らか知りたい情報があるはずです。
探偵に依頼する企業はどのようなことを知りたいのかについて、以下にまとめました。

前職を辞めた理由

なぜ転職を希望したのか、これは履歴書やエントリーシートに書いてもらいますし、面接のときにも質問するでしょう。
しかし本当のことを話しているとは限りません。
「仕事についていけなかった」「同僚とそりが合わなかった」「仕事でミスしたから」などが本当の理由でも、そんなことを話せば採用してもらえません。
「キャリアアップのため」とか「いろいろな世界を見てみたいから」など前向きな理由を言うでしょう。
そこで本当の理由を知りたいから前職の評価や勤怠などを探偵にお願いして調査してもらいたいという企業は多いです。
特に前の職場で暴力沙汰の問題を起こした、パワハラやセクハラが理由で辞めさせられたといった信用問題にかかわるトラブルを起こしていれば、会社の利益や秩序を脅かされる恐れも出てきます。

経歴に関する詐称

経歴について詐称がないか調査するために、採用調査を探偵事務所に依頼する企業も最近では増えています。
実は履歴書などに書かれている学歴や経歴、資格などが実は嘘だったという実例も近年増えているといわれています。
特に即戦力や特定の技術を持った人物を中途採用したいと思っている企業が、履歴書の情報に偽りがないか調べてほしいと探偵の依頼する件数は増えているようです。

プライベートに関する調査

プライベートに関する調査を行うために探偵に依頼するという企業も少なくありません。
最近では個人情報保護の意識も一般に広く浸透しているので、社員のプライバシーに関してあれこれ干渉するのは難しいです。
しかし生活に乱れがないか、DV、ストーカー、セクハラなどの悪いうわさがないか調査したいという企業は少なくありません。
入社してプライベートな問題が出ると、会社のイメージを損ねる恐れも出てきます。

金銭的な問題

銀行や証券会社、保険会社が探偵に採用調査を依頼するケースは少なくありません。
いずれも多額のお金を常日頃から取り扱っている金融の世界なので、金銭感覚にしっかりした人材を採用したいと考えます。
例えば多額の借金を抱えていないか、性格素行などを調査対象にします。
借金問題を抱えていると、場合によっては会社のお金を横領するなどして企業に実害を与える危険性も出てきます。
また暴力団関係者など反社会的勢力とのつながりについて調査依頼する場合もあります。
金融は場合によっては、マネーロンダリングなど犯罪行為に利用される可能性もあります。
もし問題のある人物が中途採用者の近くにいれば、当人が犯罪の片棒を担いでしまう可能性もあります。

3.まとめ

中途採用者をとるにあたって、本当に信頼に足る人物かどうか調査したいと思う企業は多いでしょう。
実際本格的に採用する前に採用調査を行う企業も少なくありません。
ただしこの場合、中途採用者の不利益になることの内容に慎重に調査を進める必要があります。
後々裁判沙汰になって厄介な事態にならないためにも、探偵事務所などに依頼するのがおすすめです。
探偵であれば法律の範囲内で、できる限りの調査を行ってくれるので安心して任せられるでしょう。

投稿者プロフィール

この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。

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