認知症の代表的な症状徘徊で家出・探偵に調査を依頼すべき理由
高齢化社会の進んでいる日本で家出の原因として増加傾向にあるのが、徘徊です。
認知症の症状の一つで、勝手に家を出て行ってしまってどこにいるかわからずに迷子になってしまう事例も少なくありません。
もし認知症の高齢者を介護しているのなら、徘徊した場合のことも考えて探偵に相談するなど準備しておいたほうがいいでしょう。
1.徘徊する理由は?
認知症の方で徘徊して行方不明になってしまうのは、決して珍しいことではありません。
警察庁の2019年のデータによると徘徊が原因の行方不明者数は日本全国で実に1万7000人ほどに上っているといいます。
なぜこれだけ多くの人が徘徊してしまうのか、実は私たちと同じような理由です。
本人なりの理由がある
認知症の人が迷子になると普通「徘徊」と言います。
しかし当の本人はきちんと理由が合って外出しているのです。
例えば近所にあるスーパーに行って何か買い物したいと思って外出します。
ところがスーパーに行ったはいいけれども、自宅への戻り方がわからなくなる、そもそもスーパーにたどり着けずに何時間もうろうろしてしまうのです。
また自宅にいるにもかかわらず自分が別の場所にいると錯覚します。
そして「家に戻ろう」と思って家を出たはいいけれども、目的地がわからずに徘徊します。
だれにでも起こりうる徘徊
認知症患者の中でも徘徊するのは特別なこと、という認識を持っているのなら、それは改めたほうがいいでしょう。
実は認知症の人はいつ徘徊しだしてもおかしくないのです。
寝たきりの人はそもそも移動できませんが、自力で歩ける人なら徘徊する可能性はあります。
認知症が進行すると、友人や家族の顔も認識できなくなります。
見知らぬ人に囲まれると不安感をいだくでしょう。そしてそこから脱出したいと思って、徘徊するパターンも見られます。
また介護に関して何らかの不満を抱いたり、自分の思い通りにできなかったりすると衝動的に家を飛び出すこともあります。
このように認知症患者には往々にしてみられる症状であることを認識しましょう。
古い記憶は残っている
認知症というと、記憶をすべて失っていると思っている人もいるでしょう。
しかし新しく覚えることは苦手でも、古い記憶はきちんと残っているパターンも多いです。
その古い記憶から徘徊するパターンもあります。
例えば定年退職して何十年も経つけれども、出社したときの記憶がよみがえって、スーツを着て外出する人もいます。
また子供が小さかった時の記憶があって、学校帰りの子供を迎えに行こうとして外出してしまう人もいます。
2.徘徊が起きたらすぐに対策すべき
もし徘徊が起きて行方不明になったら、速やかに探す、警察に届出することが大事です。
いろいろなトラブルに巻き込まれる可能性があるからです。
時間が経過すると生存率も低くなる
桜美林大学老年学総合研究所というところが、認知症の行方不明者と生存率の関係についてデータを出しています。
徘徊しだした当日に発見できれば生存率は82.5%です。
ところが日が経つにつれ、生存率は急激に減少します。3~4日目になると21.4%と約1/4です。
さらに5日目以降になると生存率は0%ということです。
いなくなってから4日目までに発見できるかどうかが生死の分かれ目です。
事故に巻き込まれる危険性
なぜ徘徊して発見が遅れると命にかかわるようなことになるのか、それは事故リスクが高まるからです。
徘徊しているときには何時間でもずっといろいろな場所を歩き回ることが多いです。
そして自分の行き先がなかなか見つからず、パニックにもなるでしょう。
すると時として無理な行動を起こすことがあります。
信号無視する、横断歩道のない道路を無理やり渡ろうとすることで交通事故に巻き込まれるかもしれません。
また遮断機が下りているのに踏切を渡ろうとして電車に轢かれる事例も過去にはありました。
また夜になっても歩き回ると足元が見えなくなります。
ちょっとした段差に躓き転倒して骨折などの大けが、打ちどころが悪ければ深刻な状況になるかもしれません。
夏場や冬場はさらに危険
もし夏場や冬場に徘徊した場合、さらに危険です。
日本の夏はここ最近、全国猛暑になる傾向が見られます。
炎天下の中をずっと歩き続けていると熱中症で倒れる恐れがあります。
冬場は気温が低くなります。
深夜ずっと外を歩き回ると低体温症になって、これも危険です。
3.探偵への依頼も検討すべき
認知症の人が行方不明になった際には、警察に「行方不明者届」を出しましょう。
高齢者で認知症の方の外出の場合、リスクが高いです。
このため警察も積極的に操作してくれるでしょう。
しかし一方で探偵事務所にも相談して、行方の調査を依頼することも検討すべきです。
探偵は人探しのプロ
探偵に依頼する理由は、人探しに関するノウハウを持っているからです。
このため、スピーディに高齢者を発見できる可能性が高いでしょう。
また料金はかさみますが、例えば大量の調査員を使ってしらみつぶしに探す方法や広く情報を収集するなどさまざまなアプローチで行方不明者を探すことも可能です。
家の中の様子を見て、何かヒントを見つけ足取りを推測できる場合もあります。
繰り返し依頼することで発見も早く
認知症の家出は一度で収まるものではないです。何度も繰り返す可能性も十分あります。
過去に特定の探偵に依頼した場合、またお願いすればターゲットのことがわかっているのでどこに行ったか予想もしやすくなります。
そうすれば早く発見でき、高齢者を危険な目に遭わせずに済みます。
4.まとめ
認知症の方は足さえ問題なければ、誰でも徘徊して行方不明になる可能性があります。
しかも行方不明になって時間が経過すればするほど、事故に巻き込まれるリスクも高まります。
ですから高齢者がいなくなったと思ったら、すぐに行動に移すことが大事です。
警察に行方不明者届を出す、それだけでは心配なら探偵のような人探しの専門家に相談するのも一考です。
お金はかかるかもしれませんが、探偵はいろいろなアプローチでターゲットを見つけてくれるのでスピーディに発見できる可能性が高いのです。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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