盗聴器が仕掛けられた時の兆候とは？身を守るために知っておきたいこと
自分のプライベートが他人に勝手に知られていたら・・・。
そう考えるとぞっとする方は多いのではないでしょうか？
ストーカー・浮気調査など、盗聴器が仕掛けられる理由は様々です。
中にはただ好奇心で盗聴しているという厄介な輩も存在しています。
でも、ただ怯えるだけでは何にもなりません。
多くの盗聴器は仕掛けられると「あれ？」と思うことが起きることが多いものです。
その兆候を見逃さなければ、自分で自分を守ることが可能になります。
盗聴器が仕掛けられたらどんな兆候が表れるのか
盗聴器にもいろいろな種類があり、種類によって兆候の表れ方も違ってきます。
もしもこんなことがあったら、「盗聴器が仕掛けられたかもしれない」と疑ってみた方がいいかもしれません。
電話に関する兆候
・通話中に雑音が混じる
・間違い電話や無言電話がかかってくるようになった
・スマホを使用していないのに本体が熱を持つ
・スマホのバッテリーの減りが速くなった
・携帯の料金が急に高くなった
家電に関する兆候
・ラジオやテレビにノイズが生じるようになった
場所や物に関する兆候
・つけた覚えのないコンセントタップを発見した
・家具や家電をずらした痕跡が残っていた
・置物やぬいぐるみの位置が勝手に変わっていた
・身の回りに見覚えのない品（ボールペン等）が増えていた
人に関する兆候
・近所に不審な人物がうろついていた
兆候から原因や方法について推測する
上記の兆候に当てはまるものがあった場合、どうしてそのようなことが起きる、または起きたのか推測することができます。
電話に関する兆候から考えられること
固定電話の通話にノイズが混じるようになった場合は、近くに盗聴器が仕掛けられたからかもしれません。仕掛けられる場所としては、電話本体・引き込み線の取り付け部分・壁のコンセントの差込口などが考えられます。
不審な電話がかかるようになった場合は、別の場所に仕掛けられた盗聴器で会話が聞かれている可能性があります。
スマホには通称「盗聴アプリ」と呼ばれるものが存在します。音声に反応して通話を録音したり、クラウドサービスを使って他のパソコンやスマホからその内容を聞くことができるようになるというものです。アプリが勝手にスマホを使うため、自分で使っていないのに熱を持ったり、バッテリーが減ったりするのです。通信をしていますから通信料も高くなる、というわけです。
家電に関する兆候から考えられること
テレビやラジオのノイズは、それぞれの電波と盗聴器の電波が干渉した結果といえます。
本体に細工するというよりは、近くに盗聴器がある可能性が高いです。
場所や物に関する兆候から考えられること
コンセントタップは刑事ドラマでも良く見かける古典的ともいえる盗聴器の仕掛け場所です。しかし盗聴器も電気を使って動いているので、給電するのに都合がいいという理由もあります。バッテリー切れがありませんのでタップを外すまで盗聴し続けることが可能です。
家具をずらした痕跡は、より目立たないように大きな家具の上やテーブルやソファの裏などに盗聴器を仕掛けたために残ってしまったものです。
盗聴器の中には充電式や小型電池を使用したものもあります。広範囲の音を拾うには電波が遮られない高いところが望ましいですし、よりはっきりと盗聴したいのであれば会話が良く行われている場所に仕掛けた方が聞きたいことが聞ける可能性が高いです。
床に覚えのない傷がついていたり、家具の脚や角と同じ形で埃がついていない場所を発見した時は疑ってみた方がいいかもしれません。
置物やぬいぐるみも同じ理由ですが、こちらは普段から向きなどを決めている場合が多いので気づきやすいとも言えます。
見覚えのない品でボールペン？と思う方もいらっしゃると思います。しかし盗聴器も進化しているため、身近にあっても違和感のないボールペンやUSBの形をしたものが多く販売されています。
人に関する兆候から考えられること
知らない人がうろつくのは、盗聴器が発する電波を拾っている可能性が考えられます。
同じ不審者をよく見かけるとしたら、特定のターゲットがそのあたりに住んでいるのかもしれません。
兆候から判断して盗聴器が仕掛けられたと判断した時の対応
では盗聴器を探す方法はあるのでしょうか？
簡単なのは信頼できる専門の業者にお願いすることですが、自分でもできることがあります。
ただ自分で探す場合、全て見つけ出せる可能性は低いと思ってください。
目視で探す
前項を読んだ方は想像がつくと思います。電波を発生するタイプの盗聴器は仕掛けられやすい場所がありますので、まずはそういったところを細かくチェックしてみてください。
例えばこんなところです。
・電源タップ、延長コード
・家具の上や裏、テーブルやいすの下
・ぬいぐるみの中
スマホの場合はまずインストールされているアプリを確認してみてください。入れた覚えのないものがあった場合、アプリの種類を調べれば盗聴に使われているかどうか判断できます。
電波を追って探す
電波を発生させる盗聴器の場合は、その電波の発生源を追いかけるという方法があります。
こちらは盗聴器発見器と呼ばれています。
電波式の発信機で使われる周波数はさまざまですが、安価なタイプのものは工業製品として大量生産されているため大体決まった周波数帯を使用しています。
発見器はネット通販でも簡単に手に入ります。値段もピンキリですが、ある程度広範囲の周波数をキャッチできる広帯域受信機を使ってみるのがいいと思います。安価なタイプでない周波数帯の盗聴器を使用していても発見できる可能性が高くなるはずです。
値段は1万円台からあります。場所を移動して探すことになりますからハンディタイプがおすすめです。
業者にお願いした方がいい場合
自分では探す時間がない、機械自体が苦手という方はやはり専門業者に頼んだ方がいいでしょう。
また、場所は特定できたけれど自分では取り除くことができない場合も依頼した方がいいかもしれません。
高性能の機器を使用している業者であれば、自分では気が付くことができないものを発見してくれるというメリットもあります。
ただ、専門業者と言っても玉石混合です。自分で良く調べた上で、内容や発見できるものの種類などを確認して依頼することが重要です。どんな機材を持っているか、というのも判断材料のひとつになります。中にはネットで自分でも買える程度の機材しかもっていない業者も存在しています。
依頼料は業者によってかなり差があります。また発見するだけで撤去は別料金という場合もありますから、トラブルを避けるために見積もりを取るなどしてきちんと確認しましょう。
盗聴器を外すときの注意点
タップだけなら外すだけで済みます。しかし、電話回線に仕掛けられた場合にはNTTの立ち合いが、悪質で犯罪性が高い場合には警察の立ち合いが必要になることがあります。業者に依頼する場合はこういった手続きも代行してくれるところもあるので相談してみるのも一案です。
日本では盗聴器を売り買いしたり、盗聴をしているだけでは罪になりません。
しかし下記のような場合は立派な犯罪になります。このようなことが絡んでいて被害届を出すのであれば、探しているところや発見・撤去などを動画に残しておきましょう。
・盗聴器を仕掛けるために他人の家に入る
・盗聴内容を他人に漏らす
・盗聴で知った内容で人を脅す
・盗聴して付きまとう 等
まとめ
・盗聴器が仕掛けられた時には兆候があることが多い
・兆候の出方によって場所や盗聴器の種類の見当がつけられる
・自分で探すこともできるが、全てを発見するのは難しい
・盗聴器の発見を専門とする業者に頼むのもひとつの方法である
・被害届を出す場合には記録を動画で残しておく
何があるか分からない世の中ですが、少しでも不安を取り除くよう心がけておくことは必要です。
知っていれば対処できることもあります。
ほんの少し注意するだけでトラブルを避けられるなら、やって損はないと思っていただければ幸いです。
