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探偵コラム

怖い現実!風評や噂の簡単な作られ方

はじめに

「人の噂も七十五日」ということわざをご存知の方、多いと思います。意味は人の噂なんてある程度の日にちが経てば消えてしまうよという意味ですが、現代社会において、このことは正しいと言えるでしょうか。残念ながら、もうこのことわざは現在では機能しないと思います。なぜならばインターネットの登場で、風評や噂がどんどん拡散していき、ほとぼりが覚めたと思っても、インターネット上の片隅の方にしっかりと残っています。何かあるとまた、再燃という形で、ブログやSNS が炎上してしまうという時代になっているでしょう。昨今、芸能ニュースでは、何かあると何年も前の疑惑や噂の記事が一覧となって出てきてしまうのを目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。今回は現代において、なかなか消えてなくならない風評や噂はどのようにして作られていくのかについてご紹介していきます。

風評と噂はこうして作られる

実は噂や風評を広げていく担い手や風評や噂が作られやすい環境が存在します。どのような担い手や環境によって風評や噂は広まってしまうのかについて見ていくことにいたしましょう。

風評や噂には「担い手」が存在する

風評や噂には担い手が必ず存在します。しかも風評や噂の担い手には、ある一定の性格特性が存在しているのはご存知でしょうか。風評や噂は「気分屋で社交的な人物」によって担われ、広まっていくと言われています。社交的な人は、情報に対して非常に敏感です。なぜならば、情報は会話の入り口にぴったりですし、情報が公のものならば尚更知っている人も多く興味を持っている人も多くいるため、他者と会話を維持しやすいことを知っているのです。例えば、有名男性アイドルに熱愛疑惑が出たとしましょう。その情報の真偽は不明です。でも、社交的な人ならばその話題に食いつくことは間違いありません。なぜならば、学校や職場でその有名男性アイドルはいつも話題になる程人気です。人気のある有名男性アイドルのスキャンダルは真偽不明でも話題の種となります。社交的な彼らや彼女の間で、真偽不明の有名アイドルの話題がなされるにつれ、数多くの憶測や、発言の節々への個人の感想、SNSに出ていた写真の一部に交際を匂わせるものがあったなど、真偽不明情報が数々飛び交います。真偽不明の飛び交った憶測の中でも特に周りから同調を得られた憶測については、他のグループでの会話や家庭での会話の中でも話題になり広まっていくでしょう。こうやって、憶測の中でも同調が得られた事柄についてどんどん広まっていくことになり、最終的に「皆がきいたことのある噂話」となっていきます。噂話の中の多くの憶測のうち、1つくらいは当たっていることも確率的にあるものなので、より噂の信憑性が増していくという構図です。気をつけなればならないのは、憶測の1つが確率的に当たることもあるということで、もととなった数十、数百の噂は信憑性がないという点です。信憑性はないけれども、結果的に当たっていたというまぐれ当たりが、「噂は正しかった!」という驚きとともに記憶に残されていきます。このたまたま当たったという経験が多かれ少なかれ人は経験することがあるので、噂は広まり、信じ込まれてしまうのです。

さらに、噂の担い手が「気分屋」であるというのも重要になります。憶測や推測の一つ一つに喜怒哀楽といった感情が付与されることで、余計人間は話を聞いてしまう生き物です。論理的なことよりも感情的なことの方に人間は左右されてしまうのは私たちの普段の生活でもよく体験することでしょう。感情を伴った推測や憶測というものが一つの集団から派生して他の集団へとねずみ算式に広がっていくことで、噂は広がるのです。実害を被ってしまうと、噂は風評へと格上げされ、凶悪性が増してしまいます。風評も真偽不明で感情の起伏が伴った情報であるため、噂同様に担い手たちによって広まる力が強く、かつ、噂よりも風評の方がその性質上たちが悪いので厄介です。

風評や噂が生まれるところに「憧れや期待」と「恐怖と奇異」が同居する

風評や噂が生まれるところには2つの対照的な感情が存在しています。「憧れや期待」、「恐怖と奇異」です。この両者があることがらが存在する場合、風評や噂が生まれる傾向が強いです。たとえば、ある非常に治療が難しい病気が大流行していると仮定しましょう。特効薬もなく、世界中が特効薬候補の薬を作ったり探したりして情報が錯綜しています。この中で、「ある病気に劇的に効く薬が開発されてきているらしい」という情報が流れているとしましょう。この情報は非常に多くの人々の「憧れや期待」を一心に背負っていると言えます。ですが、本当にこの薬が効くかどうかの真偽は定かではありません。この薬が効かなかったらこの難病になっても治らないという恐怖や新しい病気への奇異から、人々は開発途中の薬に憧れと期待をもちます。この「憧れと期待」と「恐怖と奇異」の両極端の意識があるが故に、徐々に開発途中の薬が、「もうそろそろ開発されそうだ」、「もう開発されて治験準備に入っているそうだ」「もう効く薬があるらしい」、「あの食べ物は効果があるらしいよ」といった伝聞形式で徐々に人々の期待や憧れの方向へと変わっていってしまうことで、真偽不明の情報が噂や風評となって広まっていくのです。

心理学的にみた風評や噂に隠れた人間の意識とは

風評や噂は憶測や推測を「担い手」が感情を付け加えて広まっていくだけでなく、人々の持つ「憧れや期待」と「恐怖や奇異」も手伝って加速して広まっていくことはご説明いたしました。

さらに人間に本質的に備わったある心理的特性によって噂や風評が広がる土壌というものが存在しているのです。じつは私たちは「悪の共有」によって仲間意識を助長していく生き物だということが心理学的に分かっております。人の悪口をグループで話して盛り上がった経験は皆さんあるのではないでしょうか。あるナンパ師たちには有名な法則で、人の悪口が一番瞬間的に人と仲良くなれる技なのです。共通の敵に対しての攻撃性というのは人間の動物的本能に隠されている部分でもあります。「共通の敵を共に倒しにいく仲間」というのは、仲良くなるために非常に有効であるということは感覚的にも分かるのではないでしょうか。噂や風評は、会社や誰かにとって非常にネガティブな内容だったり嫌悪感をもつような内容であったりしますので、「悪の共有」という人間が本来持っている動物的性質と非常に親和性が高いです。親和性の高さ故に、噂や風評は真偽不明なまま、どんどん広まっていってしまうでしょう。

風評や噂による被害を受けたときの対策方法とは

とはいうものの、風評や噂の被害者には何の落ち度もありません。真偽不明の情報に多くの同調者が居ただけで、真実ではなく、甚大な被害を被ってしまうこともあるでしょう。脅迫や暴力行為、業務が遂行できないような嫌がらせがあった場合には、刑事事件として警察に届け出ることもできます。ですが、刑事事件にするためには証拠も必要です。誰が風評や噂を流しているのかを確かめる必要もあります。様々な情報を集めるために探偵事務所や興信所を利用するというのも良い手です。刑事事件にせず、穏便に解決したい場合にも興信所や探偵事務所では嫌がらせ対策や風評対策を行っているところも多くなってきております。噂や風評を流したり信じたりしている相手が不特定多数なため、自分一人で解決することは非常に困難です。探偵事務所や興信所といった情報調査のプロの力を借りることで速やかに解決することもあるでしょう。

まとめ

噂や風評は「担い手」や「憧れと期待」・「恐れや奇異」といったことで、どんどん真偽不明のまま広がっていきます、昔は口伝えでしたが、今ではインターネットの力で非常に広く拡散してしまうでしょう。その結果、事実無根のことがらで甚大な経済的被害や心理的被害、時には命に関わるような被害に遭う可能性もあります。「悪の共有」という人間の動物的な性質によって不特定多数に広まるため、一人での解決は困難です。具体的に被害がないと警察も介入できませんし、静かに解決したい場合もあるでしょう。興信所や探偵事務所といった調査のプロとタッグになって、噂や風評と戦っていくこともこれからの時代に生き残るための戦略として必要なのではないでしょうか。

投稿者プロフィール

この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。

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