反社会的勢力の可能性があり注意が必要な取引先とその対策

反社会的勢力について経営者の皆様は正しく知っていますか?
自分には無関係だと思っている起業家や経営者の方々は取り返しのつかないトラブルに巻き込まれる可能性があります。起業という夢を実現させ、事業を成功させた途端、こういった反社会的勢力との関係性が判明した場合、全てがめちゃくちゃにされてしまうかもしれません。今回は取引先が反社会的勢力、または彼らの息のかかった企業であるパターンも非常に多い為、反社会的勢力の会社であると判断するポイントを解説します。以下のような特徴にあてはまる企業は有名企業もしくは大企業であっても取引は慎重にした方がいいでしょう。
勢いのある旬な事業分野の会社

時代の流れが来ている、流行の最先端の事業は新たな取引先として魅力的であり投資も集中し易い状況です。しかし、そういった魅力的な分野は反社会的勢力が参入しやすいとも言えます。なぜなら、最先端の新しいテクノロジーは急速に発展した事業領域である為、法令整備がなかなか追いつかずその結果、新規参入した企業を審査する機関などもなく、反社会的勢力が普通の企業を装って事業を展開してしまう場合が多々あります。
そういった分野は魅力的であり今後発展する可能性もありますが、参入もしくは関わっていく際は、しっかりと相手企業に対して調査を行い見極めていく事が大事です。
大企業との取り組みを誇張する会社

無許可でホームページや会社のパンフレット、その他自社が広告をだしている媒体に有名企業との取引実績をやたらと掲載していたり、有名人や著名人、芸能人を使いたがる会社は取引先として注意が必要です。なぜなら、有名な企業や人とつながりがある事をアピールする事で経営者自身から目をそらせたり会社の悪い噂などを上書きして見えにくくしたいもしくは消したいという気持ちから行っている可能性が多々あるからです。その為、些細なことでも大々的に発表したがる傾向が極めて強いです。反社会的勢力と少しでも関わりがある事が判明した場合、大企業の経営者の皆様にとっては大打撃となるでしょう。
仮払金(使途不明金)が目立つ会社

請求書や領収書が無いものを計上する事は会社の業種によっては多少ありますが、それがあまりにも数が多い、もしくは高額であるといった場合、そのお金の流れを怪しむ必要があります。なぜなら、そのような使い道がわからないお金が多々ある場合、反社会的勢力とその会社が関わっており、反社会的勢力に流れている可能性があると考えられるからです。そのようなお金の流れを明瞭にしていない会社との取引は避けた方がよいでしょう。
過去に反社会的勢力との関係があった会社

表面的にはクリーンな会社であり、一見すると問題なさそうな会社であっても、一度でも関係があった会社に対しては、要注意であると考えられます。なぜなら、反社会的勢力はそんなに簡単に言いなりになる会社を手放しませんし、その会社自体も反社会的勢力との関わりによってメリットを受けている場合が多い為、今でも秘密裡に関係を持っている可能性があります。本当にクリーンな会社になっているのかは表面的にはわかりませんので、しっかりと調査しましょう。
どのような対応策を打つべきか

一企業が情報を集めるには膨大な時間と労力がかかります。また、最近では新興のグレーな企業・団体なども多数出てきており、反社会的勢力なのか判断が難しいケースもあります。
その為、反社会的勢力である会社を見極めるには調査会社を利用するのが、最も効率がよく費用的にも安心です。調査会社は過去の雑誌や新聞、インターネット記事などで当該企業についての情報を調査したり、他にも様々な調査手法により、取引先の企業が安全な企業であるかを確認することができます。取引先に対しては常に警戒心を持ち、反社会的勢力とつながりがないかをチェックし、怪しい場合には徹底的に調査する、といった姿勢が大切です。