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探偵コラム

子供の非行はなぜ起こる?その動機や原因、子供の非行を防ぐ方法

決して他人事とは言えない子供の非行。我が子が道をあやまり、加害者となったらどうしよう?そう悩む親は実に多いものです。子供の非行は止められない、子供の問題と思われがちですが、実は非行に走る原因は解明されており、子供だからこそ大きく受ける周囲の環境を整えることで更生は可能です。

もし子供が非行に走ったら。そんなときに身に付けておきたい子供の非行について知識と、非行に走る動機や原因、防ぐ方法までご紹介します。今、子供の問題で悩んでいる方はぜひ参考にしてくださいね。

そもそも子供の非行とは?

まずは、子供の非行とはどういったものを指すのかを見ていきましょう。

子供の非行の種類

子供の非行、非行少年という呼ばれ方をしますが、この非行少年に当てはまるには3つの定義があります。

  • 刑法犯少年
  • 触法少年
  • ぐ犯少年

それぞれの意味を見てみると、刑法犯少年は刑法犯の罪を犯した少年のこと、14歳以上18歳未満の少年を指します。触法少年は14歳以下で犯罪を起こした子供のこと、ぐ犯少年は将来的に罪を犯す、刑罰法令に増える可能性が高い少年を言います。

この定義に当てはまる子供、つまり犯罪を起こした子供ならびに将来的犯罪を起こす可能性が高いのが非行少年です。

子供の非行の特徴

子供の非行には特徴があります。子供はよくも悪くも周囲の環境から影響を受けやすく、流されやすい心理があります。こうした多感な時期の子供を狙った犯罪のあっせんや勧誘も問題視されており、少年犯罪には成人の犯罪とは違う複雑な背景や人間関係があることも特徴のひとつでしょう。

単独での非行は珍しく、グループで非行に走ることも特徴です。友人や先輩という交友関係から流されて非行に走ったり、大人に対する信頼がなければ善悪の判断が「周りの影響力が強い若者」になったりします。こうした非行の特徴は子供ならではといえばそれまでですが、特徴上「周囲に流されやすい」のなら周囲の環境を整えることで子供が更生する可能性は十分に考えられます。

子供の非行の原因を4つご紹介

子供はなぜ非行に走るのか、その原因を4つに分類してご紹介します。心当たりがある場合は、ご家庭ならではのやり方で問題を少しずつ解決していく努力が必要です。

子供の特性や未成熟、性格による原因

ハーバード大学では、どういった特性を持つ子が非行に走りやすいかを調べた研究結果を発表しています。この研究によると、

・攻撃的、敵対的、恨みがましい性格、疑い深く社会主張的、権威に対し服従の姿勢を見せない

・計画性に乏しく直接的かつ具体的な表現をとる傾向がある

こういった子供は非行に走る可能性が高いと言えそうです。一概にこうした性格の子がすべて非行に走るとは思えませんが、この性格形成を可能とした環境こそに原因があるでしょう。

特に服従の姿勢を見せない、自分の主張しか信用せず周囲を信頼しないのは、性格が形成される幼児期に大人と十分な信頼関係が築けていないことの現れです。また、子供はまだ人格も未成熟。大人になる上で正しい方向へと軌道修正できれば、やり直すことはできます。

さらに社会的な疎外感を受ける原因として、発達障害が疑われることも。発達障害は目に見てわかるような特性だけでなく「社会的なモラルを身に付けるのに苦労する」「特別なやり方でないと学習できない」といった個人差の大きい特性も含まれます。幼児期に検査をする体制が国内では整ってはいますが、何らかの理由で見過ごされたり適切な療育が受けられていないと、将来的に自分の衝動や倫理観に基づいた行動が難しく、窃盗などの犯罪・非行に走り問題行動が目立つこともあるでしょう。

学校側の問題

・学校が楽しくない、興味を持てない

・教師を尊敬できない

・学校を大切だと思えない

こうした教育する学校側に問題があることもあります。子供の交友関係は当然学校によって左右され、自分の知能レベルから大きく離れた学習環境はときに学校への興味を失うことも。教師が救ってあげられる環境であれば理想的なのですが、国内の学習制度や教師の仕事量からも期待は薄いのが実情です。

学校側に問題があり、その結果非行に走るきっかけができる。こういったケースも決して珍しくないため、子供が進学をするときなど進路の決定は慎重に行わなければなりません。また、学校だけがすべて悪いというわけではなく、原因の一つになる可能性があるだけで、家庭や周囲も子供に大きく影響している点は忘れないようにしましょう。

家庭での問題

家庭は子供が1日のうちの多くを過ごす場所。特に非行に走らせないためには、家庭環境はかなり重要です。非行の原因が家庭にある場合、2つの理由に分かれます。

  • 親の問題
  • 家庭環境の問題

親の適切な養育やしつけが欠如していると、当然子供は「親に放置されている」と感じます。かといって行き過ぎたしつけや束縛が続くと、反抗心が爆発して問題行動を起こすことも。子供はあまり認めませんが、子である限りは親に対して「承認欲求」を持っています。これは子供をありのままで認めてあげる親ならではの愛情の掛け方です。

こうした関係性がうまく築けていないと、結果として家庭環境が悪化し子供が非行に走りやすくなります。コミュニケーション不足や会話の欠如も同じ理由です。親は子供にとって安心できる信頼できる存在でなくてはならず、またリーダーシップを発揮して子供を正しい道へと導く存在です。こうした親子関係は子供の性格形成にとって大切な要素なので、必ず見落とすことなく気にしておきましょう。

地域社会や子供の周辺環境の問題

次は子供を取り巻く環境の問題です。

・都心部におりインターネットなどを含める数多くの情報に触れられる環境

・社会的な倫理観を持たない友人の存在

・社会全体の模範意識の低下

こうしたさまざまな要素で非行に走ることもあります。簡潔に言うと子供にとって悪い影響が周囲に多く、ノイズが増えることで正しい道が分からなくなる原因です。

インターネットなどの環境がすべて悪いとは言えません。最近ではスマホを持ち歩くことも多く、子供でも使えるフィルターサービスなども充実しています。しかし、ネットなどハイテクノロジーを利用するのであれば、その分の知識は必要。周囲の大人が正しい使い方やスマホが持つリスクなどを教えられる環境でなければ、悪い方向にむかっても誰も軌道修正してくれません。

非行を放っておくとどうなるの?

こうした非行に走る子供。放っておくとどうなるのでしょうか。次は非行をする子供の将来的な面に注目しましょう。

多くは更生できることも、けれどもきっかけを見失ってしまう

子供が非行に走る、止めることができない。そう諦める大人も多いのですが、周囲環境から多くを学び吸収できる子供だからこそ、多くの場合で更生可能です。一度道を踏み外したからといってやり直しできないわけではなく、「やってしまったことは取り消せないけれど、正しい方向に修正はできる」ということを今一度大人も含めて認識しておきたいものです。

しかし、子供一人では更生できません。大人や環境調整、場合によっては医師などの専門家の手も借りることでようやく達成できます。放っておくとこうした更生のきっかけがさまざまあるにもかかわらず、子供に差し伸べられる手がなくて更生できないままになってしまうのです。

成人しても犯罪にかかわる可能性が高い

一度非行に走った子供は、将来的に犯罪にかかわる可能性は高めです。特に14歳以下の非行少年はその傾向が強く、正しい倫理観が備わっていないまま大人になる問題が指摘されています。

このため、先ほどの項目でもお伝えしたように子供の更生のきっかけは見逃してはなりません。子供を放っておくと取り返しのつかないことになり、大人が正しく介入することで正しい道に戻れます。

重大な事件につながり補導対象に

非行に走ったにもかかわらず、親をはじめとする周囲から無視され続けると、子供は自分の居場所を探します。結果として非行グループから抜け出したくても抜けられず、重大な犯罪に関与することも。非行そのものも逮捕・補導の対象になりますが、実際に被害者が出て大きなトラブルに発展するかもしれません。

子供の非行は更生可能!親としてやりたいこと

子供の非行はいくら原因があっても、納得できる動機があったとしても絶対に取り戻さないといけないものです。また、繰り返しお伝えしているように子供の非行は更生できます。

そこで、家庭内でできる子供への対応方法をまとめました。一緒にチェックしていきましょう。

子供と話す時間を増やし、相談に乗る

まずは家庭内から子供とのコミュニケーションを増やします。子供と話す時間を数分でもよいので増やし、子供が日々何を思って何を親に伝えようとしているのか、きちんと聞いてあげる機会を作りましょう。「うちの子が非行に走ったらどうしよう」と親は心配になるものですが、子供の本質を見てあげて親が味方になる、いわば普遍的な親子の関係が築けていれば問題はないのです。

最も子供とのよくないコミュニケーションとは、「子供は親の言うことを聞くもの」「子供は下、大人が上」と相手を対等に見ないものです。子供は親の所有物ではありませんし、無視・放置が我が子だからといって許されるはずもありません。こうした態度を取り続ける「毒親」になる前に、ご自身の家庭はきちんと子供と話す時間が持てているか今一度振り返ってみてください。

家庭内のルール、社会のルールを今一度見直す

子供が夜遅くまで遊んでいる、無断外泊が多いといった部分は、家庭内でルールを設けることで見直せます。同時に社会のルールも確認しなおし、「悪いことは悪い」と言える関係性を築きましょう。

家庭内のルールは子供だけが守るものではありません。親も家族も全員で守ってこそ対等です。「親は遊び歩いているのに自分にばかり強制する」と受け止められないよう、自分の立ち振る舞いこそ振り返ってみてください。

適切な相談窓口や施設を利用する

子供の非行で悩んだら、子供に関する相談窓口を利用して専門家の意見を参考にするのも一つの手段です。また、親だけでは適切な指導ができない、どう指導してよいのか分からないという場合も、専門の施設があります。利用できるものはどんどん利用するようにし、子供の更生を自分事として受け止めてあげてください。

子供の非行を防ぐには?探偵調査が活用できる

子供の非行を防ぐために、探偵の調査を活用する方法もあります。探偵というと浮気調査や人探しが想像できますが、実は子供に対する調査も可能。探偵調査を活用するメリットや調査の種類を見ていきましょう。

子供に対する調査の重要性とは

探偵の調査によって子供の実態が把握できると、子供の非行を未然に防ぐことができます。「なんとなく悪い友達と付き合っているような気がする」といったあやふやな状態では、親は決めつけでしか指導できず、子供にとっては「結局わかっていない」と思わせる要因になります。

探偵の調査で子供の行動歴や交友関係が把握できると、「こういったリスクがある」「ここに気を付けて欲しい」と子供の立場や気持ちに寄り添った会話ができます。また、親としても心配事が少なくなるので精神的にも楽になるのは大きなメリットと言えるでしょう。

子供に対する調査の種類

子供に対する調査はさまざまありますが、素性調査が非行防止には当てはまります。素性調査とは、名前の通り子供の素性を調べるもの。子供の交友関係や行動を記録し、非行に走らないよう見守るものです。

探偵はその存在を隠しながら活動するので、子供を刺激することなく問題解決へと誘導できます。「何を聞いても教えてくれない」「結局何が起きているのか分からない」という状況を打開できますし、調査によって非行の危険性が高ければ正しく警戒できるでしょう。

子供が加害者になることもありますが、事件に巻き込まれ被害者となるケースも珍しくありません。その場合には早めの調査によって事実を明らかにするのが大切なので、気になる方は探偵の無料相談から始めてみても良いかもしれません。

投稿者プロフィール

この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。

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