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探偵コラム

両親離婚した後子供の生活はどう変わる?離婚前に考えたい子供への影響

現在の国内では離婚する夫婦は珍しくなく、統計データから見ると3組に1組が離婚を経験しているとも言われています。離婚は選びたくないものですが、浮気やDV・モラハラなど子供への影響を考えて別れる選択をする方もいるでしょう。ここで考えたいのは、夫婦にとって大切な子供への影響です。

両親が離婚した後、子供の生活はどう変わるのでしょうか。両親が離婚した子供達がどう受け止めるのかのリアルな思い、離婚後の子供の生活を豊かにするポイントについても見ていきましょう。

離婚は子供の生活にどう影響する?

夫婦が別れて暮らす離婚。夫・妻それぞれにショックの大きいものですが、家族にもそれは同じです。基本的に夫婦の問題と子供の問題は切り離して考えられますが、子供は自分事として離婚を受け止めます。まずは離婚した後、子供の生活にどう影響が及ぶのかを考えてみましょう。

不安な気持ちになる、慣れるまでストレスが多い

両親が離婚後、子供は一時的に不安な気持ちが強くなり、片親しかいない生活に対してかなりのストレスを受けます。もちろん自然と慣れてくれれば良いのですが、離婚を重く受け止める感受性豊かな子供だと、夜尿症や情緒不安定になるなど、後退現象が起こることも珍しくありません。

また、子供は両親が離婚すると「捨てられる」という意識を持つことがあります。ショックが大きいのは離婚した当事者である妻・夫も同じかとは思いますが、何よりも子供の精神面についても重く受け止める必要があります。

両親が揃わないことに寂しさを覚える

面会交流の機会を設けていたとしても、両親が揃わないことに寂しさ・悲しさを覚えるかもしれません。「パパは私を捨てた」と感じる子供も少なくないでしょう。これは離婚に対する理解ができない低年齢の子にはよく見られることで、とはいえ両親は以前の生活を送ることはできません。子供の年齢に合わせて対応する必要がありますが、なぜ両親が別れて暮らすこととなったのか、子供にも説明して家族全体のこととして考えるのが最優先です。

一方の親とは面会交流のみとなる

どういった離婚の経緯をたどるかにもよりますが、両親と揃って会う機会は激減します。一方の親とは面会交流のみとなり、もう一方はその場にいないことも多いでしょう。この面会交流は親が設定するものですが、子供の意思もぜひ反映したいものです。中には子供から会いたくないと言い出すこともあり、離婚によってショックを受ける子供の意見こそ優先にしたいものです。

親が再婚後は面会交流もなくなるケースも

離婚した両親が再婚すると、面会交流もなくなるケースも少なくありません。離婚を経験した方の話だと「最初は息子も面会を楽しんでいたが、親権を持っている元妻が再婚。その相手が面会をするなと言ってきて、結局会えなくなった」というケースもあります。

両親の離婚・再婚によってこのように子供の生活は変わっていきます。特に注視したいのは子供が受けるストレスそのものであり、親は子供のケアを第一に考えておきたいところです。

離婚する前に子供のことで決めておくこととは?

子供のことがどんなに大切でも、夫婦の状況によっては離婚せざるを得ないこともあります。離婚を選ぶことが悪いわけではないのですが、子供の気持ちを慮り、事前にきちんと取り決めをしておきましょう。離婚する前に、子供のことで決めておく項目をまとめました。

どちらが親権を持つのか

まずはどちらが親権を持つのかです。離婚後の親権はなるべく早めに決めておくと、子供へのストレスを少なくできます。例えば両親どちらもが親権を持ちたくない、ぎりぎりまで親権をどちらが持つのか決めないといった状況は、子供にとって深い悲しみを与えるものです。

両親が親権を放棄するのは、法的に認められていません。親権者が決まらないと離婚はできない点に注意しておきましょう。ただ、ここで考えたいのは経済的理由なども踏まえて親権を決めるべきですが、子供を大切に思わない・思えない親は親権を持つべきではありません。子供の幸せを考えたら、より子供が笑顔でいられる方が親権を持ちましょう。

例えば浮気を理由に離婚となった場合、子供の年齢によっては母親が親権を持つ可能性が高いです。しかし、母親が浮気相手に夢中になっており育児放棄が見られる場合や、浮気相手が子供に危害を加える可能性も考えると、父親が親権を持つ方が幸せということもあり得ます。状況によってさまざまですが、親権はなるべく早めに決定し、両親の気持ちではなく子供の幸せを考えながらどちらが取るのかを決めましょう。

子供の氏・戸籍はどうするのか

両親が離婚した場合、相手の籍に入っていた方は別の個人の戸籍が作られ旧姓に戻ります。しかし離婚とは両親の問題で子供は関係がないため、親権とは別に考えられる点に注意が必要です。子供は離婚後もそのままの氏が引き継がれ、親と必ずしも一致しません。例えば母親が籍を入れる形で結婚しており、その後離婚して籍を抜いたとしましょう。すると子供は父親の氏であるけれど母親は旧姓という二つの氏が存在する家庭になるのです。

子供と氏を揃えるために、父親の籍から抜いて母親のところに入れて氏を変えることもあれば、母親が婚氏続称を行い元の氏を続けて名乗ることもできます。この場合は同じ氏であっても法律上は「別の氏」扱いです。いずれにせよ戸籍の申請やそのほか手続きが必要なので、この点についても離婚前に考えておくと良いでしょう。

養育費の金額と受け取り方法

養育費の取り決めは子供にとって非常に大切です。養育費未払いが社会的な問題になっている今、きちんと離婚前に決めておくと良いでしょう。養育費の取り決めは離婚した後でも構わないのですが、金額が夫婦で一致することは少なく話し合いは長引くこともあります。離婚後に元のパートナーと何度も顔を合わせたくないのであれば、離婚前に決めておきましょう。

ほとんどの場合で裁判所が作成する養育費算出表を使って金額は決まります。支払う方の年収や収入状態によって決めますが、進学や親権を持つ方が長期間働けなくなった場合などに一時的に養育費を増やさなくてはならないことも。そのため、「〇歳になったら養育費を見直す」「再婚した場合は養育費を支払う必要はない」といった長期的な計画もしておくことをおすすめします。

養育費の取り決めは公正証書として残し、未払いを予防しておくと安心です。口約束で決めると元配偶者と連絡が取れなくなることもあるため、司法書士や行政書士に相談し証書を作成する方も多いです。

面会の頻度や面会場所

次に面会の頻度、初回の面会場所を決めておきます。こちらも養育費と同様に公正証書に残しておけば、いざ離婚したあとで「面会を相手から拒否された」というトラブルを防げるでしょう。

両親が基本的には面会頻度を決めますが、子供に意思があればその意見を尊重します。決して子供を抜きにして両親だけで決めず、子供の希望は出来る限りで叶えてあげましょう。面会が難しくなる場合も、当然子供には説明が必要です。再婚すると面会の機会が少なくなることもありますが、この場合にもどう面会交流を継続するのかを両親が考えてあげましょう。

両親が離婚した子供のリアルな思いとは

次に両親が離婚した子供の思いをご紹介します。経験がある方からの口コミを集めました。

親の都合で離婚して欲しくなかった

「離婚後は母親が一人で育ててくれたため、高校進学の際に学費がかかると希望校に通えませんでした。母親は常に金がない、金がないと言っていて、思春期には「両親の都合で離婚したんだから子供を巻き込むな」「不自由な思いをさせないで欲しい」と反発したこともあります。大人になった今でもその気持ちは変わっていません」

一人親になると一時的に経済負担も大きくなり、金銭面で苦労するでしょう。そのためにも必要な養育費はきちんと支払ってもらえるよう取り決めをし、また一人親への支援なども考えておかなくてはなりません。

母親の気持ちを汲んで何も言えなかった

「毅然と振る舞う母親の気持ちを考えると、何も言えませんでした。八歳のころ両親が離婚しましたが、とても悲しくて嘘だったらいいのにと何度も思っていました」

子供はどんなに小さくても両親の離婚を悲しく思います。小さいから何も覚えていない、というのは思い違いであると認識した方が良いです。両親の都合で離婚するのですから、子供への影響は最小限に抑えるのが親の務めでしょう。

暴力を振るう父親ともう会わなくていいと思うとほっとした

「父親の暴力に耐えかねて、母親と一緒に家を出ました。正直、もうあの父親と一緒に暮らさなくてよいと思うとほっとしています」

一方で両親の喧嘩を見なくてよい、暴力やモラハラから逃げることができたというポジティブな意見も。親は子供のこと考えて離婚をしない方も多いのですが、子供が「両親が離婚できないのは私のせい」と責任に感じてしまう点にも注意が必要です。

一人親でも十分に幸せだと思っている

「中学生の頃両親が離婚し、それ以降父と兄弟で暮らしています。母親は離婚後すぐ浮気相手と一緒になり、面会も断られるようになりました。父がずっと味方でいてくれたので、親に捨てられたとは思っていません」

離婚が必ずしも間違った選択とは言い切れません。両親のケアが離婚した後も続けば、子供は離婚を乗り越えて幸せに生活できるでしょう。

離婚した後の子供の生活を幸せにするには?

これまでご紹介したことをまとめて、離婚した後子供への影響を最小限にとどめるにはどうしたら良いのかを解説します。決して子供に離婚を後ろ向きな選択だと教えることなく、正しく心のケアをしてあげましょう。

両親の離婚理由は隠さない

両親が離婚した理由を誤魔化したり嘘を言ったりしてはいけません。「パパは家族を捨てた」だとか「見放された」といった言葉を使い、相手のことを悪く言いたくなるかもしれません。けれども子供にとっては、どちらも大切な両親です。嘘をつくことなく、子供がなぜ離婚するのかを聞いてきたら分かりやすく説明しましょう。

離婚の原因を子供になすりつけない、離婚した配偶者のことを悪く言わない

「あなたがいるから離婚した」「離婚してせいせいした。あの父親は最低な男だ」といった言い方を子供の前でするのはよくありません。大好きな両親を悪く言われてよく思う子はいませんし、突き放す言い方をすると子供自身が見放されたと感じてしまうからです。

離婚の問題は両親が起こしたこと。そこに子供は巻き込まれているだけです。子供のことを優先的に考え、両親のいざこざに子供を巻き込まないように慎重に話し合う必要があります。

離婚直後は子供の精神的ケアに徹底する

離婚直後、子供は精神的な負担が強くストレスが溜まっています。特に注意したいのは、両親が離婚したけれどどちらも子供のことを大切に思っていると伝え続けることです。子供へのスキンシップを増やし、場合によっては仕事など他の用事をセーブしてでも子供の精神的ケアに徹底しましょう。

先ほどの口コミを見ても、両親が大切に思い続けている家庭は一人親でも十分幸せに暮らしています。子供の前で愚痴を言うのではなく、前向きな暮らしのスタートと受け止め、離婚した後の生活を整えていけるとベストです。

生活保障は必ず受ける、子供の願いは最大限叶えてあげる

生活の保障は必ず受けましょう。どんなに収入の高い人だとしても、離婚のために時間を割かなくてはならなかったり生活のリズムが変化したりして、経済的に困難な状況になりやすいです。相手からの養育費は貰えるのであっても、離婚後の生活に不安が少ない方はいないのではないでしょうか。

一人親を支援するさまざまな補助金を利用し、子供の願いは最大限叶えてあげることをおすすめします。そのためにも離婚の際は子供のことを取り決めるのは慎重に行い、取りこぼしが無いようにしておきましょう。

投稿者プロフィール

この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。

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