夫に浮気されたら離婚する?離婚を考えるためのポイントとは
夫の浮気が発覚。その瞬間は怒りが湧き、何も考えられないかもしれません。ですが、きちんとしておきたいのが「浮気を許すのか、許さないのか」という点です。
浮気と離婚は同じように語られますが、果たして離婚を簡単に決めてもよいのでしょうか。今回は夫の浮気が分かったら離婚するかどうか、考えておきたいポイントについて解説します。
浮気が分かったら離婚するべき?
もし浮気が分かったら、離婚するべきなのでしょうか。実際に起こるまで実感が湧かない方がほとんどですが、まずは浮気体験談をチェックし考えてみましょう。
浮気発覚後離婚する割合、離婚の理由
探偵社が行ったアンケートによると、浮気発覚後離婚した方は全体の3.5割であり、飯水上は離婚を選ばなかったことが分かりました。(参考:https://hibiki-law.or.jp/divorce/uwaki/ot/4863/)浮気=離婚といったイメージが強いため、この結果に驚く方も少なくないでしょう。
その理由を見てみると、
・経済的な不安から
・子供のことを考えると離婚できない
といったものが大半を占めています。夫婦に子供がいると、どうしても自分の意思だけで離婚を決めることはできません。一方で子供がいない夫婦や子供が成人している夫婦だと、離婚を選ぶ方も増えると予想できそうです。
では、離婚を選んだ方の意見を見てみましょう。
・相手をどうしても許せなかった
・思いが冷めてしまった
・子供にかえって悪影響だと思った
など。こちらも家族への影響を考えて離婚を選ぶ方もおり、一概に浮気したら離婚するべき・しないべきとは言い切れないことが分かります。このアンケートでは浮気発覚後すぐの妻に意見を募っていますが、中には「浮気から数年経ち、やはり夫婦関係の再構築は不可能だと思った」と離婚を選ぶ方もいます。一度は許してもその後苦しむのなら、最初から離婚して新しい人生を歩むのも良い選択の一つかもしれません。
体験談から見る浮気後の離婚
では、実際に離婚した方、離婚しなかった方の意見を見てみましょう。
離婚してよかった派
「再婚して元夫よりも経済力の高い人と結婚できた。離婚せずもやもやと悩むことなく、新しい人生がスタートできたのでよかったと思っている」
「相手を見るたびに浮気を思い出して、嫌な気持ちに。離婚した方が精神衛生的にもとてもよかったと感じる」
「浮気がわかってから毎日辛く、睡眠不足や急激な体重減少など健康面も悪くなっていった。一緒にいても幸せを感じないのなら、結婚の意味がないと思ったため」
さまざまな意見がありますが、先ほどのアンケートの結果によると、「離婚してよかったと感じている」のは全体の91.3%です。(参考:https://hibiki-law.or.jp/divorce/uwaki/ot/4863/)離婚して後悔している方は少ないことから、満足度は高いと言えるでしょう。
離婚しなかった派
「和解して以前よりも分かり合える関係に。夫婦の会話も増え、離婚しなくてよかったと思う」
「浮気問題が相当効いたのか、夫は浮気以降一切遊ばなくなった。残業や休日出勤も減らしてくれて、家族の時間が増えるようになった」
「子供ができたので経済的不安があった。今は夫婦そろっているので安定しているし、夫も反省して育児・家事を手伝うように。今後は分からないけれど、現状では離婚せず満足している」
こちらも「離婚しなくてよかったと感じている」の結果を見てみましょう。全体の58%と離婚した方と比較するとやや少ない結果になりました。実際に浮気で離婚した方は少ないとはいえ、離婚を決断した方の満足度は高いことがわかります。もちろんケースバイケースではありますが、将来的な面も含めて自分自身が納得できるかどうかに重きを置くとよいでしょう。
夫に浮気をされたら?ケース別に解説
夫に浮気をされたらどう対処すればよいのか、離婚と浮気にまつわる知識も含めてケース別に解説します。
浮気していた夫が「離婚したい」と言ってきたら
浮気していた夫が離婚したいと切り出してきたら、これに答えなくてはならないのでしょうか。結論を急いでしまう方もいますが、簡単に「浮気していたのだから仕方ない」「相手の気持ちがない以上、離婚はやむを得ない」と答えてはなりません。
なぜなら浮気した夫は有責配偶者だからです。これは、浮気の責任を負う配偶者という意味を持ちます。この場合夫からの「離婚したい」「したくない」の意見は原則的に認められず、あなたが離婚するかどうかを決定できることを頭にいれておきましょう。
浮気相手と再婚するために、夫は浮気を切り出したのかもしれません。すると離婚の争点は浮気の慰謝料を軽くするために「夫婦関係の破綻」「性格の不一致」と論点をずらしてくるはずです。こうなると浮気の証明をすると同時に夫婦関係についても話し合う必要があり、夫は有利な条件で離婚を進めてくる可能性も高まります。
離婚するのなら十分な額の慰謝料を請求しなくてはなりませんし、子供がいれば養育費の取り決めも行います。これらは離婚前にしっかり話し合う必要があるので、すぐに離婚に応じないようにしましょう。まずは浮気の証拠を揃えて、浮気の事実を明らかにしなくてはなりません。
夫が浮気相手を妊娠させたら
夫が浮気相手を妊娠させたら、慰謝料が増えることが予想されます。浮気に加えて相手との子を妊娠したというのは、配偶者に対してショックが大きい出来事だからです。とはいえ、浮気相手が突然「夫の子供を妊娠した」と訴えてきても、まずは事実確認から始めましょう。相手は離婚を目的として、夫婦の関係を壊すために妊娠を偽っているのかもしれません。
浮気の慰謝料は浮気相手に対しても請求できます。もし相手から連絡がきた場合は、名前と住所を確認しておくとスムーズです。
浮気をはぐらかされたら
浮気をしているにもかかわらず「もう浮気相手とは別れた」「浮気はしていない」とはぐらかしている場合は、これだけを理由に浮気を問い詰めることはできないかもしれません。まずは証拠を揃えて反論の隙を埋めることが大切ですが、浮気に対して反省していない姿を見ると、再び浮気を繰り返しそうですよね。
このとき、浮気をはぐらかされたら誓約書を作成するのもおすすめです。誓約書とは当事者間で話し合って内容を決めることができ、例えば「次に浮気がわかったら慰謝料400万円を支払う」と取り決めておくと浮気の抑止につながります。誓約書は公正証書として残しておくと、慰謝料などペナルティが発生しそれが未払いになった場合、強制執行という法的に強い行動にすぐ移れます。
重要なのは浮気の証拠
以上のケースの中で、いずれの場合も重要になるのが浮気の証拠です。もし証拠がないまま話し合うと「やった」「やっていない」の水掛け論になり、浮気の問題は長引き夫婦関係は悪化の一途をたどります。
では、浮気の証拠とはどういったものがあるのでしょうか。
・浮気相手とLINEでやり取りしたスクリーンショット
・浮気相手と一緒に映っている写真
・共通の知人からの証言
これらは確かに浮気があったと思わせるものですが、実はどれも証拠とすると弱いものになります。夫婦の浮気とは肉体関係が伴うもので、浮気相手との間に性交渉があったことを証明しなくてはなりません。LINEでのやり取りの中にも「明らかに性交渉があったと思われる、もしくは匂わせる会話」があれば浮気の証拠になります。浮気相手と一緒に映っている写真でも、「二人でラブホテルに入っていく写真」であれば肉体関係があったと第三者の目から見ても明らかです。
このような証拠を見つけるのは、自分の力だけでは難しいもの。そこで、探偵や興信所で依頼できる浮気調査を利用する手段もあります。浮気調査はあなたにかわって探偵が浮気の実態を調べてくれるもので、自分で調べるよりもはるかに確実な証拠が見つかります。調査後に入手できる「浮気調査報告書」は示談だけでなく調停や裁判にも使えるため、慰謝料を請求したい場合や相手が浮気を否定している場合に活用できるでしょう。
ただし料金がかかるため、その点はメリットと比べて検討しなくてはなりません。夫の浮気の場合だと、自分にとって将来的に有利な条件で離婚したいもの。慰謝料を十分にもらうために、養育費の取り決めをできる限り有利に進めるために、浮気調査を利用する方も多いです。
夫の浮気。離婚する?考えておきたいポイントとは
今一度夫に浮気されたら、離婚するべきかどうか考えてみましょう。浮気が発覚すると冷静でいられない方も多いので、3つのポイントに絞ってご紹介します。
自分の本当の意思
浮気をされたとはいえ、本当にあなたは離婚したいのでしょうか。「子供のため」「世間体のため」と誰かのせいにせず、自分自身の正直な気持ちと向き合ってみましょう。もし自分の意見を殺して家族のために離婚しないことを選んだとしても、その後の長い結婚生活の中で結局離婚してしまうかもしれません。
相手に対して思いが完全に冷めたのなら、新しいお相手を探すのも一つの道です。子供のこと、家族のことも確かに考えないといけませんが、最初は自分の本当の意思を尊重しましょう。
離婚後経済的に自立できるかどうか
シビアなことになりますが、離婚後いくら収入の高い方でも一時的にお金はなくなります。今専業主婦で仕事をしていない場合、離婚後は働く必要も出てくるでしょう。一時的な感情で離婚を決める前に、離婚したあとの生活を十分に考えて自立できるかどうかを検討してみてください。
もし難しいと思ったら、離婚する時期を見直すのもひとつの手段です。「いずれ離婚はするけれど、まずは就職するまで時間を置く」という夫婦もいます。慰謝料や養育費の支払いがあるとはいえ、一時的なものには違いないので必ず長い目で見て将来を考えるようにしましょう。
子供を含め家族が離婚に対してどう思うか
最後は離婚が子供に影響しないかどうか、家族が離婚に対してどう思うかです。両親が離婚に反対することもあるかもしれませんが、一番影響が大きいのは子供。先ほどのアンケートにもあるように、子供のために離婚を選ばない方ももちろんいます。
ですが、反対に「離婚しないこと」が子供にとって悪影響になることも。この点も各家庭で考え方・捉え方は違ってくるので、慎重に意見を出していきたいものです。
この浮気は許してもいいの?浮気を許すポイントとは
浮気と離婚は切って離せない関係です。ですが、夫が「許して欲しい」と言っている場合はどうすればよいのでしょうか。離婚しないと決めたときに後悔しないよう、浮気を許すポイントをみていきましょう。
夫が深く反省しているかどうか
どんな状況であれ、浮気に対して反省しているかどうかはぜひ見抜きたいところです。浮気に開き直っている段階では、浮気を繰り返す可能性もありますしいずれは夫婦関係が破綻してしまうかもしれません。
心から反省し、謝罪の言葉があるかどうかを確かめましょう。浮気慰謝料は離婚しなくても請求できますが、これも受け入れる覚悟があれば夫の反省は本物と考えられそうです。
浮気誓約書を交わす準備があるかどうか
夫婦が離婚を選ばない場合、浮気誓約書は重要なポイントになります。
・二度と浮気をしないこと
・浮気相手と今後は私的なやり取りをしないこと
・慰謝料の額や支払い方法
こうした約束を浮気誓約書では交わすことができます。今後の夫婦生活を考えると、絶対に浮気は繰り返されてはなりません。家族の暮らしを守るためにも重要な誓約書なので、これを準備するかどうかで夫の反省具合を見極めてもよいかもしれません。
夫が夫婦の今後にむけて前向きかどうか
夫は夫婦の今後に対して、前向きに考えているでしょうか。離婚しなくてもなぜか夫の方が被害者意識が強く、浮気を蒸し返すような行動が多いと、夫婦関係再構築は難しいです。中には浮気を妻のせいにするケースもあるので、前向きに捉えられないなら離婚を再度検討してもよいかもしれません。
浮気があったとしてもその後の関係再構築は可能です。夫婦どちらもが歩み寄る必要があるので、浮気をタブーにせず、二人で解決できるように努めてみましょう。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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