夫・妻から離婚したいと言われたら…。5つのやっておきたいこと
夫婦生活を送っていると、突然言い渡された「離婚したい」の言葉。唐突な展開にも思えますが、実はどの夫婦にももしかすると起こるかもしれないものでもあります。離婚したいと言われたら、あなたならどんな行動を起こしますか?
今回は夫・妻から離婚したいと言われたら、やっておきたいこととやってはならないことをまとめました。詳しく見ていきましょう。
離婚したいと言われたら、やっておく5つのこと
離婚したいと言われたら、もしかするとその原因が今思いつくという方もいるかもしれません。まずは離婚したいと言われたらやっておきたい5つのことをチェックしていきましょう。
離婚に応じるのか自分の気持ちを確認する
向こうからの意思が「離婚したい」だとしても、すぐに応じる必要はありません。突然のことに驚き、思わず答えを急いでしまうかもしれませんが、まずは自分の意思をゆっくり確認しましょう。
離婚したいと言われて、あなたは同意できるでしょうか。同意できないのなら、なぜ離婚したくないのか理由も考えてみます。
・まだ配偶者のことが好きだから
・子供がいるから
・離婚しても経済的に孤立してしまい、今離れて暮らすのは現実的ではないから
夫婦それぞれ理由は異なります。これを一度冷静になって思い起こせるように、メモに残しても構わないので自分の気持ちを確認しましょう。そもそも離婚とは、一部を除いて一方からの言い分で成立するものではありません。もしあなたが離婚したくないと強く思うのなら、その主張を貫き通しても構わないのです。
目的は本当に「離婚」?浮気相手がいるかどうか調べる
さて、離婚したいと言われたら思い浮かぶ原因の一つが浮気です。浮気を続けるうちに、浮気相手との将来を選びたくなり、再婚のために離婚を切り出したのかもしれません。また、浮気でよくある会話が「離婚するから待っていて」というもの。実際に離婚し関係を清算してから恋愛をスタートすればよいものの、浮気はこのように順番が違っているために問題が起こるのです。
そこで、浮気をしていないかどうかを今一度調べてみるのもひとつの手段と言えるでしょう。調べる方法を以下にご紹介します。
相手の持ち物を調べる
浮気の証拠というと、LINEでのやり取りやメールなど、スマホの中身を想像する方は多いです。しかし、離婚したいと言われたらその時点で夫婦の関係性は破綻寸前であり、リスクの高い行動はおすすめできません。
配偶者の仕事帰りや休日出かけたあとなど、持ち物をチェックできる時間があれば見てみると浮気の証拠が見つかる可能性もあります。例えば「カーナビに知らない土地の検索履歴が残っていた」「明らかに自分のものではない髪の毛が車に落ちていた」「浮気相手の名刺や相手からのプレゼント」など、確認するとさまざまなものが見つかるでしょう。
財布の中身も要チェックです。レシートや請求書などで不審な点があれば、それをメモや写真に残しておくのもおすすめ。レシートは店舗名や住所も記載されているので、怪しいと思ったらすぐにネット上で検索しておくと、相手の動向が分かることもあります。
冷静になって聞いてみる
離婚したいと言われた時点で、相手にはある程度「浮気がバレるのは仕方ない」と覚悟があるのかもしれません。状況によっては、決して感情的にならずに冷静に「他に気になる人がいるのか」「再婚したい相手がいるのか」を聞いてみてもよいかもしれません。
本当に浮気をしていれば夫婦関係再構築のためにまた違う行動を起こさなくてはなりませんが、本来なら離婚後に慰謝料請求できなかったものの、浮気が分かったことで浮気に対する慰謝料請求や浮気相手への請求も可能となります。ただし、浮気を聞いたことによって逆上して躍起になる場合もあるので、直接問いただすのは慎重に考えた上でやってみましょう。
探偵や興信所に相談する
最もリスクの少ない浮気の調べ方とは、探偵や興信所など専門の調査会社に依頼することです。探偵・興信所ではほとんどのところで浮気調査が依頼でき、これは浮気を専門的に調べてもらえます。
浮気相手の情報から浮気の決定的な証拠まで見つかるので、相手にとっては「浮気をしていない」と言い逃れができないものです。浮気をした・していないの水掛け論で話し合いが長引いているのなら、調査依頼するメリットは大きいと言えるでしょう。
さらに、離婚を視野に入れているというカミングアウト後に、家を出ていく方も多いです。「一緒に暮らせない」と家出したのなら、浮気相手と会っているかもしれません。この場合はむしろ調査会社に依頼するチャンスであり、その以前にも外泊や不自然な残業や予定が入っていなかったかどうかを遡って考えてみましょう。
なぜ離婚したいのか、徹底的に話し合う
次は、相手がなぜ離婚したいのか徹底的に話し合うことです。「離婚したい」と言い出す方は、話し合いを避ける場合も多いです。ですが離婚原因を突き止めるのは大切。特にこちら側が「離婚したくない」と意見が食い違っているのなら、なおさら折衷案を探るために時間をかけなくてはなりません。
「結婚生活で何か不満があったのか」「それはいつ頃から思い悩んでいたのか」など、相手を問い詰めない形で離婚の原因を探してみましょう。自分が直せる部分は直すと反省し、相手に思いとどまって欲しいと気持ちを伝えることも大切です。
この話し合いで「やっぱり夫婦関係は続けられない」と思えば、離婚となる場合もあります。ですが最も重要なのは今一度互いに冷静になることで、かつ時間をかけて話し合うことです。
冷却期間を作る
前向きな話し合いができないというのなら、冷却期間として一度夫婦が離れて暮らすのも一つの手段です。今は「離婚したい」と主張する相手も、時間が経つとやっぱり意見を変えるかもしれません。そのときにすでに離婚に向けて進んでいると、引っ込みがつかないのです。
冷却期間として別居をする夫婦も多く、一度時間を作って落ち着くとよいかもしれませんね。夫婦関係再構築を望んでいるにもかかわらず、別居をするのは勇気が出ない方もいるかもしれませんが、互いに了承のもと始まった別居期間は「夫婦関係の破綻」にカウントされません。定期的に連絡を取り、別居期間中も今後の夫婦のことを話し合う必要はありますが、離れて初めて相手の大切さに気付くかもしれません。
ちなみに、離婚を前提とした別居の場合は、この間に浮気が発覚しても慰謝料請求の対象には入りません。ここを勘違いして「家を出て行けば浮気相手と一緒にいることが正当化される」と考える方もいますが、厳密にはそうならない点に注意が必要です。この場合ももし浮気が分かっているのなら、探偵や興信所などに連絡して調査を入れると証拠が見つかりやすいと言えるでしょう。
万が一離婚となった場合に向けて、有利な条件で離婚できるよう準備する
最後は後ろ向きな行動ではありますが、どうしても夫婦にとって離婚は免れないとなった場合に有利な条件で離婚できるよう準備をしておきましょう。離婚後の生活に不安を覚えたら、今から働き先を探したり収入を増やしたり、引っ越しをするなどして生活基盤を整えてもよいかもしれません。こうして自立に動くあなたを見て、相手も「離婚するのはやめておこう」と考え直す可能性もあります。
また、離婚となった場合に考えたいのが離婚の原因は「法定離婚事由」であるかどうかです。法定離婚事由とは、
1夫婦間に不貞行為(浮気)があったとき
2悪意の放棄があったとき(生活費を支払わないなど)
3配偶者の生死が3年以上分からないとき
4強度の精神病にかかり、回復が見込めないとき
5その他、婚姻を継続できない重大な事由があるとき
が当てはまります。ほとんどのケースで1もしくは5かもしれませんが、この場合は一方の離婚主張が通ることがあり、なおかつ慰謝料を請求できるので実情を明らかにしておく方が有利な条件で離婚できます。
離婚したいと言われたら、やってはいけないこと
反対に、離婚したいと言われたらやってはいけないことはあるのでしょうか。今回は4つの相手からの離婚の切り出しに、返してはいけない反応をまとめました。ひとつずつ見ていきましょう。
感情的になって相手をののしる、怒る
突然離婚を切り出され、泣きわめいたり相手の悪いところを羅列したり、怒り狂って話し合いができない状況を作るのは得策ではありません。離婚の話し合いは精神的に辛く、いつも冷静ではいられないかもしれませんが、相手の言い分を聞かないほどに夫婦の心の距離は離れていきます。
「離婚したくない」と思う方にとっては、関係の再構築が難しい状況になるでしょう。また、話し合う中で「この人と話し合う時間が無駄。早く離婚して新しい生活を手に入れたい」と思ったのなら、できる限り離婚にまつわる精神的な苦痛に対して賠償をしたいと思う方は多いです。先ほどもご紹介したように、冷静に話し合ってこそ自分にとって理想的な別れ方ができます。
相手を罵り怒鳴ったりヒステリックになったりすると、本来なら請求できたはずの慰謝料額も減額されるかもしれません。まずは冷静になって状況を判断し、一人ではまともに話し合いできないなら弁護士をはじめとする専門家に交渉してもらうことも視野に入れるとよいでしょう。
「離婚に応じないと」と早急に答えを出す
相手が離婚を要求しているからといって、その離婚要求に応じなければならないことはありません。焦って答えを出したり、「もう関係は終わってしまった」と結論を急いだりするのは得策ではないでしょう。離婚するのなら、
・親権はどちらが持つのか
・慰謝料請求するのか、その額はどう決めるのか
・住む場所は?引っ越しするのか、その費用はどちらが支払うのか
・財産分与や養育費の取り決めなど
決めることがたくさんあります。急いで離婚に応じると、こうした離婚後の生活で困る点をすべて飛ばしてしまうかもしれません。
まずは離婚ありきで話し合うのではなく、互いに納得できる着地点はどこかを探しましょう。時間がかかっても、その過程で別居期間が生じても構いません。離婚はそれほどに夫婦間にとって重大な出来事です。決して安易に結論を出さず、一度親族や知人に相談してでも冷静に判断できるようにすることをおすすめします。
DV・精神的DVをする
相手が離婚を切り出したことが気に食わないといって、暴力に訴えたり精神的DVとして悪口を言い続けたり生活費の支払いを取りやめたりするのはよくないものです。離婚を望んでいなくても、その行動が離婚事由に引っ掛かり成立してしまうかもしれません。
本来、夫婦の中でも離婚を切り出した方が「相手にお願いする」立場ではあります。そこでこちらが相手に加害をすると、立場が逆転し悪くなることも考えられるでしょう。この場合もつい感情的になり手が出そうになる、話し合いすらしたくない気持ちになるのなら、第三者を含めて事態を収拾する必要も出てきます。
「相手が浮気しているのならこっちだって」と仕返しする
これは配偶者が浮気をしている場合、発覚後に「こちらも浮気してやろう」と仕返しすることです。よく「夫・妻が浮気をしていたからやり返す」という声は聞かれますが、当然推奨できません。浮気をすると離婚事由のひとつになり、慰謝料請求額も当然低くなり、場合によっては親権が欲しくても相手のものとなってしまうかもしれません。もし離婚したくないと思っているのなら、当然互いに浮気し合うことで夫婦の距離は離れていくでしょう。
「浮気して悔しかった思いを、相手も思い知ればよい」と浮気したくなる気持ちは十分理解できます。しかし、相手に辛い思いをさせられたのに、仕返しをして何になるのでしょうか。同様に「浮気相手にも苦しんで欲しい」と浮気相手に脅迫や付きまといをすることも考えられますが、反対に浮気相手から訴えられることもあります。
離婚の問題は夫婦で解決されない場合、弁護士や調停委員、裁判官など第三者を含めて話し合うことも。このとき、第三者から見ても「離婚は妥当」と思える環境は作るべきではありません。相手の気持ちを変えさせるには、まずは自分から相手の言い分を聞き話し合いましょう。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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