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探偵コラム

パワハラとモラハラの違いとは。相手に慰謝料請求は可能?

職場や家庭でのパワーハラスメント、モラルハラスメント。これらは精神的な苦痛を伴うもので、生活を脅かしたり退職や転職、離婚を考える原因になったりします。パワハラやモラハラは身体的な攻撃を伴わないため、一見証拠が残りません。またパワハラ・モラハラをする側は自覚がなく、問題が長引きやすく解決は難しいとも言われています。
今回はパワハラとモラハラの違い、また相手に慰謝料請求は可能かどうかを詳しく解説していきましょう。家庭内・職場内で悩んでいる方は必見です。

パワハラ、モラハラの違いとは

まずはパワハラ・モラハラの違いを解説します。結論から言うと双方に言葉の違いはありますが、やってはならないことであるのに違いはありません。

パワハラとは

パワハラ、パワーハラスメントとは、「権力や職務上の地位、人間関係などの優位性を背景に行われるハラスメント」です。よく言われるのが職場で上司から強い言葉でなじられる、人格を否定されるといったことで、部下である者は立場上やり返したり反論したりは難しくなります。
このような圧倒的な力の差を利用して相手を言論や態度で攻撃することであり、通常の業務以上の行為であればパワハラと言われます。上司から部下に行われることもあれば、部下が上司を「使えない上司」「いても意味がない」など相手の仕事を不適切に嫌がらせするなどもパワハラの一種です。職場や学校でよく見られるのが、パワハラだと言えるでしょう。

モラハラとは

モラハラとはモラルハラスメントの略語です。モラハラはモラルに欠ける行動によって嫌がらせするものであり、パワハラと違って立場を利用するものではありません。一概には言えませんがパワハラよりも威圧的な態度に出るわけではなく、精神的な攻撃を長期間にわたって行うなど陰湿ないじめがモラハラの特徴です。
モラハラはしばしば夫婦間や家庭内で起こり、これが原因で離婚する場合もあります。夫から妻へ、妻から夫へのモラハラ以外にも、親から受けるモラハラ(虐待)や義理の家族からのモラハラも社会的な問題になっています。

パワハラ・モラハラは罪にならないの?

パワハラ・モラハラを受けた方は、ほとんどの方が一人で抱え込んでしまいます。これらの行為は明らかに人権を無視し、暴力を振るわないにしても精神的な攻撃を伴っているというのに、罪にはならないのでしょうか。この点を詳しく考えてみましょう。

慰謝料請求が可能な場合も

パワハラやモラハラによってうつ病など、甚大な精神的損害が起こると慰謝料請求できる場合もあります。その際は診断書や通院歴で証明しなければなりませんが、相手にとってパワハラ・モラハラを自覚させるきっかけにもなり、慰謝料請求を正しく行いたい方も多いです。

家庭内のパワハラ・モラハラは離婚事由になる

パワハラ・モラハラは「どちらかが職場内のことで、どちらかが家庭内のこと」というわけではありません。どちらも夫婦間に起これば「相手とは一緒に暮らせない」と考えるきっかけになり、離婚を要求できます。
ただ、離婚は双方の合意なくして成立しません。特にモラハラをする配偶者は離婚を拒む傾向にあり、モラハラを受ける側も相手からの報復を恐れて離婚に踏み切れない場合も多いのが実情です。

罪の有無にかかわらず「問題解決」がまず必要

パワハラ・モラハラが罪かどうかは状況によります。パワハラ・モラハラの結果プライバシー侵害が起こればそれは立派な罪になり、ストーキングや悪質な嫌がらせになれば刑事罰の対象になるかもしれません。問題は、パワハラ・モラハラが罪かどうかの前に、今起きている問題を解決することです。
現在パワハラ・モラハラに悩む渦中の方は、早期解決を最も望んでいるのではないでしょうか。相手に訴えたところで収まることもなく、自分だけが我慢すればいつかは終わる、と抱え込む方は多いです。まずは現状を整理し、難しいかもしれませんがパワハラ・モラハラの証拠を用意して相手に自覚してもらいましょう。その後、目的に合わせて「離婚する」「告発する」「慰謝料を請求する」など行動を起こすことが大切です。

パワハラ・モラハラの証拠はどう集める?

パワハラやモラハラは身体的な傷あとで残るわけではありません。また行っている相手には自覚がない場合も多く、証拠を集めるのは難しい点も特徴的です。
ここでは何が証拠になるのか、どう集めるのかをまとめました。

音声や写真、動画を撮る

パワハラやモラハラを受けている現場を、ICレコーダーなどで音声に残したり写真や動画に収めたりすると証拠になります。ただ、録音してはならない場面や盗聴・盗撮は法に触れる行為なので事前に知識をよく身に着けておくことをおすすめします。

周りからの証言を得る

周囲がパワハラ・モラハラを目撃していた場合、その証言も証拠として扱えます。これだけだと口裏を合わせたとも言われかねないため、他の証拠と組み合わせると良いでしょう。

診断書などを用意する

パワハラ・モラハラが精神的な損害になっている場合は、病院で診断書をもらい証明しておきましょう。通院歴もパワハラ・モラハラが起きた事実の裏付けになるため、確実に用意しておくと安心です。

探偵・興信所に相談する

これまでパワハラ・モラハラの証拠になるものや証拠の集め方を見てみると、「自分だけではできない」と諦める方もいるかもしれません。探偵や興信所は調査のプロです。また、経験も知識も豊富なので「どうやれば違法にならず調べられるか」も教えてくれるかもしれません。
もしパワハラ・モラハラで疲れ切っていて、どう証拠を集めればよいのか分からない、何が証拠になるのかもわからないと感じている方は、まず探偵や興信所に相談しましょう。張り込みや聞き込みで周囲からの証言を集め、場合によってはモラハラ・パワハラの現場を押さえることもできます。探偵や興信所では無料で相談も行っているので、警察や公的機関への相談では何もできなかった、という方はまず相談してみるのも一つの手段です。

投稿者プロフィール

この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。

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