探偵の浮気調査は利用するべき？メリット・デメリットを解説
探偵や興信所で見つかる「浮気調査」の項目。名前の通り配偶者の浮気を調べるものですが、よく見てみるとその料金は決して安くないことが分かります。
中には配偶者の浮気に悩んではいるものの、「探偵を雇うまででもない」「自分で調べられるんじゃないか」と浮気調査を渋る方もいるかもしれませんね。今回は探偵の浮気調査を利用するべきシーンと、利用しなくてもいいシーン、メリット・デメリットを解説します。
なぜ探偵の浮気調査は必要なの？
探偵を雇うのにためらっている方は調査の必要性をあまり感じないからかもしれません。なぜ探偵の浮気調査が必要なのか、今一度考えてみましょう。
慰謝料請求するため
夫婦間の不倫は民法上の不法行為です。不倫した側と不倫相手は、された側から慰謝料請求された場合応じなくてはなりません。ですが、何の証拠もなく「浮気したかもしれない」程度の根拠で「浮気をしたでしょう？」と尋ねられて、浮気を認める方は非常に稀です。
「相手が勘違いしているだけ」「浮気ではない」とさまざまな言い逃れをするかもしれません。慰謝料請求も「浮気の証拠がない」という理由で、拒むこともあり得ます。
また、慰謝料額は浮気の状況や浮気相手の収入状況、浮気の期間によって変わるもの。浮気をしっかり把握していないと、おおよその慰謝料額しか請求できず実際にはもっと高額だったのに少額の慰謝料しか得られない場合もあります。この状況を打開するために、浮気の証拠として浮気調査を利用する方も多いです。
示談するため
次に浮気相手と示談するためです。浮気を疑っている段階や自分で浮気を調べた場合、配偶者は根負けして浮気を認めるかもしれませんが、浮気相手をかばうこともあります。名前や職場だけが分かっても、引っ越して転職すれば浮気相手は逃げられるのです。
浮気に対する慰謝料などの賠償は、浮気相手と不倫した配偶者二人に責任があるもの。今後夫婦関係を継続するとしても、浮気相手には慰謝料請求や示談を持ちかけることはできます。
浮気調査では浮気の有無や状況だけでなく、浮気相手の情報も入手可能。浮気相手を知るために調査依頼することもあるでしょう。
離婚するため
浮気を認めてもらい双方が納得していれば離婚できますが、不貞行為を認めなければ離婚は一方の主張だけではできません。さまざまなパターンが想像できますが、配偶者が浮気していてそれを疑っていたとして、浮気を理由に離婚を切り出したとします。しかし、配偶者は浮気を「証拠がないから」と認めず、「自分を信じてくれないなら離婚する」と応じるかもしれません。この場合、双方の意見は合致していますが、本来なら離婚するかどうかの決定権は有責配偶者でないあなたの方にあったのに、浮気の事実はうやむやになり不利な立場になってしまうのです。
こうした状況を防ぐためにも、また、夫婦の今後をどうするかの決定権を得るために浮気調査を利用する方もいます。いずれにせよ、浮気をした・していないの水掛け論を続けても事態は何も進展しません。時間だけが経つだけなので、最初から浮気調査を利用して事実をはっきりさせた方が良いケースもあります。
探偵の浮気調査のメリット
探偵の浮気調査のメリットをまとめました。自分にとってメリットが大きいと感じれば、探偵への調査依頼を検討しても良いかもしれません。
秘密厳守で誰にも知られずに浮気問題が解決できる
探偵・興信所は基本的に秘密厳守です。探偵が自らを「調査員」と名乗ることはありませんし、あなたが依頼した事実が周囲に知られることもありません。浮気に悩む方は誰に相談したらよいのか分からず、結局自分だけで解決することも多いのですが、探偵の浮気調査だとすべてを秘密裏に行動できるメリットがあります。
自分で片付けるよりはるかにスムーズ
「探偵を雇わなくても良い」と考える方は、自分だけで浮気を相手に認めてもらい問題解決ができるはず、と思っていることも多いです。確かに浮気調査は時間と労力さえあれば、自分でもできます。しかし、日常生活を維持しながら配偶者に内緒で行動し、プロ仕様の機材もないまま証拠となる写真や映像を撮って編集してまとめる…一連の調査を一人でこなすのは現実的ではありません。
調査期間もプロに依頼するならその分早く済ませられるので、スムーズに話が進むのもメリットの一つです。
調査報告書がそのまま証拠になる
探偵の浮気調査で相手の浮気が分かると、調査報告書にまとめられます。これは調査終了とともに依頼人に渡されますが、そのまま調停や裁判で浮気の証拠として扱えます。浮気の証拠が一つもない方にとって、大きな手掛かりとなるでしょう。
自分にとってリスクが少ない
自分にとってリスクが少ないのも、探偵調査のメリットです。調べる際にうっかり違法な行為をしてしまう方や、逆に立場の悪くなるような調べ方をする方も多いのですが、探偵は探偵業法で定められた公的な手段でしか調査しません。
リスクが少なく、スムーズに浮気が分かるのが浮気調査と覚えておきましょう。
探偵の浮気調査のデメリット
メリットも多い浮気調査ですが、デメリットももちろんあります。一緒にチェックしていきましょう。
調査料金がかかる
基本的なことですが、探偵の浮気調査には料金が必要です。各営業所で価格は異なりますが、長い期間に及ぶ浮気調査だと100万円を超えることも。ある程度の予算は必要なので、デメリットになるかもしれません。
ただ慰謝料や示談金で料金を取り戻すこともできるため、「調査結果をどのように使うか」をよく考えてから依頼すると無駄にならないでしょう。
探偵を調べて選ぶ必要がある
各地域に探偵や興信所は複数存在します。都心部だと数も多いので、「どの会社に依頼すればいいか」調べて選択しなくてはなりません。
探偵・興信所では最初から契約ありきではなく、無料で相談・見積もりから始められます。その際に自分の目的と相性に合った探偵を見つけて、選ぶようにしましょう。最初から1社に絞るのではなく、複数社の見積もりや相談をした上で比較検討するとうまくいきます。
