興信所はどうやって「人探し」するの?調査方法、自分でやる方法も

探偵や興信所で依頼できる調査の一つに「人探し調査」があります。音信不通になった家族や人間関係のトラブル上行方を捜したい人を調べるものですが、人探しというと「警察に届けて捜査してもらうもの」と思う方も多いです。
また、警察捜査でも見つかる可能性が高くない人探し、なぜ探偵や興信所が調査できるのか?と疑問に思いますよね。今回は探偵や興信所の人探しはどうやって調査されるのか、また自分で調査できるのかどうかも詳しく解説します。
人探し調査とは?警察の捜査とどう違う?

まずは探偵・興信所の人探しとは何かを知っておきましょう。
興信所への人探し調査で依頼されるものはさまざまです。
・「初恋の人が今何をしているのか調べて欲しい」
・「恩師に御礼を伝えたい。どこにいるのか調べて欲しい」
・「お金を貸した友人が行方不明。トラブル解消のために居所を知りたい」
など、事情は異なりますがすべて依頼人の私情や私的な問題を解決するために利用されています。以上の案件を警察に捜査依頼するとどうなるでしょうか。警察の捜査は基本的に「事件性の高いもの」「危険性があるもの」に対して全国規模で行われます。例えばストーカー犯を見つけたり、高齢者の失踪、未成年の家出だったりなど即座に探さないと事件に発展する恐れのあるものです。ここに私情が絡むと、個人で解決しなくてはなりません。
探偵・興信所の人探しでは、犯罪に絡むことでないケースならどんなものでも依頼できます。基本的に調査対象者(調べてもらいたい人)の居住地や行方を調べることがほとんど。幅広く対応できるため、意外と身近な調査が人探しです。
人探し調査できないものとは
ただ、いくら個人が依頼できる調査といっても人探し調査に依頼できないものがあります。先ほど「犯罪に絡むことでないケースならどんなものでも依頼できる」とお伝えしましたが、その通り調査結果が犯罪に利用されるもの、される可能性の高いものは探偵・興信所に依頼できません。例えば、
・慰謝料請求などの目的でなく別れた夫、妻の居所が知りたい
・元交際相手の居所が知りたい
・懇意にしていた相手の住所が知りたい
以上のケースは場合によっては調査できないものと判断されるでしょう。恋愛感情が一方的なもので、その後ストーカーに発展する可能性もあるからです。
人探し調査はかならず事前に審査や面談を行います。「何の目的で対象者を調べるのか」を興信所・探偵が聞き取る必要があるからです。もし犯罪目的であったり適切でないと判断されたりすると調査は断られる、もしくは中断となる場合もあるため頭に入れておきましょう。
探偵の人探し調査、どんな方法で行うの?

警察の捜査でも人探しがなかなかうまくいかない場合があります。では、なぜ探偵・興信所の人探しは可能なのでしょうか。もちろん探偵調査が万能であることはありませんが、業界の経験と専門的な知識、蓄積したノウハウから探偵・興信所の人探しは慎重に進めていきます。
調査対象者の残した私物や行動パターンから調査する
人探し調査はひとつも証拠のないことから始まるわけではありません。例えば行方不明になった家族を探すときは、残した私物や行動パターンがあらかじめ分かるはずです。そこから「意図して行方不明になったのか、それとも別の事情が絡んでいるのか」などを判断します。また、どこに行ったのかを残したものから推測することもできます。
メモに地名があったら、その場所への移住を考えていたのかもしれません。企業の電話番号があれば引っ越しを考えていたり転職の可能性だったりが分かります。一通り生活するための私物がなくなっている痕跡があれば家出の可能性が高いですし、反対にいなくなるには不自然なほど持ち物が残されている場合は、警察捜査を進めるよう依頼人に伝えるときもあります。
SNSなどネット上の情報から調査する
いなくなった方や調べたい方が情報を残す可能性が高いのが、ネット上の投稿です。インスタグラムやツイッターは、気軽に利用できる分アカウントを所持している可能性が高いですよね。写真や呟きなどで「今どこにいてなにをしている」のかが分かります。
一般の方だと何気なく思える投稿でも、探偵・興信所では独自の視点で調査できます。写真に写り込んだ背景から居場所を推測したり、投稿内容から職場や職種、誰とともに行動することが多いかなどを調査したり。他の調査方法と合わせることで、調査対象者に近づくことができるのです。
聞き込み・張り込みなどで調査する
探偵・興信所の調査の基本である聞き込み・張り込み・尾行も調査には使われます。例えば先ほどSNSでの調査で対象者周辺の人物が分かったら、その相手に調査だと悟られないように聞き込みし、対象者の居住地を調べることも可能です。
探偵・興信所の人探しがなぜ成功するのかというと、意図して行方を家族に伝えていない家出人などを探す場合、警察の捜査だと友人・知人などに警戒されることもあります。探偵・興信所だと身分を隠して相手にバレないよう接触するため、情報を深く聞き出せることもあるのです。全てのパターンで成功するわけではありませんが、可能性があるだけで調査の精度が上がることも。このように探偵・興信所では調査できる範囲は限られるものの、独自の方法で人探しできます。
自分で人探しするには?

では、探偵・興信所に依頼せず自分でも調査したい、という方は多いかもしれません。しかし、以上のような調査方法は調査対象者と近しい人間だとうまくいく可能性は低いです。
友人・知人が分かり対象者について聞き込みを行ったとしましょう。探偵のように身分は隠せないため、警戒されてうまく情報が引き出せないかもしれません。SNSのチェックはできるかもしれませんが、「何を見れば良いのか」が分からないと情報収集はスムーズにいかないでしょう。
何より、相手が意図して隠れている・居所を明かさない場合、無理に調べるとストーカー行為に当てはまることも。探偵や興信所ではこうした調査に対する専門知識の上、法に則って調査していることも、知っておくと良いでしょう。
投稿者プロフィール

- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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