浮気を許せない!不倫で別れる時の離婚手続き方法まとめ

パートナーの浮気が分かったら、「もう一緒に暮らせない」「精神的につらくて夫婦ではいられない」と離婚を選択する方は多いです。しかし、浮気が分かると慰謝料請求や示談、離婚条件を書面に記録する…などさまざまな手続きが必要なのが実情です。
離婚するだけでも大変なのに、相手の浮気が原因だと「何から手を付けて良いのか分からない!」という方も。そこで今回は、浮気・不倫で別れたい方に向けて、「浮気で別れる時の離婚手続き」を解説します。
基本的な離婚手続きの流れ

まずは基本的な離婚手続きの流れを見ていきましょう。離婚と言うと「離婚届を出せばよい」と考える方は多いのですが、実はそれまでのステップこそが大事です。一緒に見ていきましょう。
離婚の意思を相手に伝え、話し合いをする
離婚は一方的な感情と行動だけではかないません。離婚したい意思を相手に伝えて、話し合いをしましょう。この時、浮気が原因であれば「夫婦仲が継続できない根本原因は浮気」であることを確かにしておく必要があります。
離婚について双方が合意する
離婚についてどちらもが納得したら、財産分与や子供の親権、慰謝料や示談金を話し合い取り決めます。離婚を夫婦どちらもが認めたからといって、すぐに離婚届を提出するのはおすすめできません。
ここで夫婦間で意見が食い違えば、家庭裁判所で離婚調停を行うこともあります。ほとんどの離婚する夫婦は、話し合いで意見をまとめます。
離婚協議書を作成し、公正証書として残す
話し合って合意した内容は「離婚協議書」で書面に残します。養育費や子供に会う日の取り決めなど、口約束だけにとどめておくとあとで「言った」「言っていない」の水掛け論に発展するでしょう。書面に書き起こして、役場で公正証書にします。
離婚協議書は誰しも作成する義務があるわけではありません。しかし、離婚した後でトラブルが回避できるよう、作っておくことが推奨されています。
離婚届を提出する
最後に離婚届を提出し、役場に提出しましょう。受理されると離婚が成立します。この時相手や自分が「離婚届を受け取らないように役場に指示する」申請を行っていると、最長6カ月間は離婚届が受理されないため注意しておきましょう。
浮気で別れる時に離婚前にやっておきたいこと

基本的な離婚手続きの流れを押さえたら、離婚前にやっておきたいことにも注目してみましょう。離婚は、一度受理されるとその後できないことも出てくるので慎重に行うのが大切です。
浮気の証拠を揃えておく
話し合いの前に、浮気の証拠を揃えておきます。例えば「浮気相手とのLINEを見た」「友人から浮気を聞いた」といったものも、確かに証拠といえばそうです。しかし、いざ示談金や離婚の話を切り出すと、自分にとって不利な状況になるので浮気をやっていないと言い出す方はたくさんいます。
相手が言い逃れできないような証拠は、確実に手に入れておきましょう。自分だけでは揃えられないので、探偵や興信所の浮気調査を利用するのもおすすめです。例え離婚しなくても証拠がそろっていればその後の関係構築の材料としても使えるでしょう。
相手の財産を調べておく
離婚する前に財産分与をしなくてはなりませんが、相手がこちらに伝えていなかった所得や貯蓄、不動産などがないかどうかも調べておくと安心です。もちろん浮気の慰謝料は安ければ安いほど相手にとってありがたいので、財産は隠す傾向にあるでしょう。
支払い能力が全くないと思っていて、慰謝料を請求せずに損をしたケースはたくさんあります。できる範囲でよいので、リサーチしておくと良いでしょう。
離婚後の生活場所や職場などを確保しておく
離婚後は今の家で暮らすのか、家を手放し新しい住居を用意するのか、また収入を補うために就職するのかどうかも決めておく必要があるでしょう。離婚すると相手からの生活費や生活のサポートは突然受けられなくなるので、あらかじめ生活を整えておく必要があります。
住居や仕事も大切ですが、相談先や子供の託児所などもあわせて決めておくと、その後の生活がスムーズです。
慰謝料や示談のための金額を決めておく
最後は慰謝料・示談金の取り決めです。離婚後でも請求可能ですが、連絡が取れなくなったりうやむやにされたりする可能性も高いので、できるなら離婚前に決めておきましょう。
金額が双方合意の元で決まったら、先ほどご紹介したように公正証書で残すことを忘れずに。口約束や証言のみでの取り決めは、その後トラブルに陥りやすいです。
離婚後の手続きとは?

離婚後にも手続きすべきことがあります。離婚後の生活スタイルはがらっと変わるので、事前にシミュレーションしておくと安心できますよ。
健康保険証・国民年金などの加入・変更手続き
これまで扶養に入っていた場合は外れて新しく健康保険証を発行しなければなりません。また就業していて厚生年金に加入している場合は必要ないのですが、扶養家族として相手の厚生年金に加入していた場合は、こちらも外れて国民年金に加入しなおさなくてはならないため注意しておきましょう。
戸籍や住民票の移動手続き
引っ越しする場合は住民票を移し、本拠地も変更する場合は戸籍を変える手付きを行いましょう。詳しい手順は役場で問い合わせできるため、離婚後は一度手続き関連を済ませる日を設けることをおすすめします。
銀行口座や免許証などの名義変更
免許証や銀行口座など、住所変更を行います。姓が変わった場合は名義変更も合わせて行いましょう。口座関係は重要なので、離婚後すぐに変更するのがおすすめです。変更の際には通帳や印鑑、本人確認書類が必要になるため、あらかじめ準備しておくとスムーズです。
不倫・浮気が原因での離婚後に知っておくべきポイントと注意点
不倫や浮気が原因で離婚を決断する場合、手続きだけでなく、その後の生活や法律上の権利をしっかりと理解しておくことが重要です。ここでは、離婚後に直面する可能性のある問題や、スムーズに新しい生活を始めるために知っておくべきポイントを解説します。
離婚後に必要な心のケアとサポート
離婚が成立しても、心の傷はすぐには癒えないかもしれません。離婚後の生活をより安定したものにするためには、心理的なサポートを受けることも考慮に入れておきましょう。カウンセリングやサポートグループに参加することで、精神的な負担を軽減し、新しい生活に前向きに取り組む力を養うことができます。
子供がいる場合の心理的ケア
特に子供がいる場合、親の離婚は子供達にとっても大きなストレスとなります。子供の心理的なケアを行うことで、彼らが新しい環境に適応しやすくなるようサポートすることが重要です。専門のカウンセラーや学校のサポートも利用して、子供たちが安心して過ごせるような環境を整えてあげましょう。
離婚後の経済的準備をしっかりと
離婚後の生活費や子供の養育費、住宅ローンなど、経済的な負担は大きくなる可能性があります。離婚後に必要な生活費を見積もり、収入の見直しや貯金の計画を立てることで、経済的に安定した生活を送る準備をしておきましょう。
新たな収入源の確保
もし、離婚後に収入が減少する場合は、新たな収入源を確保することも検討しておく必要があります。仕事を探したり、スキルアップを図ったりして、離婚後の経済的自立を目指しましょう。特にシングルマザーやシングルファザーの場合、自治体の支援や助成金を利用することも一つの方法です。
離婚後の法律的手続きと権利の確認
離婚後の生活には、様々な法律的な手続きが伴います。慰謝料や養育費、財産分与の取り決めがスムーズに進むように、弁護士や専門家のサポートを受けることをおすすめします。また、離婚後の住居や子供の親権、面会交流などの権利についても、しっかりと確認しておきましょう。
まとめ
浮気で別れる時の離婚手続きは複雑そうに感じやすいです。ただでさえ浮気によって精神的に摩耗しているところに、煩雑な手続きが起こると精神的に負担が大きいですよね。
ただ、証拠集めや手続きなどは確実に行いましょう。その後「あの時やっておけばよかった」と後悔しないように、場合によっては探偵や弁護士などの専門家のアドバイスも受けながら、自分にとってよりよい方法を見つけてみてくださいね。
投稿者プロフィール

- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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