探偵に調査依頼したい!正しい選び方を徹底解説

個人で解決できないトラブルを、調査によって解決のお手伝いをしてくれる探偵。探偵や興信所は各地に存在しますが、これまで「依頼したことがある」方は少ないでしょう。
いざ探偵調査を依頼する時に、どの会社にすればよいのか迷うケースは多いです。そこで今回は、正しい探偵の選び方をご紹介します。探偵調査を依頼しようか検討している方は、ぜひ参考にしてください。
探偵の選び方その1「探偵業法」を守っている探偵を選ぶ

探偵に調査依頼する前に、依頼側も知っておきたいのが「探偵業法」です。2007年に制定されたこの法律は、探偵がどう営業するのか、調査方法や調査の目的などを定めています。
探偵業法に違反している探偵・興信所は選ぶべきではありません。
「探偵業法」の届出を確認
探偵業法に基づき、すべての探偵や興信所などの調査機関は営業開始時に公安委員会(警察)に届け出を行うことが義務付けられています。2024年4月から施行された新しい規定により、「探偵業届出証明書」は廃止され、その代わりに「標識」を営業所の見やすい場所に掲示することが求められます。この標識は事業者自身が作成し、事務所内に掲示するものです。また、この標識は事業者のウェブサイトにも掲示し、公衆が閲覧できるようにする必要があります。
探偵を選ぶ際には、この標識を必ず確認しましょう。標識が掲示されていない場合、その探偵業者は探偵業法に違反している可能性があります。依頼をする前に、公安委員会の名称が記載された標識が掲示されているかどうかをチェックすることが重要です。標識が確認できれば、その探偵事務所は適切に届出を行っていると判断できます。
見積もりや調査の報告は的確かどうか
依頼前に料金に見積もりをしますが、料金の見積もりに不安な点はないでしょうか。明朗会計も探偵業法で定められていることであり、あまりにも安い料金で見積もって実際には高額な請求が来る、といった事態を防げるようにしてあります。
探偵調査は最後に調査報告書を受け取り終了ですが、調査報告書のサンプルも可能なら見せてもらいましょう。調査したものの報告がずさんだと、結局役に立たない場合も考えられるからです。
探偵の選び方その2営業場所で選ぶ

次は探偵の所在地で選ぶ方法をご紹介します。調査内容によって異なるので、自分の目的に合った探偵を選ぶようにしましょう。
自宅近くの通いやすいところを選ぶ
一度契約すると、事前相談と打ち合わせ、契約と報告書の受け取りなど何度か事務所に通うこととなります。直接面談や打ち合わせの可能性が高い素行調査や人探し調査の場合は、自身の通いやすさで選ぶのも一つの手段です。
調査対象エリアにある探偵を選ぶ
ただ、自宅近くのエリアで選ばない方が良いケースもあります。それが、「パートナーの単身赴任先で起こる浮気を調べたい」や「遠く離れた家族の素行を調べたい」といった調査です。
遠方での調査に経験があったり支店から調査員を派遣できるところだと良いのですが、探偵は土地勘がとても重要。調査の精度にもかかわるため、調査対象となるエリアに詳しい探偵を選べるとベストですね。打ち合わせはリモートで行うなどすると良いでしょう。
探偵の選び方その3料金で選ぶ

探偵に依頼する際に気になるのが料金ではないでしょうか。「安ければ安いほど良い」わけではありませんが、調査に支払える予算を設定し予算内で収まる料金設定の探偵を選ぶのがポイントです。
探偵調査料金の仕組みを知る
探偵調査の料金設定は、各営業所に采配がゆだねられています。そのため、探偵によって料金はさまざま。しかし料金の仕組みはある程度決まっているので、調査内容と照らし合わせて選びましょう。
例えば成果ができるかどうかわからず、どのくらい期間がかかるか分からない調査は「成功報酬型」を選ぶのがおすすめです。短期間で成果が出そうなら、「時給型」の料金プランだとお得に感じるでしょう。
見積もりは複数社とる
相場額は一概に言えませんが、ある程度業界で調査料金の相場は決まっています。しかし、その料金感が分かるのは1社だけに見積もりするのではなく、複数社に見積もりを取って比較するのが重要なのです。
料金の見積もりは1社だけでなく、2~3社見積もりを取り比較検討するのがおすすめです。2社を比べてみることで、選ぶ会社が安いか高いかどうかを判断できるでしょう。
探偵の選び方その4雰囲気や相性で選ぶ

探偵を選ぶのに調査力は当然として、料金や立地で決める方は多いです。しかし、もう一つ大事にして欲しいのが探偵とあなたとの相性です。気持ちよく調査を依頼できたら、調査の満足度を上げられますよね。何度か調査員や相談員とは対話するため、あなたにとって「悪い印象を与える探偵」は選ぶべきではありません。
親身に話を聞いてくれるかどうか
最初の決めては親身に話を聞いてくれるかどうか。無料で相談をすることができますが、どの程度時間や内容を打ち明けられるかは探偵によって異なります。繁忙期だとしても、あまり話を聞いてくれず事務的な対応を受けたら選ぶべきではありません。忙しいことは、依頼主の対応を雑にしてよい理由にはならないからです。
調査前にはさまざまな疑問がありますよね。それを一つずつ丁寧に聞いてくれ、質問に答えてくれる探偵を選びましょう。自分にとって「感じが良いな」と思えば相性も良い証拠と言えます。
事務所の雰囲気は明るく感じの良いところかどうか
事務所に直接出向くことがあれば、雰囲気が明るく感じの良いところかどうかをチェックしましょう。もちろん古い探偵だと良くないわけではありませんが、乱雑な印象を受け散らかった場所だと、調査内容にも疑心的になります。
最近では「探偵事務所」という怪しくて暗く、ひっそりとしたイメージをあえて払拭する内装のオフィスが増えています。まずは実際に相談に行ってみて、「ここに頼みたいな」と思ったら選ぶと良いでしょう。
探偵の選び方その5 専門分野で選ぶ
探偵にも得意とする調査分野があります。浮気調査、人探し、企業調査など、依頼する調査内容に応じて専門性の高い探偵を選ぶことが重要です。
浮気調査の経験が豊富な探偵を選ぶ
浮気調査は、探偵の中でも依頼件数が多い調査です。長年の実績や、浮気調査に特化した探偵は、より効果的な調査を行うことができます。経験豊富な探偵は、細かな心理分析や効率的な証拠収集ができるため、離婚裁判などに有利な証拠を得やすいでしょう。
企業調査やリスク管理に強い探偵を選ぶ
ビジネス上のリスク管理や、企業間の信用調査を依頼する場合は、その分野に強い探偵を選ぶのが賢明です。企業の素行調査や、反社会的勢力との関わりを調べるような調査は、特定の法規や調査方法を熟知した探偵でなければ、結果が不確かなものになる可能性があります。
探偵の選び方その6 調査方法の合法性を確認する
探偵を選ぶ際には、その調査方法が法律に基づいて適切に行われているかを確認することが大切です。不正な手段で得た証拠は、裁判で無効になる場合や、逆に違法行為で責任を問われる可能性もあります。
違法な調査方法を進める探偵に注意
例えば、違法に盗撮・盗聴や不正アクセスを行うような調査方法を提案された場合、その探偵事務所には依頼しないようにしましょう。法律に触れる調査は、調査依頼者自身にもリスクが生じるため、違法性のある手段を進める探偵は避けるべきです。合法な範囲での調査が行われているか、探偵業法に基づいた適切な調査であるかを事前に確認することが重要です。
公開情報を使った調査を依頼する
探偵は合法的な範囲での調査を行う必要があります。例えば、SNSやインターネット上で公開されている情報を基に調査を進める手法や、尾行・聞き込みなど、違法性のない範囲での調査方法を依頼すると良いでしょう。公開情報の確認や、一般の人でもアクセスできる範囲でのデータを利用することは、法に触れずに調査を進める手段の一つです。
探偵の選び方その7 調査報告書のクオリティで選ぶ
調査結果は最終的に報告書としてまとめられます。この報告書のクオリティも、探偵を選ぶ重要な要素です。報告書が詳細で、法的に有効な内容であるかどうかを確認しましょう。
調査報告書のサンプルを確認
探偵事務所によっては、調査報告書のサンプルを提供してくれる場合があります。証拠写真や位置情報、具体的な行動の記録が詳細に書かれているかを確認しましょう。特に浮気調査や企業調査など、法的に重要な証拠として使う予定がある場合、報告書の正確さが鍵を握ります。
口コミで探偵を選ぶ場合は注意!

今回は「口コミでの選び方」をおすすめしませんでした。ネット上には口コミサイトやまとめサイトがあり、中には探偵や興信所の評判が閲覧できます。当然悪い評判の場所は避けた方が無難ですが、悪い点が一つもなく褒めてばかりの口コミは、もしかするとサクラの可能性もあります。
口コミを基準に選んでも良いのですが、一度考えたいのは例え口コミや周囲から評判の良いところでも、ご自身と合うかどうかは分からないのです。どうしても周りの意見や口コミを信じたい場合は、やはり最初は相談から始めて検討すると良いでしょう。ネット上の口コミの真偽と、自分の目的や相性と合うかどうか、この2つをしっかり考えて探偵を選んでみてくださいね。
投稿者プロフィール

- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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