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探偵コラム

どこからが不倫?具体例を挙げて不倫の定義を解説

今や3組に1組の夫婦が離婚しているほど、離婚は私たちにとって身近な話題です。この離婚の原因はさまざまですが、中には不倫が原因である場合も多いのだそう。

とはいえ、どこから不倫となるのかみなさんはご存じですか?手をつないだら、二人きりで出かけたら、さまざまなボーダーラインが思い浮かびますが、不倫の定義はきちんと決まっています。

今回はどこから不倫なのか、具体例を挙げて不倫の定義を解説します。

どこから不倫なの?不倫の定義とは

不倫と似たような言葉、同じ意味合いで使われるものに「浮気」があります。未婚で交際している方だと、浮気によって別れたりケンカしたりしますよね。この浮気には明確な定義が決まっておらず、相手にとって不快に感じたら関係に影響が出るものです。

ですが、不倫は明確な定義が決まっています。それが「既婚者と肉体関係を結んだら」というもの。肉体関係とは性交渉そのものです。正確に言うと、性交渉はもちろんその「疑似行為」も含まれます。

端的に言うと、「性交渉をしたら」不倫です。とはいえ、夫婦間に性交渉が伴わない異性関係があるかもしれません。その浮気状態を夫婦がどうとらえるかは自由です。

ではなぜ不倫=性交渉があるかどうかが基準となるのでしょうか。詳しく言うと性交渉の有無によって

・離婚できるかどうか

・慰謝料の金額

・不倫相手に慰謝料請求できるかどうか

が決まります。夫婦間で浮気・不倫が怪しまれたら、まずはその浮気相手・不倫相手とは肉体関係があるかどうかを確かめなくてはなりません。

キスは不倫になるの?

性交渉が不倫の基準であるため、例えキスをしていても不倫にはなりません。つまり、配偶者以外の異性と配偶者がキスしていても、それを理由に離婚を要求できませんし慰謝料請求も認められにくいでしょう。

また、キスした現場を写真や映像で記録したとしても、不倫かどうかを争う場で証拠として扱えません。性交渉があったかどうかは、キスだけでは測れないからです。

手をつないで二人でデート。不倫になるの?

では、手をつなぎ仲良さそうにデートしていたらどうでしょうか。二人きりで出かけるほど深い関係があることは可能性として高いですが、手をつないだ現場そのものは不倫ではありません。

例えば「はぐれそうだから手をつなぎ移動した」「偶然触れただけ」と言い逃れできますよね。また、キスと同じように手をつないだからといって性交渉があったとは言い切れないはずです。

LINEで不倫を匂わせるやり取りが。これは不倫?

LINEで不倫相手とやり取りしているスクリーンショットを入手したとしましょう。その中で「この前のセックスは気持ちよかったね」「次は〇〇ホテルで会おうね」と暗に性交渉を示唆するようなやり取りがあれば、不倫になるのでしょうか。

やり取りをスクリーンショットで残したとしても、実は不倫の証拠としては弱いです。ただ、「現状証拠」と言ってほかの証拠と組み合わせることで、裁判や調停で不倫を証明するものとして認められるケースはあります。

組み合わせる証拠とは、避妊具を購入したレシートやLINEのやり取りで出てきたホテルの利用明細書、クレジットカードの明細書などが考えられます。

パパ活は不倫になる?

若い女性などを支援するために、食事やデートに行きお小遣いを渡すパパ活。金銭で支援しているだけだから!と不倫にならないような気もしますが、性交渉があれば当然不倫です。金銭のやり取りがあっても、二人でホテルに行きその後二人で出た事実があれば、不倫の証拠として扱えます。

風俗やキャバクラは不倫?

キャバクラやソープなどの風俗店は、不倫とするかどうかは微妙なラインではあります。キャバクラは接待を伴う飲食店であるため、店に出入りするだけならもちろん不倫ではありません。風俗店を利用するのも、基本的に店内では本番行為(性行為)は禁止されているので不倫とは言えないでしょう。

しかし、店外でキャバクラ嬢や風俗嬢と会い、二人の自由恋愛の範疇で性交渉に及んだなら不倫です。そうでなくても風俗通いをやめて欲しいと相手に伝えているにもかかわらず、風俗の利用をやめなければ夫婦関係が悪化し「結婚生活を継続しづらい理由がある」と離婚することはできます。

不倫の慰謝料はどのくらい?

不倫が分かると、配偶者と不倫相手に慰謝料請求できます。その慰謝料はどのくらいになるのでしょうか。相場やどうすれば大きな金額になるのか、簡単に仕組みを解説します。

離婚の有無で慰謝料額は変わる

慰謝料は相手の支払い能力や後ほど説明する不倫の状況によって異なりますが、大体100~300万円と言われています。ただ、これは第三者が見ても明らかな不倫の証拠が手元にあり、夫婦が不倫を原因として離婚している場合のみ。

不倫が分かっても離婚しなくても良いのですが、離婚しない場合は100万円以下になるケースもあります。

不倫の期間や回数、妊娠の有無で大きく左右される

慰謝料の相場は100~300万円というと、上下で差があると思いますよね。これは不倫の状況によって慰謝料額が左右されるためです。

例えば不倫の期間が数年以上と長期間にわたっていたり、短い期間でも性交渉の数が多く不貞行為をたびたび重ねていたりすれば、慰謝料は比例して高くなります。また、不倫の結果妊娠・出産など子供ができれば、より不倫された側の精神的苦痛は大きいとみなされて高額になるでしょう。

まとめ

不倫となるボーダーラインは「性交渉」があったら、と明確に決まっています。ただ、浮気レベルの関係があるのは分かるけれど性交渉があると証拠に残すのは難しいものです。慰謝料請求や不倫を原因として離婚を要求したい場合は、自分で不倫を立証するよりも探偵や興信所などの調査機関を利用するのがおすすめです。調査料金はかかりますが、その分リスクが少なく素早く情報収集できるでしょう。

裁判や調停を起こさない限り、探偵に依頼することはないと考える方も多いです。しかし、「不倫があった証拠」は示談や話し合いにも役立てられるため、気になる方は相談から始めてみるのも一つの手段です。

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投稿者プロフィール

この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。

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