不倫が発覚。でも離婚したくない!離婚しないためにやるべきこと
パートナーの不倫が発覚すると、考えること・決めるべきことがたくさんあります。なぜ不倫に走ったのか、その相手が誰なのかはもちろん、今後夫婦関係をどうするのかも気になる点です。
不倫が発覚すると、「離婚」を選ぶ方は多くしばしば不倫と離婚はセットで考えられます。ですが、離婚したくないという方も珍しくありません。
今回は不倫が発覚したけれど、離婚したくない・離婚できない方のために向けて夫婦関係の再構築をする方法や離婚したくないときにやるべきことをご紹介します。
気になる方はぜひ参考にしてくださいね。
不倫と離婚の関係性
不倫と離婚はワンセットで考えられることがありますが、実際は別問題だと思っておきましょう。まずは、不倫と離婚の関連性について解説します。
不倫は「離婚事由」になる
婚姻・離婚はどちらか一方の主張だけでは成立できません。婚姻だと二人の合意があってこそですが、離婚は「一方は離婚したくても、もう一方はそれに答えない」といった状況になりがちです。
とはいえ放っておくと話し合いは平行線をたどるため、裁判で離婚を認めてもらうことができます。この根拠になるのが「離婚事由」です。
離婚事由を満たしていると「夫婦関係を継続する必要はない」とみなされて離婚が認められます。事由のひとつには、この記事のテーマである不倫が含まれているのです。必ずしも不倫が分かったからといって離婚する必要はありませんが、不倫をされたら・したら離婚する可能性は高くなることは頭に入れておきましょう。
不倫をした側は「有責配偶者」に
不倫をした側は、発覚すると有責配偶者になります。有責配偶者とは文字通り「不倫の責任を負った配偶者」です。
有責配偶者からの離婚は原則として認められず、先ほどお伝えしたように例え裁判になっても意見が通りにくいもの。例えば有責配偶者の方から「不倫したから離婚して欲しい」という主張があったとしても、それに応じる必要はありません。不倫をされた側には今後離婚するかどうかの采配権があり、自分で自由に決めることができます。
不倫が発覚したけれど離婚したくないとき
不倫が分かったとき、「パートナーとは一緒に暮らせない」と思えば離婚する話を進めればよいでしょう。しかし、一度結婚し家庭を築いた相手と別れて暮らす決断はそう簡単には下せません。
不倫が発覚したけれど、離婚したくないときのパターンを考えていきましょう。
小さな子供がいるので離婚できない
妻が妊娠中に不倫が分かったり、子供が小さなときに不倫が発覚したりしても、すぐには離婚に踏み切れない方も多いでしょう。育児で手いっぱいでどうしてもパートナーの協力が必要なこともあります。養育費の問題や、子供の通学路や進路への影響もあって離婚を先延ばしにいる夫婦もいるのです。
実際に妻の妊娠中に不倫は起こりやすいもの。この場合離婚したくないというより「離婚できない」といった表し方の方が的確かもしれません。
離婚後、自立した生活ができない
どちらか一方が仕事をしておらず、世帯収入のほとんどが妻・夫の収入だとすれば別れて暮らすことで自立した生活ができなくなります。最近では夫婦共働きが増えましたが、どうしても出産や育児を担当する妻側が非正規雇用だったりパートタイマーだったりは多いです。
子供がいれば養育費を離婚後ももらえますが、この金額は夫・妻の収入によって左右されます。比較的若い世代の離婚では、収入に余裕もなく婚姻期間も短いことから満足な養育費が用意できない、どちらかが暮らしていけないほど経済的貧困に陥るケースもよく見られます。
離婚を考えていたとしても、不倫が発覚したとしても、すぐに離婚できるわけではありません。
オーバーローンの問題
住宅ローンを組んで自宅を購入していると、購入時から数十年の間は住宅を売却してもローンが返済できない「オーバーローン状態」であることが多いでしょう。すると、住宅ローンを誰の責任で返していくのか、持ち家はどうするのかで問題がややこしくなり、即座に離婚できないケースも見られます。
高額な住宅を購入するときは、夫婦連名で住宅ローンを組みます。すると、離婚によって一方の収入だけでは返済が間に合わず、返済計画も見直さなくてはなりません。
まだ夫婦関係を続けたいので離婚したくない
最後に不倫が発覚したけれど、まだ相手と一緒にいたいから離婚したくないケースです。不倫発覚しても離婚しないという選択を検討している方の多くが、このパターンに当てはまるのではないでしょうか。
どんなに夫婦が時間経過とともにその関係が変わったとしても、結婚する男女には運命的な出会いやきっかけがあったに違いありません。相手を許し、また不倫した側も気持ちを改める意思があるのなら、夫婦関係をやり直すのもひとつの手段です。
しかし、「まだパートナーが好きだから」という感情だけで離婚しないというのは少し危険な考え方でもあります。大切なのは夫婦が同じ方向を見て今後を考えられているかどうかです。もしあなたが離婚したくないと思っても、パートナーがそれに開き直って不倫を隠さないようになったり、不倫相手との時間を家族よりも優先するようになったりするのなら、離婚を検討するべきでしょう。
子供がいる場合は、不倫をするパートナーが家族にどう影響するのかも考えなくてはなりません。繰り返しになりますが、不倫すなわち離婚ではないので、どうするのかは自由に決められます。とはいえ、安直に決めずしっかり夫婦間で話し合い、どうしていくのかを慎重に見極めると良いでしょう。
「離婚できない」場合は将来的に離婚の約束を
今ご紹介した「離婚したくない理由」のうち、離婚できないといった
・子供の養育に関しての問題
・経済的問題
などの理由が当てはまれば、すぐに離婚はしないけれど「この日には離婚届けを出す」と決めておくのも良いでしょう。離婚する日付は、例えば調停や裁判などで第三者が決めることはできないため、夫婦で話し合って決定する必要があります。
離婚する時期を決めることで、そこまでに職を探したり引っ越し先を見つけたり別居したりと、夫婦が将来を見据えて行動できるのがメリットです。問題の解決に向けて見通しが立つと、精神的にも楽になれますよね。このとき、離婚の約束は口頭だけで行わず書面で残しておくと確かでしょう。
不倫発覚後、夫婦関係を取り戻す方法とは
では、離婚できないのではなく離婚したくない場合はどう行動するのが良いのでしょうか。
夫婦関係再構築のためにやっておきたいことをまとめました。どれも重要なのは「感情に任せず冷静に対処する」ことです。早速見ていきましょう。
離婚届け不受理申出書を申請する
不倫した側は有責配偶者ではありますが、例えば勝手に離婚届けを相手が一方的に出したとしても、受理されれば離婚は成立します。合意なく提出された離婚届けを無効にするために訴えることも可能ではありますが、法的に訴える手間もあり一度受理されると一旦は「離婚」の扱いを受けるのです。
合意のない離婚を防ぐためには、「離婚届け不受理申出書」を出しておく必要があります。この申請を出せば、届出を撤回するまで離婚届けが受理されることはありません。相手がもし勝手に離婚届けを出したとしても、認められなくなるのです。
もちろんそこまで話し合いがこじれたのだとすれば、夫婦関係を見直す必要があるでしょう。しかし、不倫が分かり離婚も視野に入れて話し合う段階では、万が一のことを考えて役所に申請しておいた方が良いと思われます。
不倫の事実を認めてもらい謝罪を受ける
不倫発覚後も離婚したくない場合は、不倫の事実を相手にまず認めてもらいましょう。不倫を言い訳していたり「本当はやっていないんだけど、そこまで言うなら不倫していたことに捉えてもらって構わない」というような誤魔化しがあったりする状態では、不倫は繰り返されることが多いです。事実を明らかにし、しっかり謝ってもらいましょう。
ただ、この段階で不倫に対して開き直っていたり、不倫を絶対に謝らないといったりした態度が見られたら、夫婦関係の再構築は難しいかもしれません。
慰謝料を請求する
「離婚しないのに、慰謝料を請求するの?」「慰謝料を請求すると夫婦関係が壊れそう…」そう思う方も多いかも知れません。
確かに不倫に対する慰謝料は、不倫が原因で離婚・別居すると高額になり、一方で夫婦が離婚せずそのままの関係維持を望むのであれば金額が下がります。場合によっては、慰謝料請求するための手間・費用と比べて慰謝料額が少なく、意味がないときもあるでしょう。
しかし、気持ちを整理するためと「不倫をした事実」を相手にしっかり分かってもらうためにも、慰謝料請求をする意味は十分にあると言えます。また、慰謝料は不倫相手にも請求できるので双方に「不倫で受けた精神的苦痛」を理解してもらえるためにも使えるでしょう。不倫再発も望める可能性も高いです。
しかし、金額や手間・請求のためにかかるコストとのバランスは見極めなくてはなりません。必要に応じて、けじめとしての慰謝料請求を検討すると良いでしょう。
誓約書などを交わし不倫相手と示談する
誓約書などを交わして、不倫相手と示談交渉しましょう。示談には先ほど説明した慰謝料の金額なども盛り込んで話し合うことができます。
誓約書では、不倫相手とパートナーが今後私的な付き合いをしない、連絡を取り合わないといった決めごとを交わせます。公正証書として残すと、破った時のペナルティも与えられるため、状況によってメリットが大きければ誓約書の作成も考えておきましょう。
なぜ不倫したのかを徹底的に話す
最後に大切なのが、夫婦間で不倫問題をどう解決するのか話し合うことです。なぜ不倫をしたのか、もしかするとどちらかが家庭に対して不満を抱き、それが改善されないことで不倫に走っているのかもしれません。直せるところはお互いに直していくと、夫婦生活がより良く送れるはずですよね。
感情的になって不倫を問い詰めてはいけません。自分の主張ばかりではなく、相手の話を聞くようにして夫婦の関係を考え直してみましょう。不倫が分かると離婚する夫婦は確かに多いですが、十分に話し合ってお互いに分かり合えたなら、夫婦関係を継続することも不可能ではありません。
不倫の証拠集めは探偵や興信所に依頼を
これまで、不倫が分かっても離婚したくない方にむけてやるべきことを説明しました。いずれの場合も、重要なのが「言い逃れできない不倫の証拠」があること前提であるという点です。
不倫の証拠集めは個人だけで行うのではなく、探偵や興信所などの調査のプロに依頼しましょう。どうして専門家に任せる必要があるのか、探偵や興信所で利用できる不倫調査のメリットをまとめました。
証拠をもとにお互い冷静に話し合える
メリットのひとつが、不倫の動かぬ証拠があることで互いに冷静になれる点です。証拠がないまま慰謝料請求や離婚の話など、目に見える相手への攻撃を進めるとどうしても「不倫はしていない」「そちらにも原因はある」と言い訳したくなるものです。
証拠があると「不倫がある」「不倫を認める」状況ができあがるため、話し合いはスムーズになります。
不倫相手が誰なのか分かる
パートナーの不倫が分かっても、不倫相手をかばう気持ちや十分に調べられないことから不倫相手が誰なのかが分からないまま話し合いを進めるケースはたまに見られます。
不倫相手が誰なのかもはっきりさせないと、示談などが進められませんよね。不倫調査では相手の素性、住居地・勤務先も分かるので安心です。
問題解決までが早い
最大のメリットが、不倫しているかもしれない疑いをはっきりできる点です。不倫しているのかどうか、憶測状態だと話し合いもなかなか決着がつきません。不倫を相手に認めてもらうにしろ、証拠があれば謝罪も受けてもらいやすいでしょう。
パートナーの不倫を疑い、一人で悶々と悩む方は多いです。自分の中で「不倫は勘違いかもしれない」と思いたくなることもあるので、精神的にも辛い状況は長く続くでしょう。不倫調査なら、事実を明らかにできるので問題が早期解決しやすいです。今後の夫婦関係をどうしていくのか、早く決めるためにも探偵調査を活用していきましょう。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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