つきまとい、いやがらせ… 興信所のストーカー調査で解決する?
「知らない人に付きまとわれて、嫌がらせを受けている…」
被害者にとっては本当に恐ろしい、ストーカー問題。
つきまといや嫌がらせはただ待っていても解決しにくいトラブルです。しかし、興信所の力を借りることで相手からの嫌がらせをなくして、自分に近付かせないように警告することができます。
興信所のストーカー調査はどのように進められるのでしょうか?
調査に危険はないのでしょうか?
今回は、興信所のストーカー調査についてお教えします。
ストーカー調査はどうやって行われる?
ストーカー調査は犯人がほぼ確定しているか、それともまったく心当たりがないかどうかで少し手順が変わってきますが、やることはほとんど同じです。
犯人に心当たりがない場合には、張り込みなどに時間がかかり、調査が長期化する可能性がありますので、依頼するほうもその点は理解しておきましょう。
ストーカー調査では張り込み、もしくは尾行で犯人を特定することがほとんどです。
張り込み調査の場合、興信所の調査員が依頼者の家の付近で張り込みを行います。なお、調査員が家の中で犯人を待ち伏せすることはありませんので、「興信所の人を部屋の中に入れたくない」という方も安心してください。
尾行調査の場合、依頼者の帰宅中に追跡を行い、怪しい人物が依頼者につきまとっていないかを確認します。もしも怪しい人物が現れ、部屋に侵入しようとしていたり、郵便ポストを漁ったりしていたら、その場面を撮影します。
また、小さな監視カメラを依頼者の室内に設置して、ストーカー犯が侵入しないか、侵入したとしたら何をしたのかをチェックすることもできます。これは依頼者本人が自主的に行うこともできますが、興信所に依頼すれば設置から録画までおまかせでやってもらえますし、確実に撮影してくれるので安心です。
それでは、すでにストーカーの犯人が分かっている場合にはどうなるのでしょうか?
その場合は、そのストーカー犯に張り込みや尾行調査を行います。ストーカーとしての証拠を撮影できたら調査は終了です。
なお、興信所はストーカーへの調査を依頼されているのであり、依頼者の身の安全を守ることに関しては専門外です。いわゆるボディーガードのような役割を担うことはありません。それ以上の働きを求めないようにしましょう。
ストーカーの被害に遭わないためにはどうしたらいい?
ストーカーから身を守るための方法はたくさんありますが、まずは何よりも、警戒心を強く持つことです。社交的な性格、もしくはもともと人を信じやすく警戒心が薄いタイプの方は、人を信用しすぎないようにしましょう。
そして、見ず知らずの人はもちろん、ほとんど関わりがない人を気軽に家に入れてはいけません。たとえば、学生時代の同級生や同僚だったとしてもほとんど話したことがない人、飲み会や合コンで会ったばかりの人などです。
もしも「トイレを貸して欲しい」「具合が悪くなったから少し休ませてほしい」など言われて断りにくい雰囲気を出されたとしても、心を鬼にして断りましょう。
特にあなたが女性の場合、男性を家の中に気軽に入れてはいけません。
他にも自衛の方法はたくさんあります。
・ポストには必ず鍵をかける。郵便物はマメに整理をする。
・ゴミは深夜ではなく収集する時間の直前に出す。個人情報は必ずハサミを入れる・シュレッダーにかけるなどして他の人が読めないようにして捨てる。
・誰か来訪してきた時には必ずドアチェーンをかけて応対する。
・近所に出かける時、家にいる時にも必ずドアと窓に鍵をかける。
・防犯ブザーやスプレーなど身を守るためのグッズを持ち歩く。
・ストーカーの被害を受けていると感じたら家族や知人、恋人に相談する。また、一人暮らしの場合には管理人や大家さんにも軽く相談しておく。
ストーカーに悩まされている時には、絶対にひとりで行動しないようにしましょう。被害者が未成年の場合、必ず保護者が送り迎えをするようにしてください。
ストーカー被害を受けているといっても、常に誰かと一緒に行動するのはわずらわしく感じるかもしれません。ですが、実際に危険が迫ってから後悔しても遅いのです。ひとりにならないように気をつけてください。
ネットストーキング被害はIT調査に詳しい興信所に依頼する
最近ではネットストーキング被害に遭う人も増えてきました。SNSなどでつきまといや中傷行為を受けていて、自分では解決できないと感じた場合には、IT調査に強い興信所を探して依頼してみましょう。
ストーカー犯が匿名だったとしても、興信所がその人物を特定する手伝いをします。
ネットストーキングについて、「たかがネットのことだから大丈夫」「いざとなったらアカウントを消せば問題ない」と考えている人もいますが、なかにはSNSの投稿の中に住所や本人特定のヒントを既にばらまいてしまっている人もいます。
ネットストーカーがそのヒントをもとに、既にあなたの情報を入手しているかもしれません。顔も名前も知らない人が、現実世界でもあなたに嫌がらせをしてきたら恐ろしい事件に発展することもあります。
ネットストーキングを甘く考えてはいけません。
ストーカー被害は証拠を集めることが最優先
ストーカー被害は、証拠がなければ警察に被害届を出そうとしても受理してもらえない可能性があります。
ですから証拠を確実に入手することが重要なのです。
もちろん、相手によっては話し合いで解決できる場合もあります。ですが、残念ながら話し合いでストーカーが改心する可能性はほぼありません。
興信所はストーカーへの警告や処罰などは行っていませんので、最終的には警察に相談する必要があります。
そのためにも、ストーカー被害を迅速に解決したいならば、あらかじめストーキングに詳しい弁護士を探しておきましょう。そして警察に行った後も証拠が通りやすいように準備を整えておきましょう。
興信所はストーカーからの依頼は受理しない
ストーカー被害者の味方として調査を行う興信所ですが、逆に「ストーカーが興信所を使って、自分の住所や名前を調べてどこまでも追いかけてくるのではないか」と怯えている被害者の方もいらっしゃいます。
ですが、興信所はストーカーからの依頼を受け付けていません。依頼を受ける前の面談や契約の段階で、なぜターゲットとなる人物の情報を欲しているのかを詳しく質問します。その時点で怪しいと感じられたら、興信所が依頼を受けることはありません。
犯罪を助長するような依頼を興信所は受けていませんので、安心してください。
男性でもストーキングの被害に遭うことがある
ストーカー被害者といえば華奢で弱々しい女性というイメージがあるかもしれませんが、現実はそうではありません。
女性が男性をストーキングする事例もありますし、男性が男性からストーキングされたというケースもあります。「男がストーキングされるなんてあり得ない」などと心無いことを言う人もいますが、そんな言葉は気にせず、追い詰められる前に興信所に相談してみてください。
また、「自分がストーキングされているかもしれない」と他人に打ち明けて、「あなたみたいなタイプの人がストーキングされるわけがない、冗談はやめろ」と笑われてしまったという経験を持つ方もいるかもしれません。こんな風に嘲笑されてしまうと、「自分が悪いのかもしれない…」「自分の勘違いなのかもしれない…」と絵がティブな気持ちになってしまいがちです。
しかし、ストーキングは誰の身にも起こる可能性がある犯罪です。儚げで可愛らしい女性だけが被害者になるわけではありません。ストーキングされていると公言するのが恥ずかしい、気が引けるという方も、思い切って興信所の扉を叩いてみましょう。
まとめ
ストーキングトラブルは放置しても解決することはありません。
依頼者が解決に向けて動き出さなければ、この先ずっとつきまとわれるかもしれないのです。もしくは、よりエスカレートした行動をされてしまう可能性もあります。暴力や連れ去り、監禁といった事件に発展してしまったら、後悔してもしきれません。
そうならないためにも、興信所や警察に早めに相談しましょう!
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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