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探偵コラム

付郵便送達の調査

探偵社と言えば“浮気調査”が代名詞になっていますが、総合探偵社ではありとあらゆる調査を行います。
弁護士さんからの民事・刑事訴訟案件に関わる調査、企業人事や労使に関わる調査、はたまた結婚や婚約に伴う調査等々、ジャンルも様々ですが、その調査目的も個々違う為、あらゆる調査手法に精通していなければなりません。

そんな中で今回はあまり聞き馴染みのない「送達調査」についてコラムしたいと思います。

送達調査は付郵便送達、公示送達といった裁判を行った際に時折発生する事案に対応しての調査となります。
主には弁護士さんからの依頼が多いのですが、企業の財務、管財といった部門からの依頼もあります。
まずは付郵便送達、公示送達が何なのかご存知ない方も多いかもしれません。

付郵便送達、公示送達とは簡単に説明するならば「裁判所から判決文等を送達したにも関わらず、対象者が“受け取らない”、“受け取れない”時に行われる法的措置」になります。

誤解を恐れずにもっと簡潔に言うなれば「受け取らなくても、受け取ったと判断する」措置をとる為の定めになります。

民主主義社会では法の下、裁判で争い事に決着をつけるのは至極当然の事となりますね。

裁判をおこし、原告被告ともに主張を行い、裁判官が判決を言い渡す。これで争いは終了する訳ですが、最終的に判決文は原告、被告へ郵便の形で通知されます。

しかし裁判所からの判決通知を受け取らない人がいます。

そうなると最終通知がなされていない為に判決内容を行使する事ができなくなってしまうのです。
 ある調査事案で「受け取らない被告」の人と直接話をした際、その方は「いくら裁判所から通知が来ても受け取らないよ。受け取らなければ判決した事にならないのでしょ」と言い放っていました・・・。これは大きな間違いです。それならば「敗訴したら判決文を受け取らなければいいのでは?」となってしまいます。その様な悪意ある逃げ得を許さない為にも、付郵便送達、公示送達という措置がなされるわけです。

調査が必要なの?

“受け取らない”とはいえ、何か事情があるのかも知れません。やはり中立に考えれば、その事情があるのかないのかを確認する必要はあります。そこで行われるのが「送達調査」になります。実際に調査をしてみるとこんな話をしてくれた人もいました。「裁判所から何か通知が来ていたけど、裁判終わったのに何故かと思って、気持ち悪くて受け取らなかった」・・。悪意はない様ですが、勘違いとは言え、これはこれで困ったものです。

どんな調査をするの?

送達調査では「対象者に郵便が届かない、もしくは受け取らない」事に何等かの理由があるかどうかを調査していきます。
簡単に調査内容をまとめると次の様になります。

まずは居宅の外観確認
・外観から転居した様子はあるか
表札はかかっているか、窓にカーテン等はかかっているか、ベランダに洗濯物はあるか、郵便物は溜まっていないか、電気やガスなどのライフラインは稼働しているか・・・etc

続いては近隣や家主、管理会社への聞込みを行います。
・近隣住民への聞込み
  〇〇さん宅の事をご存知か?いつもは何時頃に帰宅しているのか?
・家主、管理会社への聞込み
  〇〇さんは転居していなか?
そして最終的には○○さん宅へ直接訪問します。
・〇〇さん宅への聞込み
  お宅は〇〇さんですか?

簡単な様に思われるかも知れませんが、話しを聞き出すのもチョッとしたコツがあり、むやみに見て回るだけ、聞いて回るだけでは証明力に欠けてしまいます。
外観を見るにしても、生活感を把握しながら確認していかなければならないので、細かな観察をしなければなりませんし、聞込みに関しては、できる限り対象者の姓名をはっきりと認識している人へ行う事が重要です。

これらの要件を満たした上で報告書にするのですが、裁判所への提出書類としてきちんとポイントをおさえた報告書作りが必要で、何よりも事実を解明した調査結果が求められる訳です。

投稿者プロフィール

この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。

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