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探偵コラム

公示送達の調査とは?

公示送達を行う場合、対象者の居所が不明である事を立証しなければなりません。

そもそも公示送達とは、被告(相手方)の住まい場所や、勤務先等の連絡先が判明せず、訴状や差押の正本を被告側に送達する事が出来ない時に、原告の申立で裁判所書記官が正本を保管、裁判所の掲示板でいつでも交付する旨を掲示する事で相手方に意思伝達できたとみなす制度です。掲示板で交付される期間は2週間を経過が原則とされています。これは民事訴訟などでの訴訟遅延や訴訟不可能な状態を避ける為にもうけられた制度です。

すなわち、行方不明者や居場所がわからなくなった人物が訴訟の相手方である場合、法的手続きをもって、訴訟を完結させるために行うのが公示送達となります。

しかし、厄介な事に、被告(相手方)の居場所がわからない事を証明するのは原告側の役割である為、住民票や戸籍附票などの公的記録の確認は勿論の事、現地へ赴いての、実際の住まい状況の確認などの必要性があり、この現地確認において、一般的には調査機関(総合探偵社)が調査に乗り出す事になります。

行方不明者や居場所がわからなくなった人物が何故訴訟の相手方になるのか?

民事訴訟にはあらゆるケースがあり、公示送達がなされるケースで多いのは

・相続に関する民事訴訟
・交通事故に関する民事訴訟
・詐欺事案に関する民事訴訟
になります。

例えば、相続に関する民事訴訟。ご経験がある方ならその面倒さはお分かりの事と思いますが、相続を完了させる為には、法定相続人となる人物、全ての署名捺印がなければ、相続を行う事ができないです。

法定相続人とは身近な家族だけではなく、親戚筋や、その孫の代も該当するケースがある為、戸籍などを入手して調べだした上で、それぞれと連絡をとって、署名捺印を求める訳ですが、これまで音信不通であった遠い親戚などは、住民登録住所に居住していない場合も多く、勿論、どこに行ったかなど調べる術もない状態になる事があります。

そうなると、相続が完結できないという事になりますが、その様な事態を避ける為、公示による意思表示の方法が用いられているのです。

どんな場合に公示送達ができるのか。

公示送達にできる状況にもある一定の条件があります。

公示送達ができる場合

・当事者の住所や居所、その他に送達すべき場所(就業場所等)がわからない場合
・住民登録地などに書留郵便に付する送達を行っても、送達することができない場合
・外国への送達で、該当国の管轄官庁や日本大使・公使・領事に嘱託する事ができず、尚且つ嘱託しても送達できない場合
等になります。

公示送達の調査とは何をするのか?

まず、郵便物を送達しても届かない状況となった場合、郵便物が「宛所がありません」として返送されてくる場合などは、実際にそこには住んでいない可能性が高くなる為、公示送達が可能となる可能性が出てきます。

そこで、現地確認調査を行う事となります。

公示送達に関する現地確認は当事者様が行う事もしばしばある様です。その場合は“現地を見て確認”のみにとどまるケースが多い様ですが、総合探偵社は「聞込みによる情報収集」「現地確認及び撮影記録」を行います。

現地確認調査では、その人物の居住状況について近隣者、管理会社等に聞きこみを行い、居住生活を継続しているか否かを含め、情報収集を行います。

また、家屋を外観から伺い、生活感や郵便物の滞留などの状況把握を行い、電気、ガスメーターの作動状況なども確認します。

最終的には該当のお宅に訪問を行い、対象となる人物かどうかを直接聴取する事もあります。

郵便物が「宛所がありません」と返送されてくる時点で、その人物が居住していないと判断する事もできるとは思うのですが、公示送達をするという事は、厳密にはその人物の許可を取り付ける事ができないままに結論を出すという事になる訳ですから、きちんと、所在不明の確認をした上で、最終手段として用いるものである為、きちんとした調査が必要とされるのです。

また、総合探偵社が行う聞込みはその人物の生活実態を把握する事ができ、例えば「○○さん。あ~、3年前からいきなり居なくなったんだよ。夜逃げ同然だったからね~」や「体調崩されてね。病院通いをしていた様だが、数か月前から姿をみかけなくなったね」等、“居住していない”事の証明だけではなく、その事情までも判明する事も多くあります。

手間暇がかかり、また、正確性が求められる調査なので、公示送達の調査はやはり専門業者にお任せする事をお勧め致します。

投稿者プロフィール

この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。

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