離婚後をどう生きるか
浮気や不倫は、「結婚を脅かす重大な事由」として、離婚原因になり得ると民法にはっきりと書かれています。
配偶者の浮気を理由に離婚した場合、生活はそれまでと比べて激変するでしょう。まずは家族が一人減りますし、子供が独立後に離婚する「熟年離婚」であれば、一人暮らしになってしまうこともあります。
他には、仕事、居住地、交友関係なども変化するでしょう。
小さい子どもがいる場合なら、転校もありえます。
離婚を境に生活が激変することは明らかですし、子どもや親にも大きな影響を与えます。その場合、離婚後どうすべきか、何に気をつけるべきか。基本的な心構えから考えてみましょう。
まずはポジティブに
離婚するまでは、離婚の話し合い、慰謝料、養育費、親権など、たくさんの事柄を短期間に決めなければならず、しかも生活が根本から変転して慌ただしい時間が過ぎてしまうものです。
時折ふと一人になると、離婚の現実に気づかされることでしょう。
しかし離婚とは、一度決断して自ら得た結果ですから、もはや現実を受け入れて生きていくしかありません。
モノを売る仕事=営業のたとえ話で有名な話があります。
アフリカにサンダルを売りに行って現地の人を見て、「誰も靴を履いていない。これでは売れない」と悲観するか、「誰も靴を履いていない。市場は無限大だ」と喜ぶか、心の持ちようで景色は正反対に見えるものです。
大切なことは、何ごとポジティブ=前向きに考えることでしょう。
そのためには、まずは笑顔でいることです。笑顔でいて、友人や知人関係を大切にしていれば、決してマイナスになることはありません。一人になってしまったがために不足する部分は、そうした人間関係からやってくることも珍しくありません。
たとえ引っ越ししても、就職や再婚(その気があればですが)の話が舞い込んでくるかもしれません。
笑顔によって即生活が好転するという明確な根拠はありませんが、
「どんに苦しいときでも笑顔だけは絶やさなかった。そのことがたくさんの人を引きつけたのだと思う」
という女性タレントの話を聞いたことがあります。それも、1人や2人ではありません。
笑顔があれば、人が寄ってくる。そうすれば人脈が広がり、仕事も増えるということに他なりません。
決してくよくよしないで、前向きに生きることです。
行政上の優遇措置を知っておこう
気持ちの次には、情報の活用です。
子供が小さい場合は、ひとり親世帯への支援制度がありますから、役所のホームページや窓口で確認するといいでしょう。
市町村や収入によって対象者は違ってきますが、ざっと挙げると、児童扶養手当、特別児童扶養手当、住宅手当等があります。他には国民年金・国民健康保険等保険料の減免や免除、所得税・住民税の免除、医療費助成制度などです。
資格を取得したい場合には、ハローワークの教育訓練給付金と同等の「自立支援教育訓練給付金」もあります。就職するために資格が必要である場合には、この制度を利用することで受講にかかった費用の一部を負担してもらえます。
人脈を活用しよう
離婚をきっかけに引っ越しした場合、最初は周囲に友達はいないと思います。しかし子供を介したつながりや町内会などから人脈作りを始めてはいかがでしょうか。
また最近はインターネット社会ですから、たくさんのSNSがあります。そこから思わぬつながりができることだってあります。
人間関係を広くできるか否かは、あなたが前向きに生活したいと思うかどうかと、人脈作りによるところが大きいと言えます。
特に、幼い子と暮らし始めたシングルマザーの場合は、子供が病気になったときに頼れる人がいない場合があります。
そういうときには、どれだけ行政のサービスを知っているか、どれだけ人脈があるかが大きく役だってきます。
離婚後の断捨離
離婚して今までと同じ家に住む場合は、出て行った配偶者の持ち物が残っている場合もあるでしょう。その処分をどうするかは、人によって意見は分かれるところですが、思い切って捨てるなり売るなりしたほうがいい場合があります。
なかでも困るのが、写真ではないでしょうか。子供が大きい場合は相談して分け、余ってなおかつ不要な場合は、捨ててしまうのがいいかもしれません。
特に再婚する場合は、前の配偶者の気配すらも完全に消してしまうのがベストです。頭のどこかに未練があると、何か1つだけ残したくなるものですが、それもきっぱりと処分し、新しい生活を迎えましょう。
新しい人生
そしてあなたが中高年であれば、何か新たに趣味を始めてはいかがでしょうか。
これもやはり、インターネットのSNSで新たな人間関係ができます。ネット経由ですから初めは一定の注意は必要ですが、それまで知らなかった世界が広がることは言うまでもありません。
離婚は決してネガティブな出来事ではなく、あなたがあなたらしく生きるためのポジティブな選択なのです。
離婚によって失うものも、確かにあります。しかし反対に、得るものもあるのです。
人は何かアクションを起こして何か1つ手に入れれば、何か1つ失うのだと思います。結婚では伴侶を手に入れたけれど、自分一人の時間を失いました。
齢を重ねることでは、若さを失ったけれど、経験を手にいれました。
離婚とは、あなたがよりよく生きるため、より幸せな未来を楽しむための、一つの通過点、チャンスに過ぎません。幸せな人生を送るためには、離婚を「誰もが経験できるわけではない貴重な経験」と考え、明るく、未来を見つめて生きていきましょう。
ラジオの人生相談で、こんな言葉がありました。
「人生では、実に様々なことが起きます。その中にはつらいことも、耐えがたいこともあります。しかしそれら試練は、私にとってより良い人生を生きるために必要な試練なのだと思えば、つらくても我慢できるのです」
人は、苦しみから解放される過程で大きく成長します。
渦中にいる間は苦しくても、それを乗り越えれば人は必ず成長します。苦しいことは必ずその後の人生にプラスになるにちがいありません。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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