証拠の取れる興信所探偵社 「まごころの調査」でお客様へ安心をお届けします。

探偵コラム

「公示送達」と「付郵便送達」の違いを徹底解説!

法律上の通知を相手に確実に届けるために用いられる「公示送達」と「付郵便送達」。一見似ているこの2つの手続きには明確な違いがあります。このコラムでは、「公示送達」と「付郵便送達」の違いについてのポイントを詳しく説明します。

公示送達とは?

公示送達は、訴訟相手の所在が全く不明で、通常の方法で通知ができない場合に利用される特別な手段です。具体的には、裁判所が一定期間、裁判所内の掲示板や内容によっては官報に通知内容を掲示し、これをもって送達が完了したとみなします。したがって、実際に相手が通知内容を見なくても、法的に通知したものとして扱われます。

公示送達が用いられるケース

  • 相手が意図的に所在を隠している場合
  • 相手の住所が不明で連絡手段が完全に途絶えている場合
  • 相手が国外にいて通知が届かない場合

付郵便送達とは?

付郵便送達は、相手の住所が判明しており、郵便物は届くものの受取拒否などで送達が困難なケースで利用されます。裁判所が書類を郵便で送り、相手が郵便物の受け取りを拒否しても、配達が試みられたことをもって送達が完了したと認定されます。

付郵便送達が用いられるケース

  • 相手が郵便物の受取を意図的に拒否している場合
  • 相手が何らかの事情で郵便を受け取れない状況にある場合

公示送達と付郵便送達の主な違い

適用条件の違い

  • 公示送達は、相手の住所や所在が完全に不明な場合にのみ利用できます。
  • 付郵便送達は、住所は判明しているものの、受取拒否などによって送達が難しい場合に用いられます。

通知方法の違い

  • 公示送達は、裁判所の掲示板や官報に通知内容を掲載することで行います。
  • 付郵便送達は、裁判所が指定した郵便局を通じて郵便で通知を届けます。

送達成立要件の違い

  • 公示送達は、一定期間(通常2週間程度)の掲示終了後に送達が成立します。
  • 付郵便送達は、郵便局が配達を試みた時点で送達が成立します。

相手が通知内容を確認する可能性の違い

  • 公示送達の場合、相手が通知内容を確認する可能性は極めて低いとされます。
  • 付郵便送達は、相手の住所が判明しているため、比較的高い確率で相手が通知を確認する可能性があります。

実際の手続きの流れ

公示送達の流れ

  1. 裁判所に申立書を提出
  2. 裁判所が申立内容を確認・認定
  3. 一定期間(通常2週間程度)裁判所掲示板・官報で公告
  4. 期間経過後、送達成立

付郵便送達の流れ

  1. 裁判所に付郵便送達の許可申立を行う
  2. 裁判所が内容を審査・許可
  3. 裁判所が指定した郵便局から文書を発送
  4. 配達が試みられた時点で送達成立

注意すべきポイント

公示送達は相手が実際に通知を確認する可能性が極めて低いため、裁判所は慎重に判断を下します。公示送達を認めてもらうには、相手の所在を特定するための十分な調査を実施したことを証明する必要があります。

一方、付郵便送達は、相手の住所が明確であるため比較的認められやすい傾向にありますが、裁判所に対して、なぜ通常の送達が困難かを説明することが求められます。

まとめ

公示送達と付郵便送達は、どちらも相手方への法的通知を確実に行うための重要な手続きですが、その適用条件や通知方法には明確な違いがあります。適切な方法を選ぶことで、法的手続きを円滑に進めることが可能です。

送達方法の選択に悩む場合は、専門家のサポートを受けることをおすすめします。

投稿者プロフィール

この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。

お気軽にご相談ください。

PIO探偵事務所では、様々なお悩みに対応しております。

お気軽にご相談ください。

探偵コラムColumn